2018年度入試
出題分析と入試対策
  九州大学 英語

過去の出題内容

2018年度

大問 項目・配点 内容 小問 素材文の主題 素材文のジャンル 素材文の分量
1 読解総合
(50点)
内容説明(記述)
語句言い換え
空所補充
3
1
1
火星探索を断念すべきでない理由 評論 550語
2 読解総合
(48点)
語句言い換え
下線部和訳
内容説明(記述)
内容一致
1
1
2
1
睡眠不足の悪影響 評論 533語
(22語)
3 読解総合
(45点)
空所補充
数値記入問題
内容説明(記述)
下線部和訳
1
1
2
1
日本の鉄道に特有の安全確認方式 評論 500語
(22語)
4 自由英作文
(30点)
100語程度 高齢者を支援するためにできること 68語
5 和文英訳
(27点)
下線部は2箇所 若者への旅のすすめ 290字
(92字)

2017年度

大問 項目・配点 内容 小問 素材文の主題 素材文のジャンル 素材文の分量
1 読解総合
(45点)
下線部和訳
内容説明(記述)
内容説明(選択)
空所補充
1
1
1
1
問題解決型学習 評論 732語
(31語)
2 読解総合
(61点)
内容説明(記述)
語句言い換え
内容一致
4
2
1
インターネット通信用の新型飛行機の開発 評論 896語
3 読解総合
(42点)
下線部和訳
内容説明(記述)
要約文の選択
具体例の選択
語句言い換え
1
1
1
1
1
人間が環境に及ぼす影響 評論 419語
(17語)
4 自由英作文
(30点)
100語程度 日本を訪れる観光客のためにできること 60語
5 和文英訳
(22点)
下線部は2箇所 宇宙飛行士から若者への言葉 452字
(155字)

2016年度

大問 項目・配点 内容 小問 素材文の主題 素材文のジャンル 素材文の分量
1 読解総合
(58点)
下線部和訳
内容説明(記述)
内容説明(選択)
空所補充
2
1
2
1
21世紀の新しい数学の問題 評論 816語
(56語)
2 読解総合
(50点)
下線部和訳
内容説明(記述)
内容説明(選択)
2
2
1
人間が持つ他人と違っていたいと思う心理 評論 383語
(81語)
3 読解総合

自由英作文
(70点)
内容説明(記述)
空所補充
語句言い換え
自由英作文
2
1
1
1
理系分野の職業に就く女性を増やす方法 評論 536語
4 和文英訳
(22点)
下線部は2箇所 人類が直面している危機の隠喩としての短歌 204字
(105字)
「素材文の分量」の欄のカッコ内は、読解問題の場合は和訳すべき下線部の英文の語数を示し、和文英訳の場合は英訳すべき下線部の和文の字数を示す。)
読解問題の英文素材分量、下線部和訳の分量、和文英訳の分量、自由英作文の制限語数
  09 10 11 12 13 14 15 16 17 18
読解問題の素材総語数
(単位:word)
1570 1380 1353 1644 1447 1582 1387 1735 2047 1583
和訳すべき英文の総語数
(単位:word)
77 156 136 59 104 62 96 137 48 44
英訳すべき和文の総字数
(カッコ内は素材総字数)
75
(230)
123
(191)
123
(209)
132
(693)
82
(345)
127
(429)
149
(565)
105
(204)
157
(452)
92
(290)
自由(条件)英作文の
制限語数
150程度 100~120程度 100~120程度 100~120 100~120 100程度 100程度 100程度
自由英作文の課題一覧表
年度 課題 語数の指定
18 将来要介護となる高齢者を支援するために、日本の社会に何ができるかについて、自分の考えを述べる。 100語程度
17 海外から訪れる観光客に日本でよりよい体験をしてもらうために日本人に何ができるかについて、自分の考えを述べる。 100語程度
16 男性と女性が性別の固定観念に影響されずに職業を選ぶことの利点について、自分の意見を述べる。 100語程度
15 メール等での絵文字の使用の功罪について述べた課題文を読み、これについての自分の意見を述べる。 100~120語
14 グローバリゼーションについての課題文を読み、これについての賛否とその理由を述べる。 100~120語
13 共同作業について、自分の経験を題材に、その効用とそれに伴う困難を述べる。 100~120語程度
12 砂糖を多量に含む食品への課税に対する賛否とその根拠を述べる。 100~120語程度
11 他国に採用してもらいたい日本の習慣について、与えられた問いに答える形で自分の考えを述べる。 150語程度
10 出題なし
09 出題なし

出題分析・入試対策

読解総合問題3題と自由英作文1題・和文英訳1題という全体の構成は従来通りのものであった。配点を見ると、読解総合問題3題の合計が143点、作文問題2題の合計が57点で、昨年の読解問題148点・作文問題52点という配点に比べ、読解問題の配点が減少し、作文問題の配点が増加する結果となった。
読解問題の分量を見ると、第3問の語数が昨年の419語から500語に増加したものの、第1問は昨年の732語から550語に減少、さらに第2問は896語から533語に大幅に減少したため、全体の語数は昨年の2047語から1583語に400語以上減少することとなった。
小問の出題形式を見ると、昨年度は下線部和訳2題、内容説明(記述)6題、内容説明(選択)1題、空所補充1題、語句言い換え3題、要約文の選択1題、具体例として不適切なものを選ぶ問題1題、内容一致1題の計16題に対し、本年度は下線部和訳2題、内容説明(記述)7題、空所補充2題、語句言い換え2題、内容一致1題、数値を記入する問題1題の計15題であり、内容説明問題を重視した出題傾向が続いていると言える。内容説明問題では昨年の第1問の問1.は制限字数が200字以内のものだったが、本年の第1問の問3.は制限字数が80字以内で、かなり解きやすいものになった。下線部和訳問題の総語数は昨年の48語に対し本年は44語と、やや減少した。
難易度については、素材文・設問共に昨年並みだったが、分量が大幅に減少したため、昨年よりも取り組みやすいものになったと言える。
英作文(第4問・第5問)については、自由英作文と和文英訳という構成、自由英作文の制限語数(100語程度)ともに変化はなかった。自由英作文については、昨年の問題(海外から訪れる観光客に日本でよりよい体験をしてもらうために日本人に何ができるか)が比較的自分の意見を述べやすいテーマであったのに対し、本年度の問題は社会的な問題を扱ったもので、書くべき内容を思いつくのに苦労した受験生も多かったのではないかと思われる。和文英訳についても、下線部の分量・素材文の分量共にかなり減少したものの、「紀行文」「旅心に火をつけて」「常識の基準」など、昨年の問題に比べて訳しにくい箇所が多く、やや難しくなったと言える。
九州大学の英語の問題は、一昨年は変更があったものの、基本的に読解総合問題3題、英作文2題という出題形式が続いている。2019年度についても、この大枠の変更はないものと思われる。英作文の出題形式については、「自由英作文」と「和文英訳」の組み合わせが8年連続で出題されており、今後もこの傾向が続くことが予想される。
来年度入試に向けての対策として、読解総合問題に関しては、以下の点を意識して十分に練習を積んでおこう。(1)文構造を正確に把握し、日本語訳に反映させる。(2)不明な表現の意味を前後の文脈や文章全体の主旨から推測する。(3)承前語句の具体的内容を考える。(4)本文中に述べられている一般論とそれに対する具体例、主張とそれに対する根拠、事象とその原因などを意識しながら読む。
英作文においては、以下の点に留意して学習を進めよう。「自由英作文」では、(1)賛成や反対の意見を述べるタイプの問題の場合、主張に対する根拠を述べる際に、いくつかの根拠を箇条書きにしただけのような解答にならないよう注意する。数多くの根拠を羅列するのではなく、少数の根拠について詳細を書き込むようにしよう。(2)テーマを設定し、それについて述べる問題の場合にも、そのテーマについての具体的な説明と、そこから導き出される結論との間に整合性のある英文を書くようにする。いずれにせよ、論理的で具体性のある、説得力のある英文を書くよう心がけよう。「和文英訳」では第一に「使いこなせる表現」を増やすこと。これは自由英作文の解答を作成する際にも大いに役立つだろう。次に問題を解く際には、逐語訳で対応できない箇所に対し、すぐに和英辞典を引くのではなく、自分の知っている表現を組み合わせて表すよう工夫しよう。

※本ページ内容は一部のコメントを除き、駿台文庫より刊行の『青本』より抜粋。