医学部合格を目指すみなさんへ
駿台予備学校 進路アドバイザーよりアドバイス

医学部合格者を支えてきた駿台の進路アドバイザーより、医学部合格を目指すみなさんへ今後の学習のワンポイントアドバイスをお送りします。

11月の学習アドバイス「出願校の選定について」

今回は、出願校の選定についてアドバイスします。

11月になり、本格的に出願校を考える時期になりました。私立大学を含めると、医学部の入試スケジュールは大学入試センター試験(以下「センター試験」と表記)終了直後から3月中旬まで長丁場になります。そこで今回は、最適な受験スケジュールを組めるように、出願校の選び方についてお話しします。

出願校を選定するにあたり、医学部は国公立大学・私立大学ともに各大学の出題傾向をつかむことが重要です。そのためには、11月の早い時期から過去問研究を行い、出願校を選んでいくようにしましょう(過去問対策についてはバックナンバーを参照)。

私立大学は、受験日が連続する日程になるのは覚悟しなくてはなりませんが、それでも自分の実力を発揮できる日程であるのかを考えて、受験スケジュールを組むことが大切です。入試本番は、想像以上に体力と精神力を消耗します。第一志望校の受験日が、連続日程の最終日になってしまい疲れて実力が発揮できなかった、ということにならないように、自身の体力も考えて入試日程を検討してください。また、私立大学では2次試験がありますので、2次試験を含めて他大学との受験日の重複を意識した日程を組むことも必要です。カレンダーにして日程を確認してみることをおすすめします。

国公立大学については、まずセンター試験で高得点をとることが重要です。センター試験後は、翌日の1/20(月)にデータネット(駿台予備学校・ベネッセコーポレーション共催の自己採点集計)に参加し、その成績表や資料を確認しながら最終的に出願校を決定します。センター試験の結果次第では現時点の第一志望校から変更して出願することもありますが、予定どおり出願できるようにセンター試験対策を最後までしっかりと行ってください。

なお、インターネット出願導入に伴い、募集要項・出願書類がWEB掲載のみの大学も多くなっていますが、出願書類は大学から取り寄せなくてはならない大学もあります。そうした大学の募集要項取り寄せをセンター試験後に行うと、入手が遅くなり、出願に間に合わない可能性もあります。これまでの模擬試験の成績や過去問研究の手ごたえから、出願する可能性のある大学の募集要項は、年内には取り寄せ、あるいはダウンロードしておきましょう。

そして、なによりも大切なことは、第一志望校を絶対に諦めないことです。日に日に寒くなりますが、体調管理に気を付けて頑張ってください。

10月の学習アドバイス 「過去問対策について」

今回は、医学部の過去問対策についてアドバイスします。

センター試験までおよそ100日となりました。試験本番に向けて、そろそろ過去問演習に取り組もうと考えている人も多いのではないでしょうか。志望する大学の過去問を事前に見て対策しておくことは、医学部合格には欠かせません。しかし、焦って過去問を漠然と解き始め、ただ数をこなすだけでは効果的な過去問の使い方とは言えません。そこで今回は、過去問の対策法についてお話していきます。

国公立大医学部志望者にとって、まずはセンター試験が合格へ向けた第一関門となります。センター試験は難問奇問が出題される訳ではありませんが、試験時間に対して問題数が多く、時間内に解ききるための練習が必要です。まず11月末までは第一問から問題順に最後まで一通り解答し、所定の時間内に終わらなかった場合は、時間を延長してでも自力で解答していきましょう。スピードを意識しつつも「自分の頭で解答を導き出すこと」が大切です。次に12月中は解答の見直し時間も含めて、所定時間内に解答していきましょう。解答する順番もシミュレーションし、本番と同じ実戦形式で取り組んでいくと良いでしょう。そして、入試直前期の1月は、所定時間の80%程度の時間内で解答する練習がおすすめです。解答後にもう一度、見直す時間を作るためのスピードを意識しておくことで、本番では余裕をもって解答できます。

なお、2019年度は国語と英語リスニングが易化しました。過去問演習にあたっては、その年度の平均点がどうだったかも確認して、易化した年度の問題は確実に解けるように仕上げていくことが求められます。また、2021年度からの「大学入学共通テスト」の導入に向けて、近年はセンター試験でも新しい傾向の出題が見られます。過去5年間の本試験・追試験の演習を中心に据えて、古い年度の問題は傾向が異なっていることも頭に入れて学習を進めてください。

続いて、国公立大個別(2次)試験や私立大一般入試の過去問演習を行うにあたっては、どのような分野が出題されやすいのか、どのような形式で出題されるのかといった各大学の出題傾向や合格に必要な得点を把握すること、そして、問題を解く順番など時間配分も本番を意識しながら取り組むことが大切です。また、単に分量をこなすだけでなく、過去問を問題集として活用しながら、できなかった問題を通して苦手分野を見つけ、教科書や参考書で復習していくことによって、大学別対策を兼ねた学習もできます。さらに、自習室で他の受験生が学習している環境で解いてみるなど、より緊張感を持って取り組むようにするのも良いでしょう。特に、私立大の一般入試はセンター試験後、日を置かずに始まりますので、直前になって焦らないように入試本番まで見据えた計画を立てておくことが重要です。

過去問対策は医学部合格への第一歩です。しっかりと対策をして医学部合格を勝ち取りましょう!

9月の学習アドバイス 「医学部における面接・小論文対策について」

今回は、医学部の個別(2次)試験で実施される面接・小論文対策についてアドバイスします。

<面接対策>
面接は、各大学により形式が異なりますが、さまざまな形式を通して医師としての適性・資質などが総合評価されます。形式は、個人面接、集団(グループ)面接、討論面接などがあります。近年は、個人面接の一種でMMI(Multiple Mini-Interview)という形式を取り入れる大学も増えてきており、2019年度入試では、東北大、千葉大、東京慈恵会医科大、東邦大、藤田医科大が実施しました。今後も導入が増えていく形式と思われます。MMIとは、複数の面接課題を用いて受験生を多面的に評価するもので、「柔軟性」「論理的思考力」「判断力」などの能力が評価されます。

面接に備えて準備しておくことは、何よりも目的意識や志望動機、将来の目標などを明確にしておくことです。例えば、「なぜ医師を目指すのか」「10年後・20年後の自分は何をしているのか」といった質問に対して、明確な理由・ビジョンをもって回答できるようにしておきましょう。そのためには、日頃から医療ニュースや社会問題に関心をもち、自分で考え、自分の言葉で相手にわかりやすく熱意をもって伝えられるよう意識しながら、コミュニケーション能力を高めていくことがポイントです。

面接では、建学の精神や校是、アドミッション・ポリシーなど、その大学の特色について質問されることがあります。また、地域医療を充実させる観点から、地元出身でない受験生には大学所在地の都道府県に残るつもりがあるかを問われることも少なくありません。つまり、地域医療への覚悟を問われるわけです。そのため、受験するすべての大学や大学所在地の都道府県についてはもれなく事前に調べて、大学のどんな点に共感できるのか、そこから何を学びたいのか、また、自分がどんな点で地域に貢献できるのかなどを考えておきましょう。

<小論文対策>
小論文では、主に次の3つのポイントが評価されます。
① 論文作成の総合力(理解力、構成力、教養知識)
② 医学部への目的意識(医学・医療への関心、熱意、社会貢献の意識)
③ 医師としての適性(自己把握と他者への態度、コミュニケーション能力)

対策としては、基本的な知識や時事問題、医療問題について情報収集しておくことに加え、頻出テーマとなっている課題文の過去問にできるだけ多く取り組むことをおすすめします。読むだけでも参考になるものが多いですが、できれば自分で考えて、実際に書くという経験を多く積み重ねて、さらに書いた文章を先生に評価してもらうことが重要です。また、制限時間内に解答できるように時間を意識した練習も大切です。

面接対策、小論文対策に共通することは、率先して自ら学ぼうとする姿勢が重要であるという点です。学習の合間を活用し、過去に面接で聞かれた質問例などを参考に、自分なりの考えをまとめておきましょう!

7月の学習アドバイス 「医学部受験における夏の過ごし方について」

7月に入り、いよいよ夏がやってきます。そして、夏期休暇が始まります。受験生にとってこの夏期休暇は非常に大切な時期になります。また、医学部志望者にとっては全国にある医学部について調べる良い機会にもなります。今回は、受験において有意義な夏を過ごすための過ごし方についてお話しします。

【学習面について】
夏期休暇中は無理のある学習計画を立ててしまいがちですが、
① 前期・1学期に行った学習・模試の復習
② 苦手科目・分野の克服
にポイントを絞って計画を立てていきましょう。

前期・1学期に行った学習でやり残したものはありませんか?また、一度学習したものの忘れている基礎事項などもあると思います。もう一度復習をして、未消化部分をなくしていくことが大切です。さらに、今まで受験した模試も夏期休暇中にもう一度見返してみると新たな発見があるでしょう。

苦手科目・分野の克服については、夏期休暇がじっくり取り組める最後の機会となります。医学部の入試問題は、例えば英語であれば英問英答での出題や単語数1500語前後の長文問題、理科であれば長い設問文の考察問題など、よく考えないと解けないような応用問題が出題されます。応用問題は基礎事項をしっかり理解していないと解けません。基礎事項だからと甘く見ず、理解を深めていくことが重要です。

【生活面について】
前期・1学期に作り上げた生活リズムをいかに崩さず過ごすかが大切です。生活リズムが崩れて夜型になってしまったり、朝起きられず無駄な時間を過ごしてしまうなど、生活リズムの乱れによって夏期休暇中の学習計画が失敗してしまうことも多く見られます。また、その結果、モチベーションの低下、体調不良も引き起こしやすくなります。毎朝同じ時間に起き、遅くとも朝9時には勉強が開始できるようにしましょう。

各大学が力を入れている研究やカリキュラムなどはそれぞれ異なります。オープンキャンパスに行けなくても現在は大学のホームページが充実していますので、志望順位が高い大学については特徴を調べて、面接対策などを進めましょう。そのなかで、自分が将来どのような医師になりたいのか、どういった診療科に進みたいのか、医学部志望理由を再確認できれば、モチベーションもより一層高まるはずです。

「夏は受験の天王山」と言われています。夏期休暇を有効に過ごすことができれば医学部合格も近づきます。規則正しい生活を心がけ、受験勉強に取り組んでいきましょう。

6月の学習アドバイス 「模擬試験の活用について」

【模試を受ける時に】
前期・1学期の模試は、授業の学習効果が得点に反映されているとは限らない時期です。成績表の判定評価だけを見て、一喜一憂するのは考えものです。模試の成績を通じて不得意分野・科目を正確に把握し、弱点補強に役立てることにこそ、前期・1学期の模試受験の意味があります。

【模試を利用した勉強方法と復習法】
模試の当日は本番シミュレーションだと思って全力で臨んでください。できるだけ、記憶が鮮明な試験当日のうちに1回目の復習を!模試で解けなかった問題・分野が今回最初の見直すべき課題です。

「ケアレスミスだから」、「勘違いしただけ」、「だから復習しなくても大丈夫」と思うこともあるかもしれません。医学部志望だから難問だけできればいい、というわけではありません。平均点が高い設問で確実に得点できるように基礎固めを徹底してください。

2回目の復習は、成績表が返却されたタイミングです。志望校判定や総合偏差値だけを見るのではなく、各科目の設問別や分野別の成績一覧に着目し、全国平均点を下回っている設問から再度復習をしてください。同じ間違いを繰り返さないために、自分なりの「模試復習ノート」を作成してみるのもよいでしょう。

3回目の復習は、今回の模試の記憶が薄れてきた時に行いましょう。3回目でも間違えた設問は、弱点といえます。どこでつまずいたのかを確認し、教科書や参考書を活用しながら見直して理解を深めましょう。

【成績表を見る時に】
1つ上の評価を得るために必要であった得点を偏差値ではなく素点で確認し、それぞれの設問別成績を確認しましょう。ケアレスミスなどで失った数点を集めていくと、比較的容易に次のステップアップへとつながることが実感できると思います。