駿台の医学部対策 2.教授力

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 医学部入試を知り尽くした駿台講師陣からのメッセージ

英語

船岡 富有子 先生
船岡 富有子 先生 医系英語のスペシャリスト
船岡 富有子 先生

明確な目標を持った学生の集団で学ぶことの意義は大きい

どんな学生が合格するのか。一言で言うと、「いつもやる学生」です。どんな時もモチベーションを高く保つというのは、誰にとっても大変難しいことですが、医学部に行くという明確な目標を持った学生の集団には、いつ授業に行っても例外なく「気合い」が満ちています。駿台のこうした気風の中で学ぶことの意義は大きいと思います。

駿台では、前期は、構文・文法について体系的な知識を完成させることに力を入れ、読解については、文章の論理展開を追って読むことを一から学びます。そして夏の講習から後期・冬期にかけては、多様な出題形式に対応できる力の養成を目標とし、医系特有の内容を持つ英文を適宜織り交ぜながら、要約や自由英作文など、高度な記述問題への取り組みを強化します。教材の医系の文章については、必要に応じて論文科と連携を図りながら、専門チームが教材作成にあたっています。

「英語の論理は日本語と違う」どこがどう違うのかを本当に知っていますか

「医学部は英語で受かる」と俗に言いますが、これは英語という教科が出題の変動に左右されない安定した得点源になりやすいことと、医系入試特有の傾向が強く現れる教科であることを意味しています。

医系入試では、要約や自由英作文など高度な記述力を求めるものが多いので、確かな力を身につけていれば、常に大きな点差をつけることができます。また、特に医科大学の場合、医学や生物学に関する科学記事、生命倫理に関する文章、社会問題を扱った文章が多く出題されるため、こうした医系入試特有の英文も一定量読みこなしておく必要があります。

「英語の論理は日本語と違う」という話はよく聞きますが、実際のところ、どこがどう違うのかを本当に知っていますか。たまたま自分が遭遇した英文に「何となく違和感を覚えた」程度のことと勘違いしていませんか。そもそも、英文が前提としている世界観を、英文中にそれと認めながら読んでいるでしょうか。常に「日本語の自分」を起動させつつ英文に対峙する「気概」を、英語の勉強を通して養って欲しいと思っています。それは将来医師となった時、みなさんが持っている必要のあるものだと考えています。

数学

森茂樹先生
森茂樹先生 医学部も東大も。受験数学のオーソリティー
森 茂樹 先生

しっかりと足腰を鍛えたものだけが、全レベルに対応できる

駿台のカリキュラムは、基本を重視することが特長です。これは、単なる難問演習では高度なレベルに対応できず、しっかりと足腰を鍛えたものだけが、全レベルに対応できると考えるからです。前半は徹底して基本を確認し、後半は実戦的演習を行うというのがカリキュラムの根底です。駿台では、成績によるクラス編成をしており、クラスによってターゲットとする大学が異なるため、そのクラスに応じた授業をすることで、志望校合格への指導を心がけていることは言うまでもありません。しかし、それは1つの大学にのみ通用する力を養うことでなく、あらゆる大学への対応力を養成することであると考えます。

医学部合格のためには、センター試験の高得点は必須です。さらに2次試験では、標準的なものを確実にとった上で、難問にも立ち向かわなければなりませんから、医学部で出題頻度が高い「確率」と「微積分」については特に鍛えてください。通常、微積分は、面積・体積など図形量を扱う問題を演習する機会が多く、数式的色彩の強いものの学習は後回しになってしまいがちですが、医学部の微積分は、数式的色彩の強いものの出題が少なくありません。早期対策が必要です。

新しいものを取り入れる意欲溢れる学生が望ましい

知識欲、特に新しいものを取り入れる意欲溢れる学生が望ましいと思われます。いわゆる詰込型ではなく、取り入れたものを自分なりに消化し、必要に応じてそれを人に伝えられる、「内向的でも外向的でもありすぎない人物」でしょう。最初からそんな人は多くないのですが、駿台の環境(学友、講師、クラス担任)は、その人物像に近づくための一助になると信じています。

他の学部でもそうですが、「出題の可能性が低いものは学習しない」「答えが合っているものは過程を確認しない」という学生は失敗することが多いのです。まず、自分のベースラインを引き上げ、その上で、得意とすることを磨いていく、というタイプが成功します。結局「当たり前だけど意外に実行することが難しいこと」つまり、「しっかり予習をして授業で自分の足りないことを確認し、復習を通してそれを補っていく」ということがきちんとできる人が成功するのです。

化学

中村 雅彦先生
中村 雅彦先生 化学の本質を説く重鎮
中村 雅彦 先生

原理や法則の本質的な理解が必要

難関大医学部の化学の入試問題は、知識の単なる暗記や小手先だけのテクニックでは到底太刀打ちできません。化学の基本となる原理や法則の本質的な理解が必要であり、それを実際の試験に適用・応用できる本物の力が求められます。

その本物の力を身につけるためには、駿台化学科のカリキュラムに沿った学習が最も効果的です。「テキスト」は、過去問の徹底研究に基づいて作成されたものであり、テキストに記載されている基本事項をよく理解し演習問題や参考問題・補充問題を解いていくことにより、無理なく自然に力がつくように工夫されています。「講義」は、医学部入試を知り尽くした精鋭の講師陣が化学の学問としての重要性や魅力を伝えながら、重要テーマを一つひとつわかりやすく丁寧に解説していきます。これにより、基本的なものからハイレベルなものまで、どんな問題にでも対応できる実践的な解法が身についていくことになります。そして、夏期、冬期、直前の「講習」では、医系化学をはじめとして、各校舎で大学別、分野別、レベル別の講座が設定されており、みなさんの実力やニーズに合わせた学習ができるようになっていて、本番への備えは万全です。

もっとも大切なのは素直さと謙虚さを忘れないこと

医学部を志す受験生のみなさん、駿台で私たちとともに学びましょう。そして、立派なお医者さんになると心に誓ったみなさんですから、医療現場での困難に立ち向かっていく気概を、受験勉強においてもみせてください。

その際にもっとも大切なのは素直さと謙虚さを忘れないことです。当たり前のことですが、授業前には必ず予習をし、授業は休まず、講師の説明は聞き漏らさず、ノートをきちんと取り、授業後の復習を怠らないことです。その繰り返しが合格につながっていきます。過去の合格者の例がそれを実証しています。

難関大医学部の入試を突破することは確かに至難のわざです。辛いこと、苦しいことがこれから待ち受けているかもしれません。しかし、駿台で出会う仲間たちや駿台のスタッフそして講師陣が必ず心の支えになるはずです。私たちは、頑張る君たちを最後の最後まで応援します。

論文

上條 晴史先生
上條 晴史先生 医療者の「心」を育てるエキスパート
上條 晴史 先生

問われるのは痛みや苦しみを抱えた人と向き合うときの基本的態度

最近の医系論文では、実際の医療現場で起こる様々な出来事に対する対応の仕方や患者など苦しみを抱える人とのコミュニケーションの在り方などについての出題が目立ちます。ただし、論文問題で問われるのはそうした場面での対応技術ではありません。問われるのは、そうした場面で、痛みや苦しみを抱えた人と向き合うときの基本的態度です。

医系論文は面接と合わせて、受験生の適性と医学・医療への目的意識を確かめようという要素を色濃く持っています。それが、前述のような課題を選ばせるのでしょう。したがって、駿台医系論文ではこの点から学生諸君の思考態度の形成に力を入れています。

具体的には、まず他者と向き合うことを出発点として設問文・課題文の読み込みから、テーマ把握の力を鍛えます。設問や課題文は見ず知らずの他人が自分に問いかけている課題であり、その人たちの思考の一端がそこに現れているからです。春期から前期、夏期にかけては徹底して、思考を耕します。文章構成や表現方法についてももちろん指導しますが、そこに論文学習の中心があるとは考えておりません。

自分が一生を賭して進もうとする道を深く考えている学生を大学医学部は求めている

「生きる意味」について、「死」について、欲望、意志、義務、権利、責任、そして自然と科学と技術などについて、繰り返し考えてもらいます。

それは、人間が抱える生・老・病・死の四苦に向き合う態度を養います。そして後期から冬期にかけては、それまでに培った思考基盤の上に医療および生命倫理について大学過去問題を中心として実践的な取り組みを重ねます。

学生諸君はともかく医学・医療というものについて深い関心を持って医学部受験に臨んでもらいたいと思います。これから自分が一生を賭して進もうとする道、その世界がどのような現状にあり、どのような人材を求めているのか。それに応えるにふさわしい自分をどう形成していくのか。こうしたことを深く考えている学生を大学医学部は求めています。

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