医学部合格物語
医学部入試(面接・小論文)対策

■面接対策

◆面接形式

面接には大きく分けて「個人面接」と「集団面接」とがある。また、「集団面接」には、指定テーマについて受験生同士が討論する「討論面接」もある。

面接の形式について

【個人面接】 配置例

学生一人に対し、複数の面接官による対話型。面接官の一人が一般的な質問、一人が専門的な質問、一人が答えにくい質問等それぞれの役割が決まっている場合が多い。一般的な面接形式で、多くの大学が採用している。

【個人面接】 配置例
【集団(グループ)面接】 配置例

学生複数に対し面接官も複数という形式の面接。面接官は一人ひとりに同じ質問をしたり、調査書や面接シートの内容によって質問事項を変えることがある。他の学生の対応と面接官の反応を見ることができ参考になる反面、周りと比べられることで気後れしたり、自分を見失ってしまうこともあるため、自分の考えをしっかり伝えるように心がけたい。

【集団(グループ)面接】 配置例
【討論面接】 配置例

複数の学生が、与えられたテーマについて討論する。面接官も複数おり、それぞれの対応や反応をチェックしている。集団の中で人の話をきちんと聞けるか、その上でどれだけ自分の意見を言えるか、協調性はどうかといったことを見られる。事前に準備した回答で対応することができない方式のため、一度は練習をしておきたい。

【討論面接】 配置例

◆MMI (Multiple Mini-Interview)とは?

個人面接の一種で受験生に複数の面接室を移動させ、各々独立した課題を用 いて面接を行い多面的に受験生を評価するもの。

≪2017年度入試 東京慈恵会医科大学 面接試験例≫

2017年度入試 東京慈恵会医科大学 面接試験例

※それぞれの面接における質問時間は決められている。(東京慈恵会医科大学の場合7分×5回で実施)

【実際に出題された質問例】
  • ●年齢、性別ごとの熱中症で死亡した人数のグラフをみて傾向や考察を述べよ
  • ●保護者からの男性保育士に女児の世話をさせるなというクレームに対して性差別だと思うか
  • ●過労死問題について
(2017年度駿台サクセスレポート(合格体験記)より一部抜粋)

◆よくある質問・テーマ

  • 志望理由(大学・医師)
  • 部活動について
  • 出身校について
  • 併願について
  • 長所と短所
  • 理想の医師像
  • 調査書の内容
  • 学校(高校・予備校)生活について
  • 趣味について
  • 10大学に入ってから何をしたいか

進路アドバイザーより 面接試験に臨む前に

医学部入試において筆記試験が日々の学習を通し、身につけた学力を確認する試験であるとすれば、面接試験で問われるのは、熱意と覚悟です。

この大学に絶対に入りたいという熱意を、自分の言葉で伝えることはできても、医学部への憧れだけではなく、人の生死に関わる責任のある仕事を担うという覚悟はできているでしょうか。

各大学の建学の理念をそのまま述べるだけでは熱意は伝わりません。受験する大学を徹底的に調べるのはもちろん、複数の大学を比較していく必要もあるでしょう。また、医師の仕事内容や医療現場の実情を知っておくことも必要です。

自分の意見を面接の場で述べることができるように、そして何より、自分の言葉で自分自身を表現できるように、万全の準備をしていきましょう。

進路アドバイザーより

■小論文対策

医学部入試では、受験生の医学・医療の道への目的意識(本気度)、資質、適性を見極めようとしていることをまず念頭においてください。もちろん、論文において設問・課題文の理解、考察・判断力、論理的表現力などが問われることは大前提です。その上で一生の仕事として医学・医療の道を選ぶことについての自覚ができているかを確かめようとしています。

ここ数年の論文課題では、「大学での学問のあり方、学び方」に関わる課題が多く出題されています。また、医療制度のあり方や先端医療トピックなど、日常的に医学・医療に目を向けていないと十分に論じることのできない課題も少なくありません。これらの出題は、将来の具体的道筋をどこまで真剣に考えているか、医学・医療に対する関心をどこまで持っているかを確かめようとするものです。

また、研究も臨床もチーム活動であり、チームのスタッフとの関係形成とともに、チームをまとめながら患者=苦しむ人々との関係形成が問われます。この関係形成への主体的取り組みの意識や能力を問うような課題も多く出題されています。

小論文頻出テーマ(2017年度)

  • 大学での学問のあり方・学び方
  • 日・米・欧の医療制度比較
  • 地域医療に関連するテーマ
  • 患者と医師の関係のあり方
  • 時事的医療トピック(再生医療・iPS細胞、胃ろうなどの延命医療問題)

対 策

頻出テーマに類する課題文が出題されている大学の過去問題にできるだけたくさん取り組んでください。もちろん、新聞や書籍などから情報を仕入れることも大切です。医学・医療の現状について最低限の知識がなければしっかりした論文は書けません。しかし、いくら知識があっても、自分でその問題について考えた経験がなければ、何を書いてよいかわからないでしょう。大学が出題する課題文は選りすぐられています。読むだけでも参考になるものが多く、課題を限定せずに広く取り組めば、大学が何を考えさせようとしているかが見えてくるはずです。ともかく自分の頭で考え、書く経験を多く積むこと、さらに、それを評価する力のある人に読んでもらうことです。そして、不十分であると指摘された個所を書き直すこと。この繰り返しが力となります。基本的に独学は難しい科目です。