2017年度入試
出題分析と入試対策
  神戸大学 英語

過去の出題内容

2017年度

大問 項目 内容(設問数) 素材文の主題と長さ
読解 総合 下線部和訳(1問)
内容説明(3問)
空所補充(1問)
内容説明選択(1問)
若者の睡眠時間と学校の始業時間(562語)
読解 総合 空所補充(4問)
下線部和訳(1問)
英文内容一致(6問)
内容選択(1問)
科学調査における母集団と標本の関係(594語)
読解 総合 下線部和訳(1問)
空所補充(6問)
内容説明(1問)
英文内容一致(7問)
アメリカ人旅行者との対話(506語)
英作文 課題英作文(1問)(40語)
自由英作文(1問)(60語)
The Bandwagon Effectについて(124語)

2016年度

大問 項目 内容(設問数) 素材文の主題と長さ
読解 総合 内容説明(1問)
空所補充(4問)
英文内容一致(7問)
下線部和訳(1問)
自制心は鍛えられるか?(537語)
読解 総合 適語選択(4問)
下線部和訳(1問)
内容説明(2問)
進化上の個体の利益と集団の利益(526語)
読解 総合 適語選択(4問)
空所補充(5問)
適語抜き出し(3問)
英文内容一致(5問)
状況選択(1問)
感謝祭の食事会(568語)
英作文 課題英作文(2問) 道に迷った2人(200語)

2015年度

大問 項目 内容(設問数) 素材文の主題と長さ
読解 総合 内容説明(1問)
空所補充(4問)
同意文選択(1問)
下線部和訳(2問)
教育の危機が民主主義に及ぼす影響について(582語)
読解 総合 下線部和訳(2問)
内容説明(1問)
英文内容一致(5問)
進化における変異の限界について(610語)
読解 総合 下線部和訳(1問)
空所補充(4問)
内容説明選択(1問)
英文内容一致(6問)
カラスの大群に部屋を占拠された年老いた女性が遠くに住んでいる息子に電話をする(505語)
和文英訳 部分英訳(1問)
自由英作文(1問)(80語)
「社会的孤立」について

出題分析

分量

大問の数としては、92年度以来、読解総合問題3問、英作文1問の大問4問の構成が定着している。前期日程入試の読解総合問題の英語素材文の総語数、および、英訳すべき和文の総字数の、過去10年間にわたる変遷は以下の通りである。
読解総合問題の英語素材文の総語数(上段、単位:語)と英訳すべき和文の総字数(下段、単位:字)
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
1985 1619 1831 1841 1462 1527 1718 1697 1630 1662
127 132 116 出題なし 57 40 出題なし 59 出題なし 出題なし

パターン

出題形式の点でいうと、読解総合問題の内訳としては、下線部和訳、下線部内容説明、対応語句の抜き出し、前置詞や動詞の空所補充、英文内容一致、などというのが、神戸大学に一貫して見られる特徴となっている。読解分量は、ここ数年1500~1800語で推移している。

内容

読解問題では、前掲の表を見ればわかるように、抽象度の高い難解な論文ではなく、高校生にも何とか理解可能な範囲の、親しみのもてる主題の論説文を主な素材として、下線部訳によって構文把握力と文脈読解力を試し、下線部内容説明で文と文とのつながりを読みとる読解力と読みとった内容を日本語でまとめる表現力を問い、空所補充で文脈読解力と文法・語法の知識を試し、内容一致問題によって文章の要旨をつかむ力を見ようとしている。素材文のテーマは、教育、コミュニケーション、文化、コンピュータ、環境、小説など多岐にわたっており、特に好まれるテーマといったものはない。総じて神戸大学の問題は、受験生の真面目な努力が正当に評価されるオーソドックスな良問ぞろいであると言えよう。

入試対策

国公立大2次型で必出の英文和訳、和文英訳に加えて、下線部内容記述説明、空所補充、内容一致が神戸大学の特徴であるが、求められているのは、小手先のテクニックではなく、あくまでも基本的な文法・語法力、構文把握力、文脈読解力、英文構成力であることを忘れてはならない。まず、英語表現に対する基本的な理解を徹底させるべきである。しかし、それだけではなく、日頃から、母語であるか英語であるかを問わず、言語表現に対する論理的な読解の態度をもってもらいたい。日本語の論説文がまともに読めない人に、英語の論説文が読めるはずもなかろう。和文の論説文、時事問題を扱った記事にも広く親しみ、論理的に働く頭に鍛えあげておくことが大切である。会話文の多い小説が苦手な人は、その方面の問題に数多く当たっておくこと。最後に、問題のタイプごとの具体的な学習指針をまとめておく。

【下線部和訳対策】

前後の文脈をヒントに下線部の文意を予想しながら、下線部分については、構文の約束事に従ったあくまでも論理的な読みに徹すること。周到な構文分析と紙に実際に訳文を書いてみる労を
いと
ってはならない。

【下線部内容説明対策】

承前語句(it;this;such;so;do so;thusなど)の内容を問うたり、ある表現と同意ないし反意の表現を指摘させたり、一般論に対してその個別事例を見つけさせたり、結果を示してその原因を文中に探させたりする問題が多いので、日頃からこういった点に神経を行き届かせた精密な読解を心がけること。

【空所補充対策】

文法・語法の知識を充実させ、この観点だけで解ける問題(前置詞、動詞の補充)に備えること。また、問題になっている箇所の前後を注視し、そこに必ず隠されている手がかりを見抜く目を養うこと。

【内容一致問題対策】

漫然と英文を読む態度を排し、「筆者は一体ナニについて(主題)ナニが言いたいのか(陳述)」という強い問題意識をもって、核心に挑みかかるように英文を読むこと。

【英作文対策】

対策としては、日頃から英文を書き慣れていることがもちろん重要であるが、その前段階として、正しい英文、完全に使いこなせる表現を数多く自分のものにしておくことが、是非とも必要である。基本語彙、基本フレーズ、基本構文の暗記に努め、基本レベルの英文ならすぐ口をついて出てくるぐらいにしておくこと。

【自由英作文対策】

課題を決めて自分の考えを70語程度の英文にまとめてみるという練習をすること。課題は、大学入試の小論文のテーマにもなっているような時事的な問題についてコメントしたり、日本の風物を英語で説明してみたりすることを勧める。英文は正確・平易な文体を心がけること。
※本ページ内容は一部のコメントを除き、駿台文庫より刊行の『青本』より抜粋。