No.3998

一橋大学 社会学部へ受験合格体験記

小林 泰成さん
大学・学部
一橋大学 社会学部
学年(2024年度現在)
4年生
出身高校
湘南高校
出身地(都道府県)
神奈川県
得意科目
国語・日本史
苦手科目
数学
現役進学or浪人経験
浪人
駿台在籍時の校舎
横浜校
目次

Q1.進学した大学を選んだ理由を教えてください

国語や社会について広く学びたかった私は、文学部のある他の国立大学を目指していました。しかし、センター試験で失敗してしまい、どこに出願するか悩んでいた時、恩師である日本史科・池知正昭先生の勧めもあり、一橋大学を志望校に選びました。というのも、一橋大学の社会学部の配点は、日本史が得意で、数学が苦手だった私と相性が良かったからです。

Q2.進学した学部を選んだ理由を教えてください

社会の配点が高く、数学の配点が低い点が決め手のひとつでした。また、「なんでも学べる」という点も非常に魅力的でした。社会科学の総合大学を標榜する一橋大学でありながら、歴史、教育、哲学など人文科学の諸分野にも手を出せます。人文科学が主である文学部と比べて、学べる分野が広くておトクなのでは?と感じました。

Q3.合格にたどり着くまでの学習状況・メンタル状況

高1

合唱部に所属しており、活動は週5日ありました。当時の私は合唱に夢中で、行事も盛んな高校だったので、勉強そっちのけで高校生活を謳歌していました。そのため、定期試験の成績は中の下くらいでした。

高2

周囲が進路を意識し始める中、勉強のできない私は、劣等感と虚勢の入り混じるモヤモヤした気持ちを抱いていました。試験の度に劣等感を感じ、「順位は無意味」と虚勢を張ったり、読書や趣味に逃げたりしていました。

高3・冬

入試が近づき、さらに心は沈んでいきました。力をつけていく同級生と、何も解けない私。「現役合格」という文字を見る度、ため息をついては、ダラダラ手を動かしました。早くリセットしたい、と何度も思いました。

入試本番

数学は微妙でも、国語と日本史の出来は上等と感じていた私は、合格するかも?と心躍らせていました。しかし、そうは問屋が卸しません。気がつけば全て不合格でした。ただ、妙にスッキリしたのを覚えています。

1浪の夏~秋

ゼロから始める覚悟で浪人した私は、何よりも復習を優先し、知識の定着を心掛けました。すると、好きな科目は勿論、苦手な数学も理解が進み、勉強が楽しくなりました。基礎が固まっていくという実感を得たのです。

高卒時入試直前

先述のとおり、センター試験で失敗し志望校を変更しました。それでも腐らず、池知先生の論述指導を受け続けました。私立大学受験もあって辛い時期でしたが、「負けてたまるか」と期限までに答案を仕上げました。

高卒時入試本番

1ヶ月で20年分の過去問を解き切り、試験場に向かいました。その時の私は、劣等感と虚勢ではなく、盤石な基礎に裏打ちされた自信に満ちた私でした。「自分は1年間で変わることができた」と嬉しく思いました。

Q4.「これだけは毎日取り組んだ」「受験勉強中は絶対にこれはやらない」などのマイルール

浪人中は、往復の電車内で英単語帳を毎日100語ずつ進めていました。また、昼食時は必ず友人と話しながら過ごしていました。オンとオフの切り替えが大切だと思います。

Q5.大学受験をしてよかったことや得られたこと

苦手な事はスパイスである、と考えられるようになりました。今までは、厳しい道を避け、好きな事ばかりに目を向けていました。しかし、苦手な事と対峙し、そのご褒美として好きな事に取り組んだ方が、より一層楽しく感じられました。受験を通じて苦手な事に直面したからこそ、厳しい道も肯定できていると思います。

Q6.大学生活の様子

コロナ禍で始まった大学生活も、学年が上がる度に彩りを取り戻していきました。私の場合は、学外の合唱団で4年間活動を続け、日本各地や台湾で歌う機会を得ることができました。サークルに打ち込む人もいる一方、留学や研究室など学問に励む人もいます。くわえて、起業などのビジネスに取り組む人もいる点は一橋大学ならではだと思います。このように、「自由に使える時間が多い」という点が大学生の最大のメリットだと私は感じています。

Q7.これから大学受験に臨む方へのメッセージ

鉛のように重く鈍い心を抱え、回り道をしてやっと辿り着いた大学。いざ入学すれば、大学生活は平凡な日常。ですが、そこに至るまでの熱意や身につけた実力は自分を一層カラフルなものにしてくれるはずです。回り道もすべて通り道だった、と今の私は痛感しています。上手くいかないことがあっても、決して火を絶やさず、少しずつ歩みを進めてください。この体験記が、昔の私のように、密かに悩む誰かに届くことを願ってやみません。

Q8.駿台に通学した感想

50分授業

1コマの時間が比較的短いため、集中を保ちやすかったと感じています。それに伴って1日に何教科も授業があるので、予習と復習を中心に据えることにより、毎日バランス良く学習することができました。

講師

博士課程で学ばれた先生も多く、授業ではアカデミズムの薫りを感じられました。受験だけでなく、その先にも繋がる内容であり、毎回の授業が楽しみでした。まさに、駿台は大学への「予備校」であったと強く思います。

自習室

浪人中は正月も含めて毎日利用していました。自習室に行けば受験生が必ずいるため、常に緊張感を持って学習できました。気分に合わせて、個別ブース型自習室と開放教室を選択できる点も良かった点だと感じます。

一橋大学合格の受験合格体験記

よく読まれている合格体験記

体験記を条件から探す

国私

目次