Q1.進学した大学を選んだ理由を教えてください
研究施設や教育環境が充実し、大学院を含む6年間を過ごす場所として最適に思えたからです。また、所沢を除く3つのキャンパスが互いに徒歩圏内で、他学部の学生との交流が多大より豊富だと感じたためです。
Q2.進学した学部を選んだ理由を教えてください
物理の力学と芸術分野が得意だったので、その両方を扱う分野を探した結果が建築でした。幼少期から紙や木材で何かをつくることが大好きだった僕にとって、ものづくりを職業にできるのはこの上なく幸せなことに思えたからです。
Q3.合格にたどり着くまでの学習状況・メンタル状況
高1
コロナ期のためほとんど在宅でした。早起きが得意だったため、毎朝3時に起床して、5時間勉強して、好きなことをやり、夜7時に寝ていました。この規則正しい生活のおかげで成績と身長は飛躍的に増加しました。
高2
1学期に駿台模試の数学を受けて、初めて挫折を味わいました。秋の駿台模試でなんとしても挽回しようと考え、高校数学の全範囲を参考書で3周しました。しかし何か月もの間、数学しか勉強していなかった影響で、他教科の勉強が手薄になりました。化学の勉強の遅れも今思えばこの時期からです。
高3・1学期
高3になってはじめて物理の面白さに目覚め、今度は物理しか勉強しない時期を過ごしました。確かに物理の成績は上がりましたが、化学と英語の借金はみるみるうちに膨れ上がり、手のつけようのない状況でした。
高3・夏
化学に関して、身近にいる友人は有機化学まで履修していましたが、僕は理論化学さえ完了していませんでした。それを見て見ぬふりをし物理に没頭したことで教科ごとの学習進度にかなり大きな偏りが生じたため、過去問演習への取り掛かりが遅れました。
高3・2学期
11月頃、模試の結果が続々と発表され、成績の深刻度が周囲の大人に顕在化したことでかなり叱られた覚えがあります。最初は反発しましたが、化学の遅れが大きいことも事実でありそのことは自分が一番よく分かっていました。ここでようやくエンジンがかかり、化学の単元学習と手つかずの過去問演習を同時並行で行いました。
高3・冬
それでも遅れを取り戻しきれず、出願校すべて(東工大、早稲田大、慶應義塾大、東京理科大)に合格するのは不可能だと判断しました。そこで目標を絞ることを決め、慶應義塾大と東京理科大に集中して対策を行いました。東工大と早稲田大を切り捨てたのは、試験問題が難しくクセもあるため、対策が間に合わないと考えたためです。
入試直前
こなしたものはすべて消化し血肉化することがモットーでした。限られた時間を有効に活用し、意味のある時間にするかはその後の復習にかかっています。また消化不良に陥らないためにも、広く手をつけすぎないことが重要です。
入試本番
見るだけ、眺めるだけの時間を過ごさないと決めました。空き時間はすべて散歩に費やし、脳を酷使することなく、自分がこの大学に通うことをイメージしながら、大いに散歩を楽しみました。
Q4.「これだけは毎日取り組んだ」「受験勉強中は絶対にこれはやらない」などのマイルール
毎日、同じ服装をして、昼頃の同じ時刻に散歩をすることです。これと同じ行動を受験本番もすることで、本番=「特別な日」という緊張を感じず実力を発揮することができました。
Q5.こだわり勉強法や勉強グッズ
すべての教科に精通する力は文脈を読む力だと思います。理系科目でも、設問の最後にこの結果を得るために、どうやって条件を変形し組み合わせるのか。どの、原理に従うのか。この一連の流れには必ず作問者の意図があるはずです。また、その意図はそれほど多様ではなく、実は定番がほとんどです。そのためこの意図的な一連の流れを定着させるために、解いた設問を誘導抜きで白紙から解けるようになることを自分にとっての「できるようになった」というゴールだと決めていました。
Q6.大学受験にまつわることで辛かったこと
何もかもがうまくいかない時期が僕にはありました。11月にオールDかE判定のうえに、全治1か月の骨折を利き腕に負いました。災難は畳みかけるように起こるものだと思い知りました。しかし、どんなに打ちのめされても、やることをやれるだけやろうと言い聞かせ、決して完璧でなくてもベストを尽くす自分に自信を持っていました。
Q7.これから大学受験に臨む方へのメッセージ

準備万全な受験生は日本全国どこを探してもいません。みんなやりたい参考書や受けてみたかった授業があるなか、時間の制限により断念し、どこかしらで悔いを残した状態で試験本番を迎えます。ですから、悔いを残してはいけないと言い聞かせて自分を追い詰めるのではなく、悔いはたくさん残してきたけれど、そんななかでも自分は頑張れた、1年間やりきったと自信をもって自分を認めましょう。
Q8.駿台に通学した感想
講師
みなさんとても個性豊かで、情熱的に接してくださいました。質問した際は、その問題の説明だけでなく、自分はどこから何を間違えてきたのか、どこまで戻って勉強しなおせばいいのかを的確に指導してくださいます。
教材
新物理入門と実力強化問題集です。1ページ目からすべて理解しようとすると十中八九挫折しますが、辞書的に必要な箇所を必要な時に読めば謎を根本的に解決できます。2冊とも、高校生の範囲で可能な限り、原理から本質的に簡潔な説明が得られる良書です。
自習室
吉祥寺校最上階のフロンティアホールでいつも勉強していました。自習室特有の閉鎖感・圧迫感がなく、狭い場所が苦手だった自分にとって最高の環境でした。校舎によるとは思いますが、景色も一望できるのでちょっとした休憩時間にも利用をおすすめします。