駿台入試ニュース 2025 VOL.5
- (1)2026年度開設予定大学・学部等について
- (2)2026年度入学定員増減について
- 文部科学省より「令和8年度国立大学の入学定員(予定)について」、「令和8年度開設予定大学等一覧」等が公表。
(1)2026年度開設予定大学・学部等について
開設認可は大学が3大学、学部が12大学12学部
8月29日付で、文部科学省は令和8年度開設予定の大学、学部等について発表しました。今回の答申で開設が認可されたのは、大学が3大学(私立)、学部が12大学12学部(公立1大学1学部、私立11大学11学部)、学科が2大学2学部2学科(いずれも私立)となっています。
大学では、コー・イノベーション大・共創(岐阜県)、大阪医療大・医療看護(大阪府)、武雄アジア大・東アジア地域共創(佐賀県)が新たに開設を認可されました。
学部では、公立大においては旭川市立大・地域創造が新たに開設を認可されました。私立大においては、開設が認可された11大学11学部のうち、2大学2学部が看護系の学部、6大学6学部が情報およびデータサイエンス系の学部、ないし学科を含む学部でした。昨年度に引き続き情報およびデータサイエンス系の学部開設が相次いでいます。また、学習院大では学習院女子大との統合によって国際文化交流が開設されます。ここ数年続いていた女子大学の統合・共学化はまだまだ続いていくと思われます。
学科では芝浦工業大がシステム理工の改組により、生命科学科が廃止となり、生命科学課程が開設されます。大学ホームページによると学科制から課程制への移行は「分野横断型教育の強化」「学修者の主体性を発揮させる教育カリキュラムの構築」「特定成長分野(デジタル・Well-being・グリーン)への転換等に貢献できる人材育成の促進」を目的として行われるとあります。これにより、システム理工は「情報課程」「機械・電気課程」「建築・環境課程」「生命科学課程」「数理科学課程」の5課程体制となります。
(2)2026年度入学定員増減について
8月29日付の発表では、私立大入学定員の増減について認可された大学についての発表も行われました。計13大学の定員の増減が認可されました。立教大・環境の開設に伴う204人の定員増加などが含まれています。
また、国立大の入学定員増減等についても8月29日付で発表が行われました。2026年度の国立大(学部)の入学定員は9万6,376人で前年度から17人減少しました。分野別での増減では、「理工」の100人増加が前年度に引き続き最も多く、「農水」の52人増加が続きます。一方で、「教育」は最も多い130人の減少、続いて「人文社会」は32人減少となっています。「理工」は5年連続増加、一方で、「教育」は山形大、熊本大の改組や埼玉大の定員60人減などでの減少が目立ちました。入学定員増を行う大学は、6大学で計203人の増員が行われます。主に理工学部系統で京都大・工(電気電子工)・情報は「大学・高専機能強化支援事業」によるもので、計20人が増員されます。
(詳細は、別表参照。なお、4年制大学のみを掲載していますので、大学院・短大については、下記リンク先の文科省HPをご参照ください。