医学部合格物語
駿台OB・OGインタビュー
医療現場で活躍する医師からのメッセージ
 瀬戸 泰之 先生
東京大学-医 卒業(秋田高校卒業)

 医師として考えること

今の生活は、週3日の手術をはじめ、回診や会議などスケジュールがぎっしり詰まっていますが、大変だとは感じません。それは私が、医師、特に手術という仕事が好きだからでしょう。人に役立って、喜んでもらいたいという気持ちはさまざまな職業に共通するものだと思いますが、それを好きな手術を通して実現できるという立場を、私はとても幸せに感じています。

 どんな駿台生でしたか?

本当に真面目で熱心な駿台生だったと思います。駿台の授業をフル活用し、朝から晩まで勉強していました。模試の順位もみるみる上昇し、まさに駿台のおかげで東大理三に合格できた、と言っても過言ではありません。

 医師に向いている人とは

「自分が医師に向いているか」という判断は難しいことです。私でさえ、医師に向いているかと問われれば、よくわからないのです。ただ私が医師という仕事を好きであることは間違いありません。皆さんも「好きになって頑張れそうだ」という気持ちがあれば、医師に向いていると言って良いと思います。

 医学部を志す受験生へのメッセージ

駿台時代、私は一生のうちで最も勉強したと思います。そのおかげで今の私があります。楽な受験勉強はあり得ません。「絶対に医学部に入るんだ!」という強い気持ちを持って、全力を尽くしてください。

 荒井 裕国 先生
東京医科歯科大学-医 卒業(駒場東邦高校卒業)

 医師として考えること

自分自身が生きるということを突き詰めていないと、良い医師になれません。人の痛みがわかるためには、自分がやりたいと思ったことを夢中になってやり、それを通して喜びや悩みを経験して初めて、患者さんが病気のために失ったものの重みや辛さが心からわかるのではないでしょうか。

 どんな駿台生でしたか?

駿台時代は、私の人生を大きく変えてくれた有意義なものでした。受験知識だけでなく様々な思いを伝えてくれた先生方によって、"モノを考える"人間に成長しました。また、生き方や勉強の意味についてとことん語り合える素晴らしい仲間との出会いがあり、その後の医師としての人生に大きな影響を与えました。

 医師に向いている人とは

医師には、他人に対する優しさと温かい感情を持ちながらも、冷静な観察力と分析力そして判断力と、命に対する責任感が求められます。また、生涯学習する姿勢と高いコミュニケーション能力も必要です。受験に求められる学力は、医師としての必要条件のひとつに過ぎません。医師に向いている人とは、明晰な頭脳と、人のために尽くすことができる心の強さの両方を持った人だと思います。

 医学部を志す受験生へのメッセージ

よく勉強することは大切ですが、成績に一喜一憂してほしくはありません。落ち込んだり焦ったりする前に、しっかりと将来の目標を定めて、自分らしい歩みを見つけてほしいものです。

 長谷川 浩 先生
千葉大学-医 卒業(青山高校卒業)

 医師として考えること

学生時代、予備校時代に漠然と考えていた医師像は半分当たっており、半分外れているといったところでしょうか。テレビドラマや小説などのようにスーパードクターが颯爽と患者さんの前に現れ、神業で病気を治療するというような場面にはなかなか遭遇しません。日々病にかかった方々に接し、コツコツと診断、治療に邁進する日々が続きます。しかし困難な治療の後、回復された患者さんやご家族から感謝の言葉をいただいた時などは何にも代えがたいうれしい気持ちと充足感があります。その一方、医学は完全ではありません。充分手を尽くしても結果が良くないこともあり、不運にも患者さんが亡くなってしまった時にはかなり気持ちが落ち込むことがあるのも現実です。

 どんな駿台生でしたか?

周りが全員医学部志望であったため刺激になり、日々の勉強のペースメーカーになったことは確かです。また浪人時代は気をつけないと昼夜逆転や過度の運動不足になる可能性があるので、毎日通い、生活があまり狂わないように心がけました。

 医師に向いている人とは

優しい人、あきらめない人、最後に患者さんのことをいつも考え、その患者さんにとってのスーパードクター(最良の主治医)でいられる人。

 医学部を志す受験生へのメッセージ

他の職業も同様でしょうが、医学部入学は結果的には一通過点でしかなく、その後も医師となるために勉強を続けなければなりません。今抱いている志をいつまでも大切に、切磋琢磨し、将来皆さんが夢を実現されますことをお祈りいたします。

 野村 幸世 先生
東京大学-医 卒業(桜蔭高校卒業)

 医師として考えること

医師と一口に言っても、研究職、行政など、臨床医ではないいろいろな働き方があります。自分のむいている好きな道を選べばよいと思いますが、いずれの道にしろ、医師の根本にあるのは社会奉仕の精神であるということは肝に銘じて医学部を受験してほしいと思っています。

 どんな駿台生でしたか?

浪人中、生活時間を整えるペースメーカーとしても駿台を利用していたので、授業はすべて出席しました。しかし、女子校を出てすぐに男性の多いクラスに所属したときでしたので、帰りに喫茶店でおしゃべりを楽しんだり、青春も謳歌していました。

 医師に向いている人とは

他人とコミュニケーションがとれ、社会奉仕の精神がある人。常に、自分の目の前の患者さんにはベストをつくすと同時に、社会全体や同業者、他の医師にかかっている患者さんに対してもfairnessが保てる人が医師にむいていると思います。また、労をおしまないことも重要です。

 医学部を志す受験生へのメッセージ

駿台時代の学ぶ姿勢は将来的にも決して無駄にはなりません。自ら工夫し、学ぶ姿勢を身につけ、それを将来も保持し続けてほしいです。そして、その能力とパワーをぜひ社会のために役立てて下さい。

 藤瀬 研一 先生
京都大学-医 卒業(千種(愛知)高校卒業)

 医師として考えること

私が今までに成し遂げたことのほとんどは恩師、友人、そしてたまたま会った人々の助けがなければありえなかったと理解しています。また津波やハリケーンでたくさんの人が一瞬のうちに消えてしまう惨事を見るにつけ、自分に与えられた時間の有限さと貴重さとに思いをいたすこの頃です。

 どんな駿台生でしたか?

"ASK, AND IT WILL BE GIVEN TO YOU."を座右の銘にしていました。医学部への合格も、自分が医師になりたいという願いを、自分に与えられた一日一日を大切に生きていくことで可能にできる、といわば楽観的でした。学生寮から日比谷線で登校し、学生寮では食事以外は部屋に篭って勉強の毎日でした。駿台の教材がいろいろな分野での思考能力を極限まで高めてくれたことを実感できた2年間でした。

 医師に向いている人とは

米国の医学部でよく、"GO THE EXTRA MILES"と学生に教えます。病気で困っている人に対する、同じ人間としての愛情がある人はたとえ途中失敗があっても結局は素晴らしい医師になれるものと考えます。

 医学部を志す受験生へのメッセージ

ウイリアムクラーク博士の"BOYS BE AMBITIOUS"という言葉を改めて贈ります。つまりあなたがたは可能性の塊であるということです。あなたの志が正しく、それを達成する方法が理にかなっていれば必ず成功します。駿台という最高の場を十分に活用して、あなたの中の可能性を合格にかえてください。

 石井 達哉 先生
慶應義塾大学-医 卒業(開成高校卒業)

 医師として考えること

私が博士号を取得し、駿台以来の学問の恩師に御報告に伺った時のこと。その恩師がまさに病に陥りかけている光景に、習得した知識と技術を駆使し救命し得た出来事があった。医者冥利につき、学問を直接社会に還元しえた瞬間を震撼する思いで感じた。

 どんな駿台生でしたか?

論理的、本質的な駿台の授業は雲日の晴れ渡るかのような知的快楽。一題の問題からも多くのことを吸収する姿勢、ウンウン唸って考え抜く習慣は駿台の賜物である。人生の中で最も幸せな時であった。

 医師に向いている人とは

正義感のある人、科学的探究心のある人、努力を継続できる人、そして人にとことん尽くせる誠実な人。

 医学部を志す受験生へのメッセージ

医者として患者を救うためにも、また学問追求のためにも、不屈の闘志を燃やし、たゆまぬ努力を続けてください。そして患者様にはいくら尽くしてもしすぎることはない位の気持ちで接してください。臨床技術、知識の習得は駿台で培った学習姿勢の延長線上にあると思ってください。医者は人間味豊かな、知情意をバランスよく発揮できる仕事だと思います。探究心、向上心を持って、常に高い理想に向かって前進し、果ては社会に貢献してください。皆様の成功を心よりお祈りしています。