出題分野
「地学」を構成する各分野、すなわち、天文分野、大気・海洋分野、固体地球分野、岩石・鉱物分野、地質・地史分野から、1問ずつ計5題が出題される年度が多いが、いずれかの分野から2題の出題がなされることもある。
分量
試験問題は理科2科目で150分であるから、半分の時間の75分で5題を解くことになる。論述や計算を主とする設問が多い年度の場合、1題あたり平均15分では時間的な余裕が持てないと思われる。
パターン
論述、記述、計算、描図、選択と、さまざまである。論述は20~200字程度の字数指定の設問が数題であったが、2015年度からは1~4行程度の行数指定となった。計算は文字式のほかに数値計算を必要とするものが多い。
内容
正確な基礎知識を要求する問題が大半を占めているが、それに洞察力と思考力を必要とする問題が加わる。しかし、ときどき教科書では十分に取り扱われていないやや専門知識を必要とする設問が見られることもあるが、それらの設問についても、基礎知識を土台にして対象となる事柄の意味を類推することにより、返答は可能となろう。
難易度
出題内容は基礎学力を重視する傾向にあり、教科書程度の内容を十分に理解していれば、多くの問題で返答に困ることはない。しかし、出題内容の豊富な年度では試験時間が不足しがちだから、高得点を得るためにはそれなりの対策が必要である。