慶應義塾大学合格物語
駿台講師からのメッセージ

英語科 勝田 耕史

●慶應義塾大の入試問題分析

慶應義塾大の英語だが、まず「読解」は大問数としては2~3題、合計語数は2,000語強(法学部のみ1,200語前後)。ただ、その問題形式に独特なものが多い。文学部は例年長文1題に対して様々な設問がついているという形式。経済学部は一次選考分が長文3題で、これが基準点に達しないと二次選考分が採点されないというシステム。法学部は長文2題だが、総合問題は1題のみで、もう1つは長文の形式をとった語義選択問題というユニークなもの。商学部は長文3題だが、解きやすいものが多い。
読解以外の分野は多種多様である。経済学部は二次選考として和文英訳と自由英作文、法学部では発音・アクセント・文法語法正誤・会話文空所補充、商学部では文法語法正誤・活用および語形変化。語彙レベルの問題が全体的に目立つ。
さらに記述式の問題が非常に多い。全問マーク式は法学部だけで、文学部は英文和訳・和文英訳・日本語による説明等ほとんどすべてが記述、経済学部では膨大な量の作文、商学部は上述した「活用および語形変化」が記述である。記述は受験生の間で差がつきやすいから、注意が必要であろう。

●早慶大を目指す人への学習指針

<慶應義塾大を目指す人へ>
長文は内容が掴みやすいものが出題されるので、取りこぼしがないことを目指したい。1問の配点が大きいため、たった一つのケアレスミスで大差がつきやすいからである。また、語彙レベルの問題をあなどらないこと。数が多いため、ちりも積もれば、である。文学部志望の人は辞書が引けるからと油断しないこと。経済学部志望の人は一次選考分で85%の得点を目指し、後は燃える力を振り絞って作文に挑むこと。

数学科(文系数学) 大塚 美紀生

●慶應義塾大の入試問題分析

経済学部と商学部を除くと、すべてマーク式(空所補充形式)の出題であり、思考過程より結果を重視する傾向にあります。標準レベルの出題ですが、試験時間が相対的に短いので、実際より重たく感じられます。

【経済学部】

前半3問がマーク式、後半3問が記述式です。前半3問の得点が低い場合は後半3問は採点されないのが気になるところですが、手のつけやすい問題は後半に集中しているので、全体的に得点しようと考える方が得策です。

【商学部】

一部記述式があるものの、大部分はマーク式です。標準レベルの出題ですが、計算量・作業量の多い問題が含まれます。

【総合政策学部・環境情報学部】

全問がマーク式の大問です。必要以上に長い文章で問題が提示されていることも多く、手早く処理することが求められます。

●早慶大文系を目指す人への学習指針

数学の学習で重要なことは、「試験場で問題が解ける」ような学習を普段から心掛けることです。そのような学習法とは、まず基本段階では

  • ・教科書で定義、用語を確認する
  • ・公式、定理は一通り自分で証明してみる
  • ・例題を解くことを通して解法パターンを身につける

その上で、応用演習としては

  • ・入試標準レベルの問題を、解答を見ないで自力で最後まで解き切る
  • ・解き切れないときは解答を見る前に、つまずいた基本をもう一度確認する

ということを実践することです。とりあえず制限時間は気にせずに、標準問題であれば自力で答が出せるようにすることを続ければ、スピードは後からついてくるはずです。
駿台では、こうした正当な学習が無理なくできるカリキュラムと環境が用意されています。駿台を上手く活用するのも、入試を乗り切る一方法といえるでしょう。

数学科(理系数学) 清 史弘

●慶應義塾大の入試問題分析

出題される問題のおよそ8割が答の数値のみを記入する問題であり、残りが途中経過も書く記述式の問題である。ただし、記述式の部分は答案のスペースが広くは用意されていないので、大切な事項が欠けない程度に簡潔にまとめる練習が必要である。数学の基礎学力を問う問題はもちろん出題されるが、それ以外に毎年何題か知識とセンスを問う問題があり、これは大学が欲しがっている学生へのメッセージでもあろう。また、遊び心の入った問題が含まれることもあり、それが面白いのであるが、試験中にそれを楽しむことは難しい。

●早慶大理系を目指す人への学習指針

まず、定理、公式等の基礎の部分は深く理解していなければ合格点を取ることは難しいので、普段の学習で定理、公式等は「使い方」だけではなく証明も含めて説明できるようにしておくべきである。これを夏、あるいは秋口までに完成し、その後は過去問を少なくとも5年分くらいは解いておくようにするとよい。なお、早慶大理工学部用の冬期・直前講習では傾向を分析した上での予想問題を用意してあるのでそちらの受講もお薦めする。この講座では、これまでにかなり本番と近い問題が出題されている。