新課程入試の出題ポイントと駿台模試での対策

日頃から「駿台模試」を作成している駿台講師や制作部署の職員に、新課程入試の本番で予想される出題形式を聞きました。
その模擬試験として、「駿台模試」は新課程入試に完全対応しています。駿台模試でどのような対策ができるか見てみましょう。
※2023/7/10現在の情報です。今後の発表によっては、内容が変更となる場合があります。

情報

新課程入試の出題ポイント

「情報Ⅰ」は、旧教育課程で選択する「社会と情報」及び「情報の科学」の両方を合わせて、整理・移行し、「AI」「ビッグデータ」など新しい内容を追加して生まれた科目です。

駿台模試でできる対策

駿台模試では「情報Ⅰ」を出題します。共通テスト型模試については2022年11月公表の試作問題を参考に、学習指導要領に合わせた出題範囲から出題します。

また、プログラミング言語は、2023年6月発表の「大学入学共通テスト問題作成方針」に倣い「共通テスト用の独自プログラム表記」を使用します。

駿台では、新課程入試対策となる
セミナーや模試・テストを実施しています!

駿台職員・講師による新課程入試の概要説明や勉強の対策法のセミナーを多数実施しています。駿台模試や学力判定テストにおいても、新しい傾向の問題や新しい科目にチャレンジできます。受験対策のスタートに、学習計画の参考に、ぜひお役立てください。

英語

新課程入試の出題ポイント

2022年度11月公表の試作問題において合計3問が公表されました(以下、試作問題A〜Cとします)。このうち、試作問題AとBはリーディング問題、試作問題Cはリスニング問題となっています。これらを基に勘案すると、2025年度の共通テスト(英語)は、現時点ではおおむね以下のような形になると予想されます。

■リーディングテスト

  • 大問数が現行の6つに、試作問題A・Bが加わり、合計大問8つなることが予想されます。
  • 試作問題Aでは、①立場の異なる5つ程度の意見に関する文章を読み、それぞれの意見の相違を把握した上で、②5つ程度の意見の中から「自分の考え」と一致するものを2つ程度選択し、③さらに2種類の英文を読んで(1つは図表を含む)、②における「自分の考え」を支持する論拠となる情報を見つけ出すことが求められると予想されます。
  • 試作問題Bでは、「自分」が書いて提出したのち、教師の添削を経て返却されたエッセイを読み、①文と文との論理の飛躍、②文と文を繋ぐディスコースマーカーの欠如、③ポイントのずれたトピックセンテンス、④結論における不十分な要約など、教師による赤字箇所を修正することが求められると予想されます。

■リスニングテスト

  • 設問数、形式など大きな変化はなく、現行のテストがほぼそのまま踏襲されると予想されます。
  • 試作問題Cでは、現行の第5問について、小問やスクリプトの一部において若干の変化が見られると予想されますが、第5問全体としては軽微な変化に留まると予想されます。

駿台模試でできる対策

今後、共通テスト型の模試では、上記の分析に基づき、適宜、適切な変更を加えていく予定です。
リーディングテストにおいては、大問数を6題から8題に増やすことを予定しています。試作問題AとBは、現行テストにおいて課されていないライティングテストやスピーキングテストで主として必要となるスキルを問おうとする意図が見て取れますが、本質的には従来通りのリーディングスキルの域を出るものではなく、受験者は新課程テストに対して特別な対策を必要とするものではありません

同様に、リスニングテストにおいても、試作問題Cは現行の第5問に対する非常に軽微な変更に留まっているため、新たに特別な対策を講じる必要はないでしょう。ただし、これらはあくまで現時点における分析であり、引き続き大学入試センターにより公表される新課程テストの動向を注視し、適宜対応してまいります。

数学

駿台模試でできる対策

■共通テスト模試
大学入試センターの出題方針に準拠した試験構成とし、数学Ⅱ,B,Cの試験時間は70分(プラス10分)で行います。数学Ⅰ,Aの「データの分析(外れ値・仮説検定の考え方など)」や「場合の数と確率(期待値など)」、数学Ⅱ,B,Cの「統計的な推測(仮説検定)」や「平面上の曲線と複素数平面」など、新たな出題範囲となる出題内容については現在検討中です。2024年度に限り、旧教育課程履修者のための「①旧数学Ⅰ・A」「②旧数学Ⅱ・B」を出題いたします。

■記述模試
新課程における内容変更に対応した出題を行います。数学Cの新設により、主に文系受験者における数学Ⅱ,B,Cの出題分野の範囲指定については検討中です。

国語

新課程入試の出題ポイント

■出題範囲
新しい学習指導要領への移行に伴い、大学入学共通テストの出題範囲が「国語総合」から「現代の国語」「言語文化」に変わります。

■大学入学共通テストの変更内容
現代文の第3問が新設されて5題構成となり、試験時間は90分(プラス10分)で行います。試作問題では、配点は第3問が20点、他の4問は各45点の合計200点となっていました。新設される第3問では、テーマに関連した複数の文章やグラフ等のデータ、またそれらを踏まえて作成されたレポート等が示され、多角的に検討して適切な解釈に至る能力を問う問題が出題されることが予想されます。

駿台模試でできる対策

2024年度の駿台atama+共通テスト模試(第1回・第2回)・駿台atama+プレ共通テストの第3問において、2022年度11月公表の試作問題をモデルとした問題を出題します

駿台では、新課程入試対策となる
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駿台職員・講師による新課程入試の概要説明や勉強の対策法のセミナーを多数実施しています。駿台模試や学力判定テストにおいても、新しい傾向の問題や新しい科目にチャレンジできます。受験対策のスタートに、学習計画の参考に、ぜひお役立てください。

物理

駿台模試でできる対策

新教育課程の学習指導要領に合わせた出題範囲で実施しますが、履修内容の大きな変更はないため、ほぼ現行模試と同様の出題範囲を見込んでおります。2023年6月の発表では「新教育課程による出題科目において、必要に応じて、旧教育課程履修者等が選択可能な問題を出題する場合がある」とありますが、物理・物理基礎においては、選択問題の出題はしない方向で調整しております。

化学

新課程入試の出題ポイント

新教育課程の学習指導要領では「化学反応と熱・光」の単元で「化学エネルギーの差については、エンタルピー変化で表す。」となっています。また、「物質の状態と平衡」の単元においては、「状態変化に伴うエネルギーの出入りについては、物質の融解熱、蒸発熱を扱う。」となっていますので、融合問題においては従来の形式での出題もできるので、混在する可能性があります。

駿台模試でできる対策

共通テスト型模試については、2023年6月の発表の方針「必要に応じて、旧教育課程履修者等が選択可能な問題を出題する場合がある」に従い出題をいたします。

これに基づき、エンタルピーに関する出題をする場合は、旧教育課程履修者が選択できる問題を準備する予定です。

生物

駿台模試でできる対策

履修内容に大きな変更はありませんが、学習順序が変わり、「進化」が先になるため、2024年度の駿台atama+共通テスト模試(第1回・第2回)の出題範囲については検討中です。

地学

新課程入試の出題ポイント

地学基礎の履修内容から「太陽表面の現象・内部構造」、「宇宙の構造」、「地層の形成」が地学へ移行することに従い、新課程の地学基礎では、小問レベルでこれらの項目の出題がなくなります。

駿台模試でできる対策

新教育課程の学習指導要領に合わせた出題範囲で実施します。

2023年6月発表の「必要に応じて旧教育課程履修者等が選択可能な問題を出題する場合がある」に基づき、「太陽表面の現象・内部構造」、「宇宙の構造」、「地層の形成」を含んだ旧教育課程履修者のために選択問題については検討中です。

駿台では、新課程入試対策となる
セミナーや模試・テストを実施しています!

駿台職員・講師による新課程入試の概要説明や勉強の対策法のセミナーを多数実施しています。駿台模試や学力判定テストにおいても、新しい傾向の問題や新しい科目にチャレンジできます。受験対策のスタートに、学習計画の参考に、ぜひお役立てください。

日本史

新課程入試の出題ポイント

大学入学共通テストの出題科目である「歴史総合」は旧日本史Aと旧世界史Aの両範囲(近現代)が混在する、新課程特有の内容です。国公立大学ならびに私立大学の個別試験で課されるのは、「歴史総合+日本史探究」か「日本史探究のみ」か大学によって様々ですが、いずれも「旧課程履修者に配慮した内容の出題」との注意書きがあります。これは「歴史総合と公表していても実際には世界史を混在させた出題はしない」意味かと推測されます。

駿台模試でできる対策

■共通テスト模試

大学入試センター公表に準拠した科目を出題いたします。「歴史総合、日本史探究」の出題内容は2022年11月公表の試作問題に合わせて、課題の発⾒と解決⽅法を構想する場⾯、また資料やデータ等を基に考察する場⾯を設定した形式の問題を用意いたします。また、旧教育課程履修者のための「旧日本史B」も用意いたしますので、既卒生でも安心して受験できます。

■記述模試

新課程と旧課程の両方の受験生に配慮した内容の出題となる予定です。

世界史

新課程入試の出題ポイント

大学入学共通テストの出題科目である「歴史総合」は旧日本史Aと旧世界史Aの両範囲(近現代)が混在する、新課程特有の内容です。国公立大学ならびに私立大学の個別試験で課されるのは、「歴史総合+世界史探究」か「世界史探究のみ」か大学によって様々ですが、いずれも「旧課程履修者に配慮した内容の出題」との注意書きがあります。これは「歴史総合と公表していても実際には日本史を混在させた出題はしない」意味かと推測されます。

駿台模試でできる対策

■共通テスト模試

大学入試センター公表に準拠した科目を出題いたします。「歴史総合、世界史探究」の出題内容は2022年11月公表の試作問題に合わせて、課題の発⾒と解決⽅法を構想する場⾯、また資料やデータ等を基に考察する場⾯を設定した形式の問題を用意いたします。また、旧教育課程履修者のための「旧世界史B」も用意いたしますので、既卒生でも安心して受験できます。

■記述模試

新課程と旧課程の両方の受験生に配慮した内容の出題となる予定です。

地理

新課程入試の出題ポイント

大学入学共通テストでは地理歴史の出題科目が大きく変わります。地理は「地理総合」「地理総合、地理探究」の2科目となります。国公立大学と私立大学の個別試験は、「総合+探究」か「探究のみ」か大学によって様々です。

駿台模試でできる対策

■共通テスト模試

大学入試センター公表に準拠した科目を出題いたします。新課程問題「地理総合、地理探究」の出題内容は2022年11月公表の試作問題に合わせて、課題の発⾒と解決⽅法を構想する場⾯、また資料やデータ等を基に考察する場⾯を設定した形式の問題を用意いたします。また、旧教育課程履修者のための「旧地理B」も用意いたしますので、既卒生でも安心して受験できます。

■記述模試

新課程と旧課程の両方の受験生に配慮した内容の出題となる予定です。

駿台では、新課程入試対策となる
セミナーや模試・テストを実施しています!

駿台職員・講師による新課程入試の概要説明や勉強の対策法のセミナーを多数実施しています。駿台模試や学力判定テストにおいても、新しい傾向の問題や新しい科目にチャレンジできます。受験対策のスタートに、学習計画の参考に、ぜひお役立てください。

公民

新課程入試の出題ポイント

大学入学共通テストでは公民の出題が大きく変わります。公民選択者は新科目の「公共」が必須となり、従来の「倫理、政治・経済」は廃止となります。「公共」は従来の「現代社会」と重複する内容も多く、過度に恐れる必要はありません「倫理」と「政治・経済」の内容は従来と同じですが、問題構成は「公共」との組合せとなります。国公立大学と私立大学の個別試験では、公民(特に「政治・経済」)を課す大学は「公共、政治・経済」と「政治・経済」と様々ですが、実質大きな変化はないものと思われます。

駿台模試でできる対策

■共通テスト模試

公民科目は全模試で大学入試センター公表に準拠した科目を出題いたします。新課程問題(「公共、倫理」、「公共、政治・経済」、「地理総合、歴史総合、公共」)の出題内容は2022年11月公表の試作問題に合わせたものを検討しています。
『公共、倫理』……思想に関する原典や、対話場面を用いて思索を深めたり考察する問題など
『公共、政治・経済』……各種統計など多様な資料の読み取りや考察する問題など
『地理総合、歴史総合、公共』の『公共』部分……現代の諸課題について理解したり考察したりするために必要な概念や知識を問うたり、資料を用いて考察する問題など
また、旧教育課程履修者のための「現代社会」、「倫理」、「政治・経済」、「倫理、政治・経済」も用意いたしますので、既卒生でも安心して受験できます。

■記述模試

新課程と旧課程の両方の受験生に配慮した内容の出題を検討しています。

駿台では、新課程入試対策となる
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