駿台入試ニュース 2024 VOL.2
- 2025年度開設予定大学等について
- 文部科学省より、大学、学部、学科の設置の認可申請について発表がありました。今回の発表では大学開設はなく、学部開設は14大学14学部、学科開設は3大学3学部3学科の認可申請でした。また、入学定員の変更についても発表が行われ、国立大は10大学、私立大は17大学の申請がありました。
2025年度開設予定大学等について
学部設置は14大学14学部、学科設置は3大学3学部3学科
今回発表されたのは、3月末に申請のあった大学、学部、学科の設置に関するもので、今回の発表では新たな大学の設置はありません。ただし、昨年11月の文部科学省の発表では、4大学の開設が申請されています。
学部の開設の申請があったのは、国立大では筑波技術大・共生社会創成の1大学1学部です。筑波技術大では3つ目の学部となり、他の学部同様、視覚障害者および聴覚障害者を対象としています。公立大では福井県立大・恐竜、下関市立大・看護の2大学2学部の申請がありました。恐竜学部は全国初の学部となります。また、下関市立大は前年度のデータサイエンスの開設に続き、2年連続での学部開設となります。私立大では、11大学11学部の申請がありました。大妻女子大・データサイエンス、安田女子大・理工はこれまでの女子大には少なかった系統の学部開設で注目されます。また、桃山学院大と桃山学院教育大の統合による桃山学院大・人間教育の開設も申請に含まれています。
今回の申請があった14大学14学部のうち、福井県立大・恐竜、大妻女子大・データサイエンス、追手門学院大・理工、安田女子大・理工、松山大・情報の5大学5学部は、昨年7月に発表された大学・高専機能強化事業(支援1)(注1)の選定大学にあたります。同事業は、デジタル・グリーン等の成長分野をけん引する高度専門人材の育成を目的としたもので、2026年度以降も理工、農学分野を中心に学部の開設が既に予定されています。
また、新たな学科を設置するのは、私立大3大学3学部3学科となっています。
なお、今回発表があった3月末における申請には入っていませんが、秋田大・情報データ科学、龍谷大・経営(商)の開設など、多くの学部・学科の開設が予定されています。駿台HPに公開中の入試変更点一覧では、こうした変更も掲載しているのでご覧ください。
(詳細は、別表1を参照。なお、4年制大学のみを掲載していますので、大学院・短大については、駿台HPより下記リンク先をご参照ください。)
入学定員変更、申請は国立大10大学、私立大17大学
入学定員の変更に関する申請については、国立大の申請が10大学、私立大の申請が17大学ありました。
国立大の申請は、全て大学・高専機能強化事業(支援2)(注2)に選定された大学によるもので、理工系の学部を中心に増員が予定されています。この変更による増員が最も多かった大阪大では、工と基礎工で計60人の増員が予定されています。また、私立大では、首都圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)のキャンパスに関連する申請が5大学、関西圏(京都、大阪、兵庫)のキャンパスに関連する大学が6大学と、大都市圏での定員の変更が目立ちました。主要大では、関西大・ビジネスデータサイエンスの開設に伴う申請が行われています。
(詳細は、別表2を参照。なお、4年制大学のみを掲載していますので、大学院・短大については、下記リンク先をご参照ください。)
令和7年度からの私立大学等の収容定員の変更にかかる学則変更認可申請一覧
(注1)大学・高専機能強化事業(支援1)…学部再編等による特定成長分野への転換等(公私立大学が対象)
(注2)大学・高専機能強化事業(支援2)…高度情報専門人材の確保に向けた機能強化(国公私立大・高専が対象)