2019年度入試に向けて

新学期が始まって早くも1か月が過ぎました。高3生は、大学入試に向けての本格的な受験勉強がスタートしたわけですが、うまくスタートダッシュが切れましたか?地区によっては気温が高くなる日も多くなっていきますので、体調管理にも気を付けていきましょう。

さて今回は、2019年度入試で第一志望校合格を勝ち取るための学習計画を立てる際のポイント、および志望校の選び方についてまとめてみました。また、最後に現時点で判明している2019年度の新設予定学部(抜粋)もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

 学習計画のポイント

「やりたいこと」ではなく、「やるべきこと」を考えよう!

これからの一年間、高校での部活動や生徒会などの課外活動の比重はどれくらいですか?運動部に入っていると、高3生でも秋・冬まで活動という人もいるかもしれませんね。学習面では、教科書はどのあたりまで終わっているでしょうか。

入試問題は、基本的に高3までの履修範囲が全て出題の対象となります。教科別では、理系の理科はセンター試験前までにひととおり終わらせる必要があります。しかも国公立大の個別(2次)試験や私立大入試では、その出題範囲から分野をまたがった問題も出題されるので、応用力の強化も必要となります。

注意したいことがあります。それは、「やりたいこと」ばかりをやっていると、時間をかけた割には思ったような成果が出ないことがあるということです。重要なのは、「やるべきこと」を教科・科目ごとに定期的に把握することです。これからやるべき内容や量を考慮し、受験日から逆算した学習計画を立てることが大切です。

学習計画は「長期・中期・短期」で考えよう!

学習計画は学力の到達目標に対して、長期(学期・長期休暇ごと)→中期(1か月ごと)→短期(1週間・1日)と絞り込んで考えていくとよいでしょう。高1・2生は、受験はまだまだ先のことと思わずに、今のうちから学習計画を立てて実行していくことを習慣にできるようにしてください。

長期計画ではまず、教科書レベルの事項の完成がいつ頃になるかを考えましょう。高2までの基礎事項の確認は早めに計画を設定して、きちんと範囲を網羅しておくことが大切です。そして、次に志望校の入試科目や傾向に合わせた応用力養成のための学習計画を大まかに決めます。

次に中期計画で具体的に単元ごと、レベルごとの目標と計画を立てます。模試や学校のテストの日程を力試しや区切りとして考えてみると計画が立てやすく、学習リズムもつかみやすくなります。

最後に1週間・1日ごとの学習プランとペース配分を考えます。ただし理想を追いすぎると「ムリな計画」となってしまうので、土日などを使った予備日(調整日)を設けて、遅れを取り戻す時間も考えておきましょう。

苦手分野の克服は高3の夏の終わりまでには済ませておきたいところです。そして11月頃までに基礎事項の確認や、苦手分野のフォローなど、ひととおりの予定を完了させましょう。最後の1~2か月は志望校対策の応用力強化期間として、過去問題への取り組みなど、自信をもって入試本番に向かうためにやるべきことがたくさんあるからです。

区切りごとに計画の修正を!

真の学力は一朝一夕に身につくものではありません。夏休みくらいまでは計画に沿って学習が進んでいれば、その間は結果が出なくても焦ることはありません。また、途中で不足していると実感する部分や、予定どおりに進んでいない部分が出てきたら、状況を分析して計画を修正してください。

特に短期での計画は、その達成度により当初の計画が適切だったのか、ムリな計画だったのか、あるいは軽い計画だったのかを確認しやすいでしょう。達成度の見直しを重ねることで、毎回、適切な計画を立てる力がついていくはず。実は計画がどれだけ実行されたかを確認することも大事なのです。

4月末から5月上旬の大型連休の時期に生活のリズムを乱してしまい、学習にも影響が出てしまうことがあります。「おかしいかな」、「まずいかな」と思ったら、一人で悩まずに高校の先生や駿台の進路アドバイザー、クラスリーダーに相談することが効果的です。

スマホとうまく付き合おう!

大学のHPを見たり、勉強での調べごとをしたりとスマホを重宝している人も多いのでは。SNS、WEB、ゲーム、音楽、動画視聴などスマホがあればいくらでも時間をつぶせるだけに、最近ではスマホにはまりすぎてしまう人が増えています。受験生、高校生にとっても無視できない大きな問題ですから、一日の使用時間を制限するなど付き合い方をしっかりと考えておきましょう。合格者でも「使用時間をもっと少なくしておけばよかった」と反省している人は少なくないのです。

 志望校の選び方

「入りたい大学」? 「入れる大学」?

高1・2生だと、志望校や学部・学科がはっきりとしていないという人が多いかもしれません。高3生でもまだ決めていないという人もいるでしょう。学習計画を立てる目的は、第一志望校に合格するための学力をつけるためですよね。実際に受験する大学の最終的な決定は、出願の始まる前までに決めればよいのですが、まずは目標とする志望校を決めてみましょう。

志望校選定のポイントは、現在の学力で、あるいは少しの努力で「入れる大学」を志望校にするのではなく、今の自分には少し難しいかな、というくらいの大学、つまり、「入りたい大学」を志望校にするということ。社会に出るときには、大学でどれだけ自分をレベルアップさせることができたかが問われます。受験勉強で安易に妥協せず頑張ることができれば、大学でもレベルアップのために頑張ることができるはずです。また、目標を高くしておくと、モチベーションの維持につながり、勉強をもっと頑張ろうという思いが強まるはず。1ランク以上、上を目指すくらいの気持ちをもっていきましょう。

高2生が高1生のときに受験した模試では、2021年度から新たな入試制度での受験になることを心配して、顕著な弱気・安全志向が見られました。そのため、高2生は「入りたい大学」を最後まであきらめないことがいい結果につながりそうです。

模試の結果を見て弱気に…

高3生になると、受験する模試の回数がこれまでより多くなるでしょう。成績表が返ってきて、志望校判定を見てみたら、どの大学も厳しい評価がズラリ、ということもあるかもしれません。そんなときは模試の成績、つまり現在の学力で合格できる大学に志望校を変えたくなるかもしれません。

「模試の偏差値=50」は、入れる大学は偏差値50の大学ということではない!志望校の偏差値との差を埋めるためには?これを考えて実行していくのが受験勉強!

例えば、志望校のAライン(合格可能性80%以上)の偏差値が60なのに、自分の偏差値が50だったとしたら?その差である「10」を埋めるためにどうするかを考えて学習計画を立てて、実行していくのが受験勉強です。

ただし、ただ勉強時間を多くすればいいというわけではありません。模試の成績表には志望校判定だけではなく、受験した教科・科目の成績も載っていますが、さらに設問ごとの成績までチェックして、まずどこからやるべきかを学習計画に反映させることが重要です。

 2019年度新設予定学部(抜粋)

大学 学部(学科) 備考
国公立大 室蘭工業大 理工(生産工、生産科学) 工からの改組
福島大 農学群(食農学類)  
東京外国語大 国際日本(国際日本)  
横浜市立大 国際教養(国際教養) 国際総合科学(国際教養、国際都市、経営科学、理)からの改組
国際商(国際商)
理(理)
富山県立大 看護(看護)  
私立大 青山学院大 コミュニティ人間科学(コミュニティ人間科学)  
順天堂大 保健医療(理学療法、診療放射線)  
中央大 国際経営(国際経営)  
京都産業大 国際関係(国際関係) 外国語(国際関係)からの改組
生命科学(先端生命科学、産業生命科学) 総合生命科学(生命システム、生命資源環境、動物生命医科学)からの改組
立命館大 グローバル教養  

※学部名等は仮称で変更される可能性があります。

国際系の学部以外では、ここに掲載していない大学も含めると、2019年度も看護学部の新設予定が目立っています。その他の大学の新設予定学部・学科、2019年度入試変更点などの入試情報は、駿台予備学校のホームページ(http://www2.sundai.ac.jp/yobi/sv/news/index.html)に情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。なお、最新情報は必ず各自の志望大学のホームページや選抜要項などで確認してください。

(2018年5月1日掲載)