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2025年 新課程入試を知る

監修者:駿台予備学校 教務課

2025年度入試より、新課程に対応する入試がスタートします。これから本格的に大学入試対策を始めようとしている皆さんには、新しくなる入試に不安を抱えていることと思います。本ページでは最新の情報をもとに、知っておきたいポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

目次

\ 受験に役立つ情報配信中 /

新課程・新学習指導要領による高校での学習の特徴は?

なぜ、学習指導要領が新しくなったのか?

日本社会は近年大きく変化しています。人工知能(AI)の活用や、スマートフォンの進化、グローバル化、宇宙開発の進行など、急速にいろんなことが変化しており、未来の予測が非常に困難な時代を迎えていると言えます。そんな未来の社会で生きていくために将来を見据え、学校での学びも時代に合わせて変化していかないといけません。

新しい学習指導要領で育む資質・能力とは?

変化の激しい時代に合わせて「生きる力」を身に着けていくために、新学習指導要領では「何ができるようになるか」を明確化し

  • 知識及び技能
  • 思考力、判断力、表現力等
  • 学びに向かう力、人間性など

の3つの柱で「資質・能力」をバランスよく育んでいくことを目的としています。

新しい時代に必要となる資質・能力の3つの柱

高校での学びの主な変更点

この、育成を目指す資質・能力を踏まえ、下記のように教育内容の変更を実施しています。


【主な変更事項】
・言語能力の確実な育成
⇒国語が再編され「現代の国語」「言語文化」の2科目が必履修科目。
・理数教育の充実
⇒数学の学習内容が一部移行され、数学Cが新設。さらに「理数」教科も新設。
・伝統や文化に関する教育の充実
⇒国語の「言語文化」「文学国語」「古典探求」の新設。地理歴史が再編され「歴史総合」「地理総合」が新設、必履修科目。
・道徳教育の充実
⇒「公共」が新設された。
・外国語教育の充実
⇒「聞くこと」、「読むこと」、「話すこと」、「書くこと」を「英語コミュニケーション」として総合的に学ぶ。さらに発信力の強化に特化した科目として「論理・表現」も新設。
・情報教育(プログラミング教育を含む)
⇒科目が再編され「情報Ⅰ」でプログラミングも学ぶ。

【教科・科目等及び標準単位数の変化】

※青背景色の科目名は新設科目

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新課程(2022年4月の高1より) 現行課程
教科 科目 単位 必履修科目 教科 科目 単位 必履修科目
国語 現代の国語 2 国語 国語総合 4 2単位まで減可
言語文化 2 国語表現 3
論理国語 4 現代文A 2
文学国語 4 現代文B 4
国語表現 4 古典A 2
古典探究 4 古典B 4
地歴 地理総合 2 地歴 世界史A 2 △から1科目
地理探求 3 世界史B 4
歴史総合 2 日本史A 2 □から1科目
日本史探究 3 日本史B 4
世界史探究 3 地理A 2
地理B 4
公民 公共 2 公民 現代社会 2 △から1科目、
又は□2科目
倫理 2 倫理 2
政治・経済 2 政治・経済 2
数学 数学Ⅰ 3 2単位まで減可 数学 数学Ⅰ 3 2単位まで減可
数学Ⅱ 4 数学Ⅱ 4
数学Ⅲ 3 数学Ⅲ 5
数学A 2 数学A 2
数学B 2 数学B 2
数学C 2 数学活用 2
理科 科学と人間生活 2 △と□から1科目、又は□から3科目 理科 科学と人間生活 2 △と□から1科目、又は□から3科目
物理基礎 2 物理基礎 2
物理 4 物理 4
化学基礎 2 化学基礎 2
化学 4 化学 4
生物基礎 2 生物基礎 2
生物 4 生物 4
地学基礎 2 地学基礎 2
地学 4 地学 4
外国語 英語コミュニケーションⅠ 3 2単位まで減可 外国語 コミュニケーション英語基礎
英語コミュニケーションⅡ 4 コミュニケーション英語Ⅰ 3 2単位まで減可
英語コミュニケーションⅢ 4 コミュニケーション英語Ⅱ 4
論理・表現Ⅰ 2 コミュニケーション英語Ⅲ 4
論理・表現Ⅱ 2 英語表現Ⅰ 2
論理・表現Ⅲ 2 英語表現Ⅱ 2
英語会話 2
情報 情報Ⅰ 2 情報 社会と情報 2 △から1科目
情報Ⅱ 2 情報の科学 2
理数 理数探究基礎 1
理数探究 2〜5
総合的な探究の時間 3〜6 2単位まで減可 総合的な学習の時間 3~6 2単位まで減可

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新課程入試って何が変わるの?

2025年度より、いよいよ新課程入試がスタートします。ここでは具体的に何が変わるか見ていきましょう。

大学入学共通テストの変更点は?

初めての新課程対応となる2025年度大学入学共通テストについて、大学入試センターより「出題教科・科目」が正式決定され公表されており、新教科「情報」が加わり現行の6教科30科目から、7教科21科目へと変更されます

大学入学共通テスト出題科目一覧(新旧対比)

【2025年度 新学習指導要領における大学入学共通テスト出題科目

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教科 現行課程(~2024年度) 新課程(2025年度~)
科目 科目
国語 国語 国語
地理・歴史 世界史A 「地理総合,地理探究」
世界史B 「歴史総合,日本史探究」
日本史A 「歴史総合,世界史探究」
日本史B
地理A
地理B 「地理総合/歴史総合/
公民 現代社会 公共」
倫理 「公共,倫理」
政治・経済 「公共,政治・経済」
「倫理、政治・経済」
数学 数学Ⅰ 数学Ⅰ
数学Ⅰ・A 数学Ⅰ・A
数学Ⅱ
数学Ⅱ・B 数学Ⅱ・B・C
簿記・会計  
情報関係基礎  
理科 物理基礎 「物理基礎/化学基礎/
化学基礎 生物基礎/地学基礎」
生物基礎  
地学基礎  
物理 物理
化学 化学
生物 生物
地学 地学
外国語 英語 英語
ドイツ語 ドイツ語
フランス語 フランス語
中国語 中国語
韓国語 韓国語
情報 情報Ⅰ

国語の変更点

近代以降の文章が1題追加となり、試験時間も10分増え90分となります。配点は200点満点こそ変わりませんが、近代以降の文章が3問110点、古典が2問90点(古文・漢文各45点)となります。

地歴・公民の変更点

「公共」の新設など、入試科目としても大きく再編されました。6科目のうち最大2科目を選択し受験します。また2科目を選択する受験者の選択可能な組みあわせには制限がありますので、下図を参照してください。

【地歴・公民 出題科目選択パターン】 ※×は選択不可
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履修単位数 地理総合,
地理探究
歴史総合,
日本史探究
歴史総合,
世界史探究
地理総合/歴史総合/公共 公共,
倫理
公共,
政治・経済
地理総合,
歴史総合
地理総合,
公共
歴史総合,
公共
地理総合,
地理探究
5 × ×
歴史総合,
日本史探究
5 × ×
歴史総合,
世界史探究
5 × ×
地理総合/
歴史総合/
公共
地理総合,
歴史総合
4 × × ×
地理総合,
公共
4 × × ×
歴史総合,
公共
4 × × × ×
公共,
倫理
4 × × ×
公共,
政治・経済
4 × × ×

※8つの2科目の組合せから理系は1パターン、文系は2パターン選択する。ただし、同一名称の科目を含む組合せは、「歴史総合,日本史探究」と「歴史総合,世界史探究」の組合せを除いて認められない。

数学の変更点

数学②は出題が「数学Ⅱ、数学B、数学C」1科目のみの出題となります。問題数が増え、試験時間が60分から70分となり、数学B・Cそれぞれ2項目に対応した出題のうち3項目の内容を選択解答します。

理科の変更点

現行では理科①と理科②が別の時間帯で実施されていますが、一つの時間帯で最大2科目受験することになります。さらに4科目に分かれていた理科基礎科目で、「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」として1科目に集約され、このうち2つの分野を選択し解答しますが、現行とほぼ同様の実施方法となります。

情報の新規追加

高校で「情報Ⅰ」が必履修科目となったことを受け、出題教科に「情報」が追加されます。試験時間が60分、満点は100点となります。

国公立大学入試はどう変わるのか?

国公立大学入試は、第一次試験として大学入学共通テスト、第二次試験として各大学の個別試験を用いて実施します。前述のように大学入学共通テストの出題内容が大きく変更となりますが、特に国立大学は現行の5教科7科目入試に対し、原則として新教科「情報」を加えた6教科8科目入試を実施する方針を既に発表しています。公立大学は「情報」について選択科目としたり、入試科目として利用しない大学が多数あります。さらに第二次試験となる個別試験については詳細まで発表している大学は限定的で、必要な科目だったり、配点がどう変わるのかを注視しつつ、各大学の正式な発表を待ちましょう。今のところ「情報」を個別試験で新規に出題する大学はごくわすかです

私立大学入試はどう変わるのか?

私立大学は、新課程対応入試が開始となる2025年度入試について詳細まで発表している大学がほとんど無い状況です。現行でも大学入学共通テスト利用型の入試を多くの大学が実施しており、新教科・新科目がどのように入試に入ってくるのか各大学の発表が待たれます。

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新課程入試を突破するためにはどんな対策が必要?

新課程入試で何が変わるかを見てきましたが、では、どんな対策をしていけば乗り切れるでしょうか?

高校の授業を大事にすることが、共通テスト対策に!

まず、現在の高校2年生は既に高校入学時から新課程で学んでおり、高校での学習をしっかりと自分のモノにしていくことを大事にしてください。特に大学入学共通テストは、大学教育を受けるための必要な学力を測定するための試験であり、高校における基礎的な学習の達成度を測るものとして定義されています。したがって、共通テスト対策として、高校の授業で基礎学力をしっかりと身に着けることを重視しましょう。

大学入学共通テスト対策のポイント

2025年度の大学入学共通テストについては、出題方法や問題作成方針が決定、公表されています。さらに、現行の出題内容に対し、変更がある科目において試作問題が公表され、新しい出題方法や、新傾向を踏まえ対策をたてるポイントも見えてきましたので、ぜひ参考にしてください。

国語

【出題科目・試験時間・配点一覧】
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教科 現行課程
(2015年度~2024年度)
新課程
(2025年度~)
科目 試験時間 配点 備考 科目 試験時間 配点 備考
国語 近代以降の文章 80分 50点 評論文 近代以降の文章 90分 45点 評論文
近代以降の文章 50点 文芸作品 近代以降の文章 45点 文芸作品
近代以降の文章 20点 新傾向問題
古文 50点 古文 45点
漢文 50点 漢文 45点

■2022年11月9日公表の試作問題における新傾向問題について
・テクストを図表と関連付けながら的確に読み取る力や、レポートの作成に向けてテクストを適切に解釈し、目次の内容や構成について分析したり検討したりする力を問う。
・資料をレポートに引用するために、複数の文章やグラフの内容や要旨を適切に解釈する力や、よりよいレポートにするために、レポートの内容を捉え直したり、根拠の示し方について考察したりする力等を問う。

近代以降文章が1問増え試験時間も10分増え90分となります。大問5問となり、現行課程よりも時間が不足する可能性もあり、時間配分が重要となるでしょう

数学

【出題科目・試験時間・配点一覧】
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教科 現行課程
(2015年度~2024年度)
新課程
(2025年度~)
科目 試験
時間
配点 科目 試験
時間
配点 備考
数学 数学Ⅰ 70分 100点 数学Ⅰ 70分 100点
数学Ⅰ・A 数学Ⅰ・A
数学Ⅱ 60分 100点 数学Ⅱ・B・C 70分 100点 「数学B」の2項目の内容(数列、統計的な推測)及び
「数学C」の2項目の内容(ベクトル平面上の曲線と複素数平面)に
対応した出題とし、このうち3項目の内容の問題を選択解答
数学Ⅱ・B
簿記・会計
情報関係基礎

■2022年11月9日公表の試作問題について
旧課程と履修内容に変化があった数学Ⅰ「データの分析」、数学A「場合の数と確率」、数学B「統計的な推測」および旧課程では数学Ⅲの範囲であった「平面上の曲線と複素数平面」の4題を試作問題として作成。

数学②は出題が「数学Ⅱ,数学B,数学C」1科目のみの出題となります。問題数が増え、試験時間が60分から70分となり、数学B・Cそれぞれ2項目に対応した出題のうち3項目の内容を選択解答します。

情報の出題内容は?

【出題分野・配点一覧】大学入試センター発表の「試作問題」より
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情報Ⅰ 『旧情報(仮)』
第1問
(20点)
問1 (1) 必答 第1問
(35点)

(20点)
問1 必答
問2 (4) 問2
問3 (3) 問3
問4 (2) 問4
第2問
(30点)

(15点)
(1) 必答
(15点)
(2)

(15点)
(3) 必答 第2問
(15点)
選択
第3問
(15点)
第4問
(25点)
必答
第3問
(25点)
(3) 必答 第5問
(25点)
選択
第4問
(25点)
(4) 必答 第6問
(25点)

※同じ色の網は同一問題
※カッコ内数字は、(1)情報社会の問題解決、(2)コミュニケーションと情報デザイン、(3)コンピュータとプログラミング(黄色部分)、(4)情報通信ネットワークとデータの活用 という分野を表す

新規教科となる情報は、試作問題では大問4題の出題となり、新学習指導要領で学ぶ4つの分野
(1)情報社会の問題解決
(2)コミュニケーションと情報デザイン
(3)コンピュータとプログラミング
(4)情報通信ネットワークとデータの活用

がすべて出題されていました。特に新分野となった「コンピュータとプログラミング」の出題が多くなっています。
また旧課程履修者の経過措置として設けられる旧課程による出題科目「旧情報」と「情報Ⅰ」との間で同一問題もありました。

駿台では、新課程入試対策となる
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旧課程履修者が浪人したら不利になってしまうの?

現高3生が浪人してしまった場合には、新課程入試に対応しながら受験していくことになります。その場合には新科目や新分野を学びなおしたり、新形式の入試方式にも合わせていくということが大変だと感じてしまうかもしれません。
駿台としては、実際は旧課程履修者への経過措置の実施などで、今まで受験対策をしてきたことが無駄になってしまったり、新たに大きな負担が生じてしまったりすることは無いと予測しています。

新科目・新分野への旧課程履修者の対応は必要?

旧課程履修者から見た時の新課程大学入試での対応について、教科別で見ていきます。
※新旧課程対応表はこちらから

英語・国語

各科目名が変更となり要項上の記載内容の変更はありますが、科目の特性上から事実上は現行課程入試と出題内容は同じとなりそうです。

数学

新学習指導要領では数学Cが新設され、負担が増えたようにも見えますが、実は他科目も含め、下図のように分野の移行があり、実質的に学習する分野に大きな変化はありません

【高校数学の学習分野移行表】
数学学習分野移行図

※黄色の網は共通テスト数学①の範囲、水色の網は共通テスト数学②の範囲、ピンク色の網は理系個別試験の範囲

したがって大学入試としての最大の出題範囲
文系:「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C」
理系:「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C」
となりますが、旧課程の科目名と混同しないようにしましょう。また、今後入試に必要な科目、出題範囲を見極めていく必要があるでしょう。

理科

旧課程とほぼ同じ出題となり、大きは変化は無いでしょう。化学の一部で新しい概念が入るものの、旧課程履修者のことを考慮すると、出題される場合は選択問題となることが予想されます。

地歴・公民

新学習指導要領では、総合科目ができるなど科目に大きな変化があり、「歴史総合」・「地理総合」・「公共」が必履修科目となり複雑になったように見えます。ただし、「歴史総合」は世界史と日本史の双方の近現代史が関連性をもって出題されることや、「公共」は実質、旧課程の「現代社会」と変わりません。
入試科目としては下記のようになりそうです。

  • 旧「日本史B」⇒「(歴史総合),日本史探究」
  • 旧「世界史B」⇒「(歴史総合),世界史探究」
  • 旧「地理B」⇒「地理総合,地理探究」
  • 旧「政治・経済」⇒「政治・経済」

したがって、自分が学んできたことと新課程入試での出題内容の違いを意識した対策が必要にはなってくるでしょうが、実質的に大きな変化は無いでしょう

情報を新たに出題するか?

「情報」は大学入学共通テストでこそ必須となる大学も多くなりそうですが、各大学の個別試験で新規に出題する大学はごくわずかとなりそうです。
(電気通信大、広島市立大などが出題を発表)

大学入学共通テストの旧課程履修者への経過措置実施について

2025年度の大学入学共通テストでは旧課程履修者が不利にならないよう配慮し、「地歴」・「公民」・「数学」・「情報」で旧課程による出題科目で受験ができる経過措置の実施が決定しています。

2025年度 新学習指導要領における大学入学共通テスト旧課程履修者への経過措置

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教科 経過措置科目
科目 試験時間 備考
地理・歴史 『旧世界史A』
『旧世界史B』
『旧日本史A』
『旧日本史B』
『旧地理A』
『旧地理B』
1科目選択
60分

2科目選択
130分
(うち試験時間
120分)
1科目または2科目選択
同一科目名を含む2科目選択不可
公民 『旧現代社会』
『旧倫理』
『旧政治・経済』
『旧倫理、旧政治・経済』
数学 『旧数学Ⅰ』
『旧数学Ⅰ・旧数学A』
70分
『旧数学Ⅱ』
『旧数学Ⅱ・旧数学B』
『旧簿記・会計』
『旧情報関係基礎』
70分
情報 『旧情報』 60分 高等学校等において「社会と情報」、「情報の科学」のいずれの科目を履修していても不利益が生じないよう、両科目の共通部分に対応した必答問題に加え、「社会と情報」に対応した問題及び「情報の科学」に対応した問題を出題し、選択解答させる。

・地歴・公民は、共通テスト出願時に新旧いずれの課程で受験するかを登録する必要がある。2科目選択で新旧両課程の組合せは不可。
・理科については、新教育課程および現行の教育課程の間で、学習指導要領および教科書において扱いが異なる内容に関しては、必要に応じて、旧課程履修者が選択可能な問題を出題する場合がある。

国公立大学や私立大学の個別試験で旧課程履修者への経過措置はあるのか?

個別試験での旧課程履修者への経過措置実施については、各大学の判断に委ねられており、まだ実施の有無や詳細について発表している大学は少数です。東京大学は既に2025年度入試の第2次試験の出題教科・科目を発表していますが、旧課程履修者に対しては「出題する教科・科目の問題の内容によって配慮する」としています。今後私立大学も含め各大学の詳細な発表が待たれます。

新課程入試に恐れず挑んでいこう!

ここまで、公表されているところを中心に新課程入試について見てきましたが、少しは不安は払拭されたでしょうか?
本番まで2年を切ったところではありますが、まだ見えてこない部分もあり、今後は以下の点を注意してください。

大学入試変革時に起こることとは?

駿台は長年にわたって受験生をサポートしてきました。過去何度も課程変更を経験し、入試制度の変更への対応にも豊富な経験があります。過去の入試変革時と比較すると、実は今回の新課程入試はそれほど大きな入試制度の変更ではありません。例えば、前回2015年度入試での課程変更(ゆとり教育からの脱却)や、大学入試センター試験から大学入学共通テストに変わった際のほうが入試への影響は大きかったのです。変更内容の大きさにかかわらず、入試が変わることに対する不安から、受験生は弱気になってしまう傾向がありました。よく分からないというだけで志望校を下げてしまったり、第一志望校を諦めてしまうのは将来の後悔を生むもとになります。

正しい入試情報を得た上で対策を立てること

今回の入試対応のポイントは、自分の志望する大学がどうなるのか、正確な情報を得るアンテナを張っておくことです。各大学の個別試験での変更点など、詳細が徐々に発表されてきています。きちんと確認したうえで、学習や受験の対策を立てると良いでしょう。
受験生の皆さんは必要以上に、変わっていく入試に対しやみくもに恐れを持たず、冷静に対策を立てて挑んでいって欲しいと思います。
駿台では今後も、大学入試で何が変わるのか?どんな対策をするべきなのか発信を続けてまいります!

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