現役東大生に聞く「おすすめノート術」とは?

現役東大生に聞く「おすすめノート術」とは?

比谷 陽さん
大学・学部・学部
東京大学経済学部経済学科
学年(2023年度現在)
4年
出身高校
駒場東邦高校
現役進学or浪人経験
浪人経験
自己紹介
東京大学経済学部4年の比谷陽です。駿台で浪人の末、東大文科二類に合格しました。大学では運動会(一般的に言う体育会)卓球部に所属し、部活に打ち込みました。引退した今は全財産を旅行につぎ込み、日々色々なところを飛び回っています。
目次

「良い」ノートとは?

それはすなわち、「復習の際に、受けた授業の内容を再生することができるノート」です。そのためには、ノートを取りながら頭をフル回転させることが必要です。その授業がきっちり板書をしながら進めて行くタイプの授業であっても、ただ漠然と板書を写してはいけません。板書の言葉だけでは後で見返した時にわかりにくいと感じたら、自分なりに言葉を付けたすことが必要ですし、理解できない部分があったなら印を付けておくべきです。具体的にどのようなノートを取るかは自分の学習スタイルにもよると思うのですが、とにかく「授業内容を完璧に理解し、自分で使える知識とするための補助ツール」がノートであることを意識し、それ自体が目的となることのないようにすべきです。また、もし教科書や他のテキスト等を軸に進む授業なのであれば、そのテキストにそのまま書き込んでいくのが個人的にはおすすめです。

また、自学をしている際に作る「まとめノート」の存在は、無駄と言われることが多いように思います。確かに、内容を暗記する上でのアウトプット行為としてのまとめノート作成は、あまり効率的とは言えないかもしれません。しかし、「自分の知らない、弱い知識をまとめて効率的に復習する」ために作成するまとめノートならば、有効になりうると思います。例えば英語という科目は、勉強していると知らない語彙や知らない表現に日々出会います。こうした表現は、まとめノートという形で意識的にどんどん自分の中で蓄積していかないと、知らないままで置き去りにされていきます。時間的制約のある受験生にとって、学習の中で出会った知らないことは全て吸収するのが一番です。例えば英語の長文問題を復習する時であっても、「この表現は英作を書く時に使えそう!」という表現に出会ったら逐一書き留める。これが一つの教材から最大の学習効果を得ることにつながるのです。

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