2017年度入試
出題分析と入試対策
  早稲田大学 社会科学部 英語

過去の出題内容

2017年度

番号 項目 内容 問題数
文法・語法 下線部正誤判定 10
読解 論説文(空所補充) 10
読解 論説文(下線部語句説明・内容一致) 6
読解 論説文(下線部語句説明・内容一致) 5
読解 論説文(下線部語句説明・内容一致) 7

2016年度

番号 項目 内容 問題数
文法・語法 下線部正誤判定 10
読解 論説文(空所補充) 10
読解 論説文(下線部語句説明・内容一致) 4
読解 論説文(下線部語句説明・内容一致) 5
読解 論説文(内容一致・下線部語句説明) 9

2015年度

番号 項目 内容 問題数
文法・語法・熟語 下線部正誤問題 10
読解 論説文(空所補充) 10
読解 論説文(空所補充・内容一致・下線部語句説明) 4
読解 論説文(内容一致・下線部語句説明) 5
読解 論説文(内容一致・下線部語句説明) 7

出題分析

分量

本年度の問題数は、大問が5題、小問が38題で、昨年度と比べて大きな変化はない。英文全体の分量もほぼ昨年並みだが、全体の分量はかなり多く、相当速いペースで問題を解くことが要求されている。本問題集を実際の解答時間どおりに解く練習を行って、解答の要領・ペース配分を掴んでもらいたい。

内容

出題形式については、昨年度と比べて大きな変化はない。各問の冒頭の指示文を除いて、本文・設問はすべて英語で出題される。わかりにくい設問が減ったため、難易度はやや下がり、本文が正しく読めていれば、大きく迷うような設問はほとんどなくなった。全体的に見て、受験生にとって取り組みやすい問題になったので、その分高得点を取る必要が高くなったと言える。各問の特徴は以下のとおり。
Ⅰはオーソドックスな下線部正誤問題。素材となっている英文は堅い内容のものが多く、NO ERRORの選択肢が含まれているので、やや取り組みにくいが、標準的な文法・語法・熟語の知識があれば、大部分は正解できる。
Ⅱは論説文の読解問題で、設問は空所補充形式である。この問題では、文脈に合う表現を、語法・成句なども考慮しつつ選び取る力が求められている。空所は十分な間隔をあけてバランスよく配置されており、取り組みやすい形式ではあるが、選択肢にはかなり区別しにくいものがあり、この種の形式の問題としては、難易度はやや高いと言える。
Ⅲは論説文の読解問題で、設問は内容一致・下線部語句説明からなる。英文は本格的な論説文で、設問の選択肢の数も多く、特に5番の内容一致問題は、11個の選択肢の中から3つを選ぶ形式なので、この種の問題としては分量がかなり多い。また、6番のような本文の論調を問う問題は本学部独特である。ただし全体的に見ると設問内容は標準レベルで、極端な難問は含まれていない。
Ⅳも論説文を素材とした読解問題で、設問は内容一致と下線部語句説明の形式である。本年度の本文は本格的な論説文であるが、極端に難しいものではない。設問の選択肢も標準的な難易度である。
Ⅴも論説文の読解問題で、設問はやはり内容一致と下線部語句説明である。本文は標準的で読み進めやすく、設問も難しくはなく取り組みやすい。

入試対策

Ⅰの文法問題は、標準レベルの設問が中心なので、オーソドックスな学習を積み重ねていけば十分対応できる。時に難しい問題が含まれることはあるが、あまり文法・語法の些末な知識にこだわりすぎても、得るものは少ない。標準的な学力をしっかり身につけた上で、問題演習を数多く行い、ポイントとなる事柄を押さえていけば、十分合格レベルに達することはできる。
Ⅱの論説文空所補充問題は、空所の前後の内容に合う最も自然な表現を選ぶことが求められているが、選択肢の中には紛らわしいものもあり、やや難しめである。また、内容のみでなく、文法・語法・成句の面から選択肢を識別することを求める設問もあり、正解となる表現をあらかじめ知っていないと苦労するものがある。そのため、しっかりとした文法・語彙・語法力に裏打ちされた英文解釈力をつけ、英文の中で出会った成句表現などは積極的に吸収していくことが、当然ながら大切である。その上で、紛らわしい選択肢は、十分に比較吟味する必要がある。
Ⅲ以降の読解問題に関しては、全体的に見て、極端に難しい英文は出題されなくなり、設問も難しいもの・紛らわしいものが少なくなったため、数年前と比べてだいぶ取り組みやすくなったと言うことはできる。本文が正しく読めれば、設問で苦労することは少なくなったため、本文を正確に、かつ速く読めるようにすることが、本学部合格に向けての最も効果的な対策となる。そして実際に本学の問題に取り組む際は、Ⅰの文法問題をできるだけ速く解き、Ⅱ以降の読解問題に可能な限り多くの時間を確保し、本文の読解に十分な時間を費やして、内容を正確に読み取ることに最大の力点を置いてもらいたい。その上で設問に取り組む際、紛らわしい選択肢は、早合点せずにいろいろな角度から吟味検討する必要がある。特に「内容一致」の設問については、本学部の問題は本文が長く、設問の選択肢の数も多いため、読後の漠然とした「感想」や「常識」のみに頼って解答すると誤る可能性が高くなる。あくまでも本文の記述を根拠にして、各選択肢を綿密に検討し、曖昧な場合は本文の対応箇所に戻って考える姿勢を、日頃から培っておくことが大切である。しかし前述したように、最も大事なことは、本文をできるだけ速く、正確に読むという速読・即解力の養成である。英文を速くかつ正確に読み、理解する力は、日頃からどれだけの量の英文を深く読み込んでいるかに比例するのであり、一つ一つの英文をしっかりと理解した上で、全体をよどみなく読めるよう訓練を積んで行くことが大切である。そのため日々の学習では、英文解釈を中心に据えたオーソドックスな学習を貫いていってもらいたい。特に時事的・社会的なトピックの英文に親しんでおくことも、本学部の対策としては有効である。語彙力も重要であるが、それは上で述べたような英文解釈の学習を通して自然に身につけていくのが望ましい。その上で、本書を利用して、過去問演習を行い、本学部の問題の分量と出題傾向に慣れておけば、本番では必ず大きな力となるはずである。
※本ページ内容は一部のコメントを除き、駿台文庫より刊行の『青本』より抜粋。