現役東大生に聞く「合否よりも大事なこと」とは?

現役東大生に聞く「合否よりも大事なこと」とは?

関根 堅志郎さん
大学・学部・学部
東京大学大学院 工学系研究科 応用化学専攻
学年(2023年度現在)
修士1年
出身高校
都立小石川中等教育学校
現役進学or浪人経験
現役進学
自己紹介
高校時代はサッカー部に所属し、サッカー漬けの毎日を送っていました。大学受験の話をすると、第1志望は京大工学部でしたが、あと3点足りず不合格でした。併願で受けていた慶應大理工学部に合格し、進学しました。東大は大学院からです。
目次

大学受験において合否よりも大事なこと

大学受験で一番大事なのは、志望校に合格できるかどうかではなく、受験が終わった後、「自分はベストを尽くした、大学受験の期間、今までの人生の中で一番頑張った!」と言える努力をすることだと僕は考えています。このような努力ができるかどうかで、その後の人生が大きく変わると思います。

自分で頑張ったと思える状態で受験を終えることができると、その後、「あの時あれだけ頑張れたのだから、今回もきっと乗り越えられる」という絶対的な自信を持つことができます。この自信は、色々な場面で自分自身を支え続けてくれます。

逆に、自分で頑張ったと思えずに受験を終えると、その後の人生において言い訳して逃げてしまう癖、頑張れない癖がついてしまうと思います。また、後悔や劣等感を抱え続け、中々気持ちを切り替えられなくなることに繋がる可能性が高いです。社会人になっても大学受験のことを後悔している人は少なくないです。
後悔なく、自分で頑張ったと思える状態で受験を終えるためには、目標達成のために最大限の努力をし続け、本番を迎え、最後の1秒まで戦い抜くことが大切だと思っています。これを実現するには、①戦略・計画の立て方、②勉強環境、③メンタル管理の3つが重要だと思います。人間はそんなに強くないです。目標がないと頑張れないですし、誘惑に負けやすいですし、辛さや不安と向き合い続けなければなりません。アドバイスをもらいつつ、合格までの戦略・計画を立て、また、自分が一番勉強に集中できる環境を見つけて最大限の努力を最後まで続けられるよう頑張ってください。応援しています!

合否をどう捉え、どう向き合っていくべきか①

受験勉強を頑張った先に待っているのは “行きたい大学に合格することができた”か“行きたい大学に合格することができなかった”の2つです。それぞれどう向き合えばよいか、自分の経験と、色々な人の話をもとに書いていこうと思います。

行きたい大学に合格することができた場合、まずは頑張った自分を自分でしっかり褒めてください。自分で目標を設定し、それを達成できたという経験は中々できません。本当に凄いことだと思います。自分に自信を持って、好きなことに全力で打ち込む、楽しい大学生活を送ってほしいです。ただし、大学受験はあくまで人生の一通過点にすぎない、ということを覚えておいて欲しいです。行きたい大学に行けたから人生が全て決まるわけではありません。その後の人生全て上手くいく訳ではありません。大学受験を頑張ったかよりも、大学生活をどう過ごしたか、大学生活でどんな経験をしたか、何を頑張ったか、ということの方が、就活や、その後の人生に大きな影響・良い影響を与えると思っています。大学合格で満足して、何もしない大学生活を送るのは非常にもったいないです。大学の4年間は一瞬で終わってしまいます。積極的に好きなこと・やりたいことに挑戦してください!

合否をどう捉え、どう向き合っていくべきか②

行きたい大学に合格することができなかった場合、どう切り替えていけばよいでしょうか。大学受験において、第1志望の大学の合格率は高くありません。また、大学受験は運要素の部分があります。死ぬ気で頑張ったのに目標を達成できなかったことは悔しいし、辛いと思います。しかし、第1志望の大学に合格することは難しいのが事実であり、また、運の部分はどうにもなりません。なので、自分自身を責めすぎないで欲しいです。結果がどうであれ、頑張ったという事実は自分の中で消えることはありません。難しいとは思いますが、まずは頑張った自分を褒めて欲しいです。

多くの人は対策が間に合わない状態で本番に挑みます。あの時こうしていれば、と思うことは山ほどあり、自分を苦しめると思います。後悔や自責の念との向き合い方・乗り越え方は、思うことを何かに書き出す、あるいは誰かに話すことで整理し続け、次に自分が何をするべきか見つけることだと思います。行きたい大学に行けなかったから人生が終わるわけではないですし、過ぎたことはどうしようもないです。時間が掛かっても良いので、自分がやりたいことをなんとなくでも良いので見つけてほしいです。行きたい大学に挑戦し続けるのも良いですし、新しくやりたいこと、ワクワクすることを始めるのも良いと思います。後悔・現実と向き合うのは辛いことだと思いますが、苦しんだ先に必ず何か見えてくるはずです。人生は自分で正解にしていくしかありません。少しずつ前を向いて歩いていけば、必ず良い未来が待っています。

この記事を読んでいる受験生全員が、受験を終えた後、幸せな大学生活を送ることができるように心の底から願っています。頑張ってください、応援しています!

前のインタビュー

次のインタビュー