現役東大生に聞く「進振り制度(進学選択)」とは?

現役東大生に聞く「進振り制度(進学選択)」とは?

白石 雄太郎さん
大学・学部・学部
東京大学理科一類
学年(2023年度現在)
2年
出身高校
筑波大学附属駒場高校
現役進学or浪人経験
浪人経験
自己紹介
東京大学理科一類2年の白石雄太郎です。以降で詳しくお話ししようと思いますが、工学部のシステム創成学科Cコース(PSI)に進学する予定です。
目次

進振り制度って何?

進振りとは、正式名称を「進学選択」という東大独自の学科振分け制度です。
この制度のおかげで所属学科の決定が2年夏になるので、1年半かけていろいろな分野に触れて進学先を検討することができます。言ってしまえば、所属学科の選択を先延ばしにできるので、主に高校時代に研究したい分野を決めきれなかった人に人気がある印象ですが、既に学びたい学問が固まってきている人も、進振り制度があって得することはあると思います。
例えば、私自身は高校時代物理が好きで、東大に進学したら理学部の物理学科に進学しようと思っていたのですが、大学で熱力学や流体力学を勉強してその難解さに絶望し、物理学科への進学を諦めました。逆に、私の友達に、高校時代化学が得意で他大学の化学科に進学した友人がいるのですが、その子からたまに「大学の化学は自分の思っていたのとは違った」という話も聞きます。もちろん、このように悩まないに越したことはないことは言うまでもありませんが、やりたいと思っていることに少し違和感を覚えてきた時に、違う選択肢が残されている環境は、東大ならではの良さだなと感じます。

また、入学先と全く違う分野に進むことができるのも大きな特徴の1つです。例えば、理一から法学部に行った友達もいますし(高校時代からそのつもりだったみたいです)、私自身も経済学部への進学を真剣に検討しました。また、学科の同期で文二から進学してくる子もいますし、理系・文系に縛られずに割と自由に学科を選択することができる印象です。
現時点ですでに学びたいことが決まっている人もそうでない人も、ぜひ東大に来て進振り制度の活用を考えてみてください!

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