2017年度入試
出題分析と入試対策
  大阪大学 国語

過去の出題内容

▼人間科学部・外国語学部・法学部・経済学部

2017年度

番号 種別 内容 出典
現代文
(評論)
語義、内容説明(120字)、理由説明(100字)、内容説明(100字) 竹内整一
『ありてなければ―「無常」の日本精神史』
現代文
(評論)
漢字の書き取り、内容説明(80字)、理由説明(80字)、内容説明(200字) 吉見俊哉
『「文系学部廃止」の衝撃』
古文
(作り物語)
現代語訳、内容説明、和歌の詠み手の把握、和歌の現代語訳、本歌の明示、本歌の作者の明示、和歌の内容説明 『浜松中納言物語』

2016年度

番号 種別 内容 出典
現代文
(評論)
漢字の読み取り、語義(10字)、内容説明(100字)、理由説明(160字) 白井聡
『反知性主義、その世界的文脈と日本的特徴』
現代文
(随想的評論)
漢字の書き取り、理由説明(120字)、理由説明(100字)、理由説明(100字) 内田樹
『街場の戦争論』
古文
(紀行文)
主語の把握、現代語訳、和歌の内容説明、内容説明 武女
『庚子道の記』

2015年度

番号 種別 内容 出典
現代文
(評論)
漢字の書き取り、語義(選択式)、内容説明(60字)、理由説明(200~250字) 許光俊
『クラシック魔の遊戯あるいは標題音楽の現象学』
現代文
(評論)
理由説明(50字×2)、理由説明(150字)、空欄補充(選択式)、理由説明(200字) 大森荘蔵
『大森荘蔵著作集第五巻』
古文
(紀行文)
現代語訳、内容説明、和歌の修辞をふまえた内容説明 二条良基
『小島のすさみ』
▼文学部

2017年度

番号 種別 内容 出典
現代文
(評論)
漢字書き取り(5題)、理由説明1題、内容説明3題(解答枠はすべて18.3cm×3.8cm) 石井洋二郎
『芸術作品に客観的価値はあるか』
現代文
(小説)
表現説明1題、内容説明形式の心情説明3題(解答枠はすべて18.3cm×3.5cm) 島尾敏雄
『魚雷艇学生』
古文
(説話)
語の意味、現代語訳、心情説明、内容説明 鴨長明
『発心集』
漢文
(小説)
返り点、現代語訳、読み下し文、内容説明 洪邁
『夷堅志』

2016年度

番号 種別 内容 出典
現代文
(評論)
漢字書き取り(5題)、理由説明1題、内容説明3題(解答枠はすべて18.3cm×3.8cm) 酒井邦嘉
『科学者という仕事』
現代文
(小説)
内容説明形式の心情説明1題、理由説明形式の心情説明3題(解答枠はすべて18.4cm×3.5cm) 佐藤泰志
『海炭市叙景』
古文
(軍記物語)
語の意味、現代語訳、理由説明、和歌の心情説明 『平家物語』
漢文
(思想)
返り点・送り仮名、現代語訳、読み下し文、内容説明 応劭
『風俗通義』

2015年度

番号 種別 内容 出典
現代文
(評論)
漢字書き取り(5題)、理由説明1題、内容説明2題(解答枠はすべて18.4cm×4.5cm) 三浦雅士
『私という現象』
現代文
(小説)
理由説明形式の心情説明1題、表現説明1題、内容説明形式の心情説明2題(解答枠はすべて18.4cm×3.5cm) 堀辰雄
『墓畔の家』
古文
(説話)
語の意味、現代語訳、心情説明、和歌の内容説明 『古本説話集』
漢文
(随筆)
返り点、現代語訳、書き下し文、内容説明 楊維楨
『中山盗録』

出題分析

▼人間科学部・外国語学部・法学部・経済学部

《現代文》

傾向

問題文はが昨年度より約800字増加し、約3200字になった。も昨年度より約300字増加し、約3200字になった。の本文では、「現在直面している無常・ニヒリズム状況」である「はかない」状況について論じた文章が出題された。平易な言葉で語られ、一見読みやすいが、内容には深みがあり、それほど易しくはない。の本文では、「大学の知の有用性」について論じた文章が出題された。平易な言葉で語られ、論の展開も明確であり、読みやすい文章であった。も、文章量は増加したが、一昨年度の水準と同等であり、過去問題で対策をしてきた者にとっては取り組みやすかったと思われる。設問は、昨年度を踏襲し、漢字の書き取り・語義説明・記述説明(内容説明・理由説明)の形式であるが、昨年度と比べて記述量は増加した。さらに、選択式の問題も昨年度から廃止されている。今年度の出題をみると、従来の過剰ともいえる分量を調整し、一般的な入学試験の問題として適切な分量になってきたと言える。しかし、全体的な問題の水準は決して易しいものではないため、十分な対策が必要である。

文章 では、過去10年の期間でみれば、社会科学系、人類学系の評論が多く出題されているが、今年度は人文系の評論が出題され、竹内整一『ありてなければ―「無常」の日本精神史』(2015年)が採用された。2006年度の末弘嚴太郎
いずたろう
の「噓の効用」は1922年の著作、2007年度の小林秀雄の『考えるヒント』は1964年の著作、2008年度の山崎正和『混沌からの表現』は1977年の著作、2009年度の丸山眞男「ある自由主義者への手紙」は1950年の著作となっており、はやや古めの著作が出題されていたが、2010年度以降は新しい著作が出されている。
今年度の『ありてなければ―「無常」の日本精神史』では、唐木順三の『無常』を引用し、現在直面している「無常・ニヒリズム状況」である「はかない」状況が、現代社会の根幹にある近代的発想の限界をあらわにすると同時に、逆にこの「はかない」状況からポジティブな意味を見出すことを主張している。大学入試の現代文で頻出する近代的価値観の問い直しをテーマとする文章である。一見平易な表現で語られているが、内容には深みがあり、受験生にとってはやや難しかったと思われる。
設問 設問数は例年4問~5問である。今年度の設問は、昨年度の漢字の読み取りが廃止され、語義説明、記述式の内容説明・理由説明となった。例年記述問題は、本格的な問題が2~3問出題されている。今年度の記述の解答字数は、昨年度より50字増加し、320字となった。
問一の語句の意味は、読み、意味ともにやや難である。問二の内容の記述説明は本文全体の再構成や推論を必要とする難問であった。問三の理由の記述説明は、本文の要点に即したもので、標準であった。問四の内容の記述説明は、誤読を誘発しやすい箇所であり、かつ必要な解答内容に比して解答字数が少なめに設定されているため、やや難しかった。

文章 では、2000年度以降、石川淳や柳田国男といった古めの著者の文章が採用され文芸評論が中心であったが、2010年以降は人文系、哲学・思想系の評論が多い。また、2001年までは小説・随想も出題されてきたが、2002年以降は評論、あるいは随想的評論しか出題されていない。
今年度の出典は吉見俊哉『「文系学部廃止」の衝撃』(2016年)であり、例年通り、人文系、哲学・思想系からの採用である。本文は短期的に「役に立つ」理系の知に比べ、長期的に「役に立つ」文系の知の必要性を主張した文章である。大学入試問題としてはやや易しめのものであると言えるだろう。
設問 設問数は例年4問~5問である。今年度の設問は、昨年度とほぼ同等の漢字の書き取り、記述式の内容説明・理由説明である。例年記述問題は、本格的な問題が2~3問出題されている。今年度の記述の解答字数は、昨年度より40字増加し、360字となった。
問一の漢字の書き取りは、すべて標準的レベルであった。問二の内容の記述説明は、解答ポイントも明確で分かりやすく、易しかった。問三の理由の記述説明は、整合的解答表現にするのがやや難しいが、解答ポイントが傍線部付近に集中しているため、標準的レベルの問題であった。問四の内容の記述説明は、字数は200字と多いが、問二や問三の解答内容がヒントとなり、また、筆者の主張も明確であるため、標準的レベルの問題であった。

《古文》

パターン

出典の『浜松中納言
はままつちゅうなごん
物語』は平安時代成立の作り物語。作者は菅原孝標女
すがわらのたかすえのむすめ
といわれるが未詳。昨年度(2016年度)は江戸時代成立の紀行文である『庚子道
こうしみち

』、2015年度は南北朝時代成立の紀行文である『小島のすさみ』、2014年度は平安時代成立の説話集である『今昔物語集』、2013年度は鎌倉時代成立の説話集である『今物語』からの出題だった。今年度を除いて、4学部において過去10年間に平安時代の文章が出題されたのは2009年度の『俊頼髄脳
としよりずいのう
』(歌論)と2014年度の『今昔物語集』(説話集)の2回だけあり、その他の年度は中世や近世の作品からの出題である。また、2012年度の『ささやき竹』(中世の御伽草子)が文章的には作り物語に近いものだったとはいえるが、本格的な平安時代の作り物語は過去10年間に出題されていないので、今年度の出題は4学部としてはめずらしいものだったといえる。過去10年間の4学部で最も多かった出題ジャンルは紀行文で、昨年度に『庚子道の記』、2015年度に『小島のすさみ』、2011年度に『帰家
きか
日記』が出題されている。
昨年度の青本で注意を促した通り、今年度も和歌を含む文章が出題され、和歌に関する設問が組まれていた。過去5年間で和歌を含まない文章だったのは2014年度の『今昔物語集』のみであるが、特に今年度は問三を6つの小問に分け、すべてで和歌に関することを問うという、例年以上に和歌を重視したものとなっていた。
今年度の字数は560字程度で、昨年度の600字程度(問五に示された『伊勢物語』の引用や注の引き歌も含める)と同じ程度の長さである。設問数は、昨年度は問一~問五までで、小問を含めると合計7問。今年度は問一~問三までで、小問を含めると合計12問だった。5問増加したことになるが、長い説明問題でなく、短めの現代語訳と知識を尋ねている問題が増加しただけなので、受験生の負担はそれほど増えていないものと思われる。
設問形式は例年通り、現代語訳と説明問題を中心とするものである。これに加えて昨年度は傍線部(2箇所)の主語を問うものが出題されたが、今年度は二首の歌のそれぞれの詠み手を答えさせるものが出題されている。さらに今年度は「本歌取り」の「本歌」を答えさせるものや、その本歌の作者を答えさせるものも出題されている。
字数制限付きの説明問題は昨年度は2問だったが、今年度は1問に減り70字程度(解答欄は80字分)のものだった。

内容

問題文は、唐から帰国した主人公の中納言が、参内して帝と対面して和歌を贈答する場面である。問題文自体は本格的な古文で書かれているものの、和歌を除けば比較的読み易い場面だったかと思われる。問一(小問で四問)は現代語訳の問題だったが、(a)(b)は傍線部が短いため、語句の意味を問うものに近くなっていた。問二は字数制限(70字程度)のある説明問題で、傍線部自体の解釈に加えて直前部の説明が必要。問三は二首の和歌についての設問で六問の小問に分かれていた。(一)はそれぞれの和歌の詠み手の指摘。(二)はBの和歌に含まれる「雲居」の持つ二つの意味を踏まえつつ傍線部を現代語訳するもの。特に「雲居」が「宮中」の意味で用いられることがあるという知識がない場合は、文脈の把握だけでは解答が難しかったものと思われる。(三)はBの和歌の下の句の現代語訳。「かげ」が「月の光」などの意で用いられていることに気が付かなければならない。(四)は「本歌取り」となっているCの和歌の本歌を書かせるもの。設問では「『古今和歌集』にも収められている」とされているが、『小倉百人一首』にも収められている有名な和歌である。Cの和歌の「天の原ふりさけ月を見し」の表現から、本歌を思い出せるかどうかということになる。『小倉百人一首』を暗記した経験のある受験生にとっては非常に有利な問題だったが、暗記していない受験生には手のつけようがない問題で、運不運にも左右されたといえるだろう。(五)は(四)で答えた本歌の作者を答えさせる問題。(四)を書けなかった場合、ほぼ間違いなく書けない問題である。(四)を書けた受験生でも作者までは覚えていない可能性が高いので、正答率はかなり低くなっているだろう。(六)は、Cの和歌と(四)で答えた本歌との共通点に言及しつつ相違点を説明させる問題。昨年度も同様な趣旨の問題が出題されている。内容的には受験生の実力を試すことができる優れた設問かと思われるが、今年度の場合は(四)ができていない場合は放棄するしかなくなるので、一部の受験生には酷な問題であった。これも正答率はかなり低かったと思われる。
▼文学部

《現代文》

問題本文

は、概ね例年人文系の評論文から出題され、今年度出題された「芸術作品に客観的価値はあるか」も、表題通りの内容で、芸術作品の「価値」について述べた文章であった。本文難度はほとんどが標準~比較的平易なレベルであり(2008年度は例外的に難度が高い随想が出題された)、今年度も比較的平易な論理的文章であった。
は、2005年度以降小説の出題が定着し、十三年連続で小説が出題されている。近代小説や昭和初期の作品からの出題もあり、本文難度は難しい場合が多い。の今年度の本文は、臨時魚雷艇訓練所で訓練を受けている学生である「私」が、特攻隊の志願者を募っていると知らされ、丸一日の休暇を与えられた日を、「私」の内面に即して描いた作品で、昨年度と比べて本文難度はやや易化した。
は、総じて国公立大学二次試験で多く見られる標準的な評論問題であるが、は、阪大文学部に特有の出題である。小説の出題は多く、三島由紀夫「白鳥」(2000)、村田喜代子「空中区」(2002)、辻邦夫「時の往還」(2003)、永井荷風『あめりか物語』(2005)、車谷長吉「ある平凡」(2006)、山本文緒「いるか療法――〈突発性難聴〉」(2007)、島尾敏雄「硝子障子のシルエット」(2008)、宮本輝「力」(2009)、小川洋子「果汁」(2010)、野坂昭如「夏わかば」(2011)、永井龍男「一個」(2012)、岡本かの子「晩春」(2013)、北杜夫『少年』(2014)、堀辰雄「墓畔の家」(2015)、佐藤泰志『海炭市叙景』(2016)と、ほぼ毎年出題されている。また、2005年度には近代小説が出題され、昭和40年代、50年代の作品も多く出題されていることから、現代の価値観のみにとらわれず、多様な時代の小説に対応できるように、読み慣れておく必要がある。
近年、大学入試センター試験でも大正期や昭和初期の小説の出題が続いているので、それらの過去問題を利用すると同時に、大学入試センター試験レベルで対応しきれない難易度の高い文章については、阪大文学部の過去問題の分析を通じた早期の対策が必要である。
さらに、出題の可能性は高くないが、随想や文芸評論の出題歴があることをふまえて、広く文芸分野一般からの出題も想定しておきたい。
本文量については以下のとおりである。
2006年度 約2100字 約4100字
2007年度 約2600字 約4000字
2008年度 約2500字 約3700字
2009年度 約3500字 約3300字
2010年度 約3000字 約4100字
2011年度 約1600字 約3300字
2012年度 約3700字 約2500字
2013年度 約3100字 約1700字
2014年度 約3400字 約2000字
2015年度 約3100字(約300字減少) 約2200字(約200字増)
2016年度 約2700字(約400字減少) 約3200字(約1000字増)
2017年度 約3600字(約900字増) 約3500字(約300字増)
上記のように、2006年度以降本文量は増加し、二問合計で6000~7000字といった試験時間に比して多い本文量が続いたが、2011年度に大幅な文章量の削減があってからは、多少の増減はあるものの5000~6000字となっていた。ところが今年度は、二問合計で昨年度から比べて1200字増加し、久しぶりに7000字を超える本文量となった。
駿台の実戦模試においても、本文量が合計6000字後半を超えると明らかに時間不足とみられる答案が増える。阪大の入試でも、本文の中略を多く行っていることからわかるように、分量抑制の傾向はあると考えられるが、出題に適切な、内容的にまとまった部分を出題しようとするとどうしても本文が長文化してしまうという、出題者側の事情もある。入試対策としては、概ね合計6000字程度の本文量と考えつつ、最大では7000字くらいまでを想定範囲としておくべきだろう。

設問

設問数はが漢字問題を含めて4~5問程度、は漢字問題無しで4~5問程度である。ともに、基本的にはほぼ全問が本格的な記述説明中心の問題である(例外的に2009年度には空欄を補入させる問題がで出題された)。
今年度は、漢字問題1問と記述問題4問の全5問で、昨年度同様である。設問の形式は、例年通り、標準的な記述問題のみである。
今年度も、昨年度と同様4問の出題で、形式も例年通り、すべて記述問題であった。
記述解答(内容説明・理由説明・心情説明・表現説明など)の総字数について、今年度は、昨年と同じく、漢字問題を除いて4問で合計480字程度(約1cm幅1行、1行約30字換算)。も昨年度から解答枠、字数ともに変動はなく、4問で合計360字程度であった。ともに、解答枠は全ての設問が一律の大きさである。
阪大は、罫線で行数を指定しない解答枠のみの解答欄で、その場合通例は、横幅1cm程度で1行と考えて解答を作成する。ただし、解答枠が一律の大きさであることから、解答枠の大きさが解答の字数を厳しく限定すると考えにくい場合もあり、試験時間を考えると解答枠いっぱいに埋めて書く必要もなく、解答の要点だけをまとめた短い解答で十分な得点を得られることもある。したがって、解答枠の大きさは一つの目安と考え、柔軟な対処をするとよい。なお、縦は例年18cm程度で、約30字書くことが出来る。いたずらに字数を増やすことで、逆に、問われたことに対して不整合な答案にならないように注意したい。
いずれにしても、難度、本文量、解答量を考え合わせると、時間配分はある程度厳しいと思われるので、古文・漢文も含めた解答手順のシミュレートを事前に十分に行っておくべきである。
設問の種類について、は、問一が漢字問題にほぼ固定されており、問二以下の設問において例年、内容説明や理由説明などの基本的な記述問題が2、3問、要旨把握を問う問題が1問程度出題され、空欄を補入する問題や抜き出し問題等はほとんど出題されない。
漢字問題は、1、2問程度難問が出題されることもあるが、ほとんどが標準的な問題なので、できるだけ完答を目指したい。ここでつく点差は無視できない。
部分的な内容説明は、難度の高い問題が出題される場合も稀にはあるが、比較的平易なものの方が多く、要旨の一部を詳しく書かせる部分要旨の説明問題であることがほとんどである。理由説明問題に関しても同様だが、この場合は、全体の論理構成や筆者の意図を理解したうえで解答箇所を把握する必要から、難度はやや上がる。要旨問題とあわせても記述設問は3~4問程度で、本文の重要箇所さえ把握できていればある程度の確実さで解答できる問題が多い。では、論理構成を意識した要旨の把握力が問われている。
一方、文学部のは、小説ならではの設問で難度も高い。心情説明問題に加えて、表現説明問題が出題されることが多く、難問である。2007年度、2011年度、2016年度のように例外的に表現問題が出題されない年もあるが、出題があることを想定して対策しておきたい。今年度は表現問題が出題されている。また、阪大文学部特有の「考えを述べなさい」という「解答ポイントが本文中にすべて明記されているわけでない」ことを許容する条件が付帯された設問が多く出題されることにも注意が必要である。その場合、小説の出題の中心である心情問題に関しても、本文からシチュエーションと心情表現を把握し、その表現をほぼそのまま用いて書けるという基本的な問題ではなく、本文の表現に基づいた解釈や推論が求められていて、特有の難しさがある。
また、過去には、表現の言い換え問題や心情根拠などの抜き出し問題が出題されたこともある。これらの設問の場合、比較的平易なものであることが多い。
最大の難関は表現説明問題で、比喩や象徴といったレトリック、描写・語りの視点などの文体的特徴の把握、作者の表現意図やその効果、さらに本文全体の構成にまで言及させる設問が多く、難問である。「何が書かれているか」という一般読者的な視点に加えて、「どう書かれているか」「どのような効果が意図されているのか」といった作品研究的な次元でのアプローチまで踏み込んだ読解が求められているのである。

《古文》

パターン

出典の『発心集
ほっしんしゅう
』は説話集で、成立は鎌倉時代。作者は鴨長明
かものちょうめい
である。昨年度(2016年度)は『平家物語』(軍記物語)、2015年度は『古本
こほん
説話集』(説話集)、2014年度は『宿直
とのい
物語』(随筆)、2013年は『今鏡』(歴史物語)からの出題だった。文学部では物語が多く出題されており、2008年度から2011年度は連続して物語からの出題。(2009年度の『十訓抄』は説話集だが、説話集も大きくは物語の系統に属するものなので、物語としてカウントした。)2012年度の『都のつと』(紀行文)でいったん物語の連続は途切れたが、2013年度は『今鏡』で再び物語からの出題となった。2014年度の『宿直物語』は随筆だが、出題箇所の内容は説話に近いものなので、物語的な文章が出題されたと見てよいだろう。そして、昨年度の『平家物語』も軍記物語なので、物語の系統の文章からの出題が多いことになる。
今年度は珍しく、和歌が含まれない文章だった。2007年度の『百人一首一夕話
ひゃくにんいっしゅひとよがたり
』以来、和歌が含まれなかったのは、2009年度の『十訓抄
じっきんしょう
』のみで、あとはすべて和歌を含む文章が出題されている。
字数は1450字程度で昨年度の1400字弱と比べるとわずかに増加しているが、比較的平易な古文で書かれていて文章全体の流れをつかむことは困難ではなかったと思われる。しかし、設問に十分応えられるレベルの読解となると、受験生の間でかなりの差が生じているだろうし、また、読み取ったことを答案として、きちんと書けるかどうかということになると、さらに差が生じることになるだろう。文章自体が難解なものでないのに関わらず、受験生の点数差が開きやすいというのは、阪大の古文でよく見られるパターンである。

内容

問題文は、ある男が、長らく訪れなかった女のもとを久しぶりに訪れたところ、女が法華経を読誦しながら男の目の前で亡くなるという話である。同様な内容の話が、『今昔物語集』や『今鏡』などにも見られる。
問一は語の意味を答えさせるもの。以前は連続して出題されていたが、2011年度を最後に3年間姿を消していたものが2015年度に復活し、昨年度や今年度も連続して出題された。以前連続して出題されていた時や昨年度と同様に、基本的な語が問われている。重要な語というより、古文の学習をしていれば頻繁に目にする語であるので、必ず正解しなければならない問題である。問二は現代語訳の問題。昨年度同様、傍線は三箇所引かれており、また、昨年度同様に基本的な語句・文法で対応できるものだった。問三は人物を明示しての心情説明の問題だが、傍線部の解釈に加えて、傍線部を含む第3段落全体の男の心情の動きが十分に読み取れていなければならない。問四は話末に付せられた作者の「いとめでたかりける心なるべし」という評言について、本文全体を踏まえて説明させる問題。本文全体の展開を的確につかんだうえで、傍線部の直前を中心に、女が往生を遂げるに至った事情などを加えてまとめなければならないが、古文では頻繁に見られる「往生」にまつわる話として理解できていなければ、的外れな解答になってしまった可能性がある。

《漢文》

分量

過去10年間の問題文の総字数及び設問数を下に示す。
2008年 総字数151字・設問数5問
2009年 総字数268字・設問数5問
2010年 総字数188字・設問数5問
2011年 総字数258字・設問数5問
2012年 総字数115字・設問数5問
2013年 総字数181字・設問数5問
2014年 総字数175字・設問数5問
2015年 総字数223字・設問数5問
2016年 総字数156字・設問数5問
2017年 総字数191字・設問数5問
問題文の分量は昨年度より増加したが、設問数は変化がない。

パターン

13年度は、心情説明(1題)・読み下し文(1題)・返り点(1題)・現代語訳(1題)・内容説明(1題)、14年度は、現代語訳(1題)・理由説明(2題)・返り点(1題)・読み下し文(1題)、15年度は、返り点(2題)・現代語訳(1題)・書き下し文(1題)・内容説明(1題)、16年度は、返り点・送り仮名(1題)・現代語訳(2題)・読み下し文(1題)・内容説明(1題)となっている。本年度は、返り点(1題)・現代語訳(1題)・読み下し文(1題)・内容説明(2題)となっているが、句形・語法・語句の意味や内容把握を問うものであり、例年通り、問題の偏りが無くバランスのよいものだった。返り点の問題が出題されるのが阪大漢文の特色の一つであったが、10年度と12年度はなかった。しかし13年度以降は出題されている。

内容

13年度は東晋の干宝『捜神記』から出題され、内容は董永が父に対する親孝行によって天帝が助けてくれた話から「孝」という儒学的徳について述べられている。14年度は南北朝・宋の范曄『後漢書』巻八三・逸民列伝から出題され、内容は梁鴻とその妻とが隠遁生活を望むという価値観を共有することについて述べられている。15年度は元末の文人楊維楨の「中山盗録」から出題され、内容は汚職している役人が不仁であり、盗賊が仁義ある者であるという対比が語られている。16年度は後漢の応劭の『風俗通義』から出題され、内容は人々が塩漬けの魚を「鮑君神」として祭ったことから、神は人が創り出したものだとして俗説を戒めている。本年度は南宋の洪邁の『夷堅志』から出題され、内容は茶店の娘の仁愛に富んだ行動が呂翁との宿縁を引き寄せ、娘の無欲さが願い以上の幸福を手に入れたと述べるものである。例年どおり、価値観・主張の理解が重視されている。総じて標準的な良問であった。

入試対策

▼人間科学部・外国語学部・法学部・経済学部

《現代文》

漢字問題については、標準的なレベルのものが多いので、漢字問題集(『必修漢字1200選』駿台文庫)で繰り返し練習する。難字は出題されないが、語彙力を問う問題になっているので、問題集をやるときには国語辞典で意味確認をし、文脈ですぐに語彙を特定できる力をつけておきたい。
評論については、部分の内容を問う記述問題と全文要約の記述問題の2つの記述対策を重点的に行う。部分の内容を問う問題は、部分の要旨を要約させる単純要約レベルから要素の論理的な再構成をさせるレベルまで様々な問題が出題される。部分要旨の要約については、設問の要求に適合する箇所を特定し、必要な解答要素を短時間で絞る読解練習を欠かさないようにしたい。論理的に再構成させる問題については、設問の要求する個々の要素の内容を比較し、論理的な筋道を自力で見つける読解力を養っておくようにしたい。部分の内容を問う内容説明や理由説明の問題では、様々な注文がついていることが多いので、設問の要求をしっかり確認した上で、要求に合うような解答要素の絞り込み、字数や注文を考慮した解答作成の作業の練習を重ねておく。
字数の多い設問は全文要約タイプが多く、配点も高いので、120~200字の要約問題をこなせるように過去問で反復練習をしておく。解答を作成する際には、主題と結論、構成と要点をおさえる読解練習を繰り返し、部分の内容を問う問題との要素の重複に注意してまとめる練習を重ねておく。センター試験の第1問などを使って全文を200字にまとめる要約練習を繰り返しておくのも効果的である。
語句の空欄補充問題については、空欄の直前だけや直後だけで解いて引っ掛けの選択肢にはまることがないように注意したい。過去問で対比・同義・並列などの空欄前後の構成を踏まえて解く練習と、空欄前後の論旨を踏まえて解く練習を重ねておくこと。

《古文》

語彙・文法などに留意しつつ、人物や指示内容の補いを意識し、正確に問題文を読解する訓練を積んでおくことが必要。4学部の出典は長期的に見ると、時代・ジャンル、そして文章の長さや難易度も決して一定していない。今年度も昨年度と同様に和歌を除けば比較的読み易い文章だったが、やはり和歌以外の箇所も難度の高くなっている文章の研究も不可欠である。ジャンルについても、物語・日記・随筆、さらに歌論を含む評論文の理解まで広げる必要がある。また、本年度は560字程度の短い文章だったが、1000字を超える、国公立大の2次試験としては長めのものが以前には出題されているので、長い文章への注意も怠らないこと。標準程度の難易度の文章でも1000字を超えるものを読み切るのは決して楽ではないので、しっかりと訓練しておきたい。そして、阪大の古文は読み取った内容を設問の意図に従って、いかに論理的に説明できるかも重要である。したがって、作文の能力(表現力)向上のためのトレーニングも不可欠となる。過去問題などを解く時には、単に要素を頭の中でつなぎ合わせてみても、あまり訓練にはならない。組み立てをよく考えながら、実際にいくつも書いてみて自分なりのコツをつかむことが大切。
予想通り今年度も和歌を含む文章が出題された。今後も和歌の研究は必須である。やはり和歌の問題は最低限の内容を把握するために逐語訳が重要な作業となるので、単語の意味通りに逐語訳できる力は十分に養っておきたい。また、和歌自体だけでなく、和歌の詠まれた状況や詠み手の心情の理解なども答案を作成する時の重要な要素となる場合が多い。和歌の学習は、枕詞・序詞・掛詞・縁語・比喩などの表面的な修辞技法のみの学習にとどまることなく、答案作成の大切な要素となる詠み手の心情や行動、受け手の心情や行動、和歌の詠まれた状況までも正確に読解していく学習が必要。心情理解の必須アイテムである形容詞・形容動詞の研究はとても重要である。単語の「現代語訳」の暗記に止まらず、辞書を丹念に引くとともに、辞書をよく読み込んでおきたい。

▼文学部

《現代文》

については、まず漢字問題の完答と本文読解のベースとなる確実な語彙力を身につけておきたい。漢字問題の漢字そのものは、小学校高学年で習う漢字がほとんどであり、漢字問題は、要するに文脈に応じた変換力=語彙力が問われているのである。とはいっても、漢字そのものが書けなければ得点にはならないので、手間を惜しまず実際に書いて練習しておこう。その手段として、単純な一問一答式ではなく、文脈における変換力を問う、語彙力養成に役立つような漢字問題集を完成させておきたい。
内容説明は、要旨問題も含めて比較的書きやすいものが多いが、ときに難問も出題される。
まずは本文全体の要約を構成する各部分の重要要素(部分要旨)を用いて書ける問題について、確実に答えられるようにしておきたい。通読の際、本文の表現(意見表明や強調の表現、問題を提示しそれに答える形式など)によって明示される重要箇所を、短時間でピックアップできるような練習を日ごろから重ねておくとよいだろう。そのような箇所が解答要素となってくるのである。
論理構成の難しい部分の理由説明などになると難度があがるので、日ごろから、論理構成を意識した本文読解のトレーニングも積んでおくことが重要である。
要旨問題については、その性格上、部分要旨問題と連関しているので、要素の振り分けも考慮しながら(要素の重複が生じる場合もあるが、その他の設問で詳しく説明したものは軽い説明でよい)、主題、結論、論理構成を明確に提示しておきたい。主題や結論などの各要素が正しくても、論理構成が間違っていれば大きな減点(場合によっては零点)となる。
どのようなタイプの問題にしても、効果的に得点するには、より設問に即した解答を作成することが肝要である。そのためには、設問の要求に応じた解答のアウトラインをまず想定し、それに本文からピックアップした具体的な要素を肉付けしていくような方向で解答を作成したい。解答枠から想定される字数を勘案したうえで、解答要素を取捨選択し、表現を調整していくトレーニングも必要である。
繰り返すが、重要箇所のピックアップと論理構成の把握ができていれば、かなりの設問に対処できるということである。
全体的な戦略について言えば、要旨問題は配点が高く比較的書き易い場合が多いので、必ず答えておきたい。そのためにも、全設問を見通した解答根拠の振り分けと難度判断を行い、 時間配分に十分注意して解答を作成する練習をすることが肝要である。解答のアウトラインも想定できないまま傍線部周辺の要素を漫然と連ねても、得点にはならない。
については、特別な対策が必要である。まずは過去問題とその解答を参照しながら、特殊性と難度を体感しておくこと。
スタンダードな心情説明問題については、大学入試センター試験などと基本的に同型である。指定の場面のシチュエーションと心情表現を本文からピックアップし、傍線部以外の表現であれば、その表現を用いて解答を作成すればよい。もちろん、指示語や比喩表現、難解な表現などは言い換えて説明しておくこと。言うまでもないが、傍線部の心情表現が根拠となる場合は、その正確な言い換え説明も必須である。
設問形式としては、心情の外的表現である表情や言葉、身振り・態度などを傍線部に指定し、その理由を問う理由説明の形式をとった設問も多い。その解答要素は典型的な心情設問と同じく、シチュエーションと心情である。たとえば「なぜ笑っているのか」という問いには「○○(あるシチュエーション)に対して○○(ある心情)を感じているから」という形式で答えればよいのである。においてはまずこのタイプの心情説明問題を手堅く解いておくことが必要である。
発展的な心情問題としては、直接的な解答根拠がなく(あるいは少なく)、人物像やシチュエーション、背景を理解したうえで解釈や推論を加える必要のある問題がある。この場合、設問に「どう思うか」「考えを述べなさい」などの指示が加わる。この場合も勝手な考え、恣意的解釈を極力排除し、できうる限り傍線部やその他の本文の表現を「手がかり」=間接的な解答根拠とすることが肝要である。阪大文学部の場合、このパターンの心情問題が頻出である。
最大の難関は、表現説明問題である。前述のようにこの設問は作品研究的なアプローチも求められるので、説明の観点を事前に知っておくことが必要である。まずは比喩、象徴などのレトリックに関する理解をベースに、その表現効果や作者の意図といった定番の要素を用いて記述する練習を積んでおこう。さらに、本文全体の構成や文体的な特徴、たとえば時間的な場面の転換や、描写・語りの視点についての指摘と、その効果の説明などの本文分析の観点も用意しておきたい。本大学の過去問題を十分に分析し、解答例を見て、その解答方法をマスターするだけでなく、大学入試センター試験小説読解の際にも、このような視点をもって本文を読む習慣を身につけたい。大学入試センター試験にも、難度の差はあれ表現問題が出題される。選択肢を見る前に正解を自前で想定するトレーニングを積めば、大学入試センター対策としても効果的である。近年の大学入試センター試験の第2問 問6型〔本文の表現に関する説明問題〕の選択肢を参考に、説明の観点やパターンなどをつかんでおこう。
ともあれ、では非常に難度の高い設問が多く出題されるので、場合によっては完答を目指さず、解答のアウトラインが定まったものから(あるいは、定まったもののみ)確実に書いていく、という本番での時間配分的戦術が以上に必要になってくる。
また、では文芸評論や随想が出題される可能性もわずかながらあるので、融合問題や詩歌・韻文まじりの文章の読解、文学史に関する基礎知識の蓄積などにも、時間の許す範囲で取り組んでおきたい。文学史の知識は、読解の背景知識として役に立つ場合もあるのである。

《古文》

語彙・文法などに留意しつつ、人物や指示内容の補いを意識し、正確に問題文を読解する訓練を積んでおくことが必要。今年度の『発心集』は昨年度の『平家物語』と同様に、阪大文学部で出題された文章としては比較的読み易かったかと思われるが、これまでの出題歴から考えれば、本格的な古文で書かれた文章の研究も不可欠だろう。ジャンルについては最もよく出題されている物語だけでなく、日記・随筆、そして歌論を含む評論文の理解まで広げる必要がある。また今後も、2013年度の『今鏡』のように課題文が1200字を超える、国公立大学の2次試験にしてはかなり長めのものが出題される可能性があるので、長い文章への注意も怠らないこと。標準程度の難易度の文章でも1200字程度を読み切るのは決して楽ではないので、しっかりと訓練しておきたい。そして、阪大の古文は読み取った内容を設問の意図に従って、いかに論理的に説明できるかも重要である。したがって、作文の能力(表現力)向上のためのトレーニングも不可欠となる。過去問題などを解く時には、単に要素を頭の中でつなぎ合わせてみても、あまり訓練にはならない。組み立てをよく考えながら、実際にいくつも書いてみて自分なりのコツをつかむことが大切。
今年度は和歌に関する出題がなかったが、前述のように、今年度を除けば過去10年間で和歌が出題されなかったのは一度だけであるので、今後も和歌の研究は必須である。答案作成にあたっては、最低限の内容を把握するためには逐語訳が重要な作業となるので、逐語訳の力やそのベースとなる文法知識の運用力は十分に養っておくこと。また、和歌自体だけでなく、和歌の詠まれた状況や詠み手の心情の理解などが答案を作成する時の重要な要素となる場合が多い。和歌の学習は、枕詞・序詞・掛詞・縁語・比喩などの表面的な修辞技法のみの学習にとどまることなく、答案作成の大切な要素となる詠み手の心情や行動、受け手の心情や行動、和歌の詠まれた状況までも読み取れるような学習が必要。心情理解の必須アイテムである形容詞・形容動詞の研究はとても重要である。単語の「現代語訳」の暗記に止まらず、辞書を丹念に引くとともに、辞書をよく読み込んでおきたい。

《漢文》

本年度の出題は、なべてバランスのよいものだった。例年出題される返り点・読み下し・現代語訳・内容説明問題という4つの設問内容は阪大漢文のオーソドックスなスタイルと言えよう。素材の分量や難易度は予想しがたいが、この4パターンの出題は来年度も予想されるところである。このような予想の下で、阪大(文)を志望する受験生の入試対策としては、まず返り点の規則を再確認することと重要句形をしっかりマスターすることである。その上で読み下しの問題に対処するために日頃から音読を励行し、書き下し文を作成し、白文に返り点・送り仮名を付けながら意味を考えるようにしよう。このような意味なのでこのように読む、逆にこの読みなのでこのような意味になる、ということがわかるようにしよう。現代語訳の問題に対処するために適切な表現ができるように訓練すること。内容説明問題に対処するために過去問等を使って、所与の解答欄でまとめられる作文力や読解力を養っておくことである。全体の文脈から現代語訳・内容説明問題に対応できるようになることが大切である。また、問題文のテーマを理解するには中国思想・中国史に関しての書物、特に儒学・老荘思想に関してのものを読んでおくのも大変有益である。
※本ページ内容は一部のコメントを除き、駿台文庫より刊行の『青本』より抜粋。