駿台入試ニュース 2025/2026 VOL.6
- 2026年度国公立大学入学者選抜の概要
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・総合型選抜実施の大学・学部数の増加
・理工系分野における女子を対象とする選抜の実施大学・学部数の増加
2026年度国公立大学入学者選抜の概要
2025年9月30日付で文部科学省より「令和8年度(2026年度)入学者選抜について」(2025年7月末現在の数値)が発表されました。国公立大学全体では、入学者選抜の実施大学・学部数は179大学 640学部で前年度から3学部の増加、募集人員は130,813人(前年度130,573人)で240人増加しました。
国立大学、公立大学別で見ると、国立大学は81大学415学部で前年度から1学部増加、募集人員は96,344人(前年度96,320人)で24人増加となりました。公立大学は、98大学225学部で、前年度から2学部増加、募集人員は34,469人(前年度 34,253人)で216人増加となりました。
総合型選抜実施の大学・学部数の増加
総合型選抜を実施する国公立大学・学部数は161大学577学部(前年度125大学472学部)で36大学105学部の増加となり、実施する国公立大学数は全体の89.9%を占めました。2026年度調査より一般選抜を国立大学協会及び公立大学協会がそれぞれ定める実施要領の定義に揃えたことにより、総合型選抜に分類される選抜が増加しています。増加数の中には、群馬大・共同教育のように一般選抜の後期日程を廃止し、総合型選抜を導入するという大学・学部も含まれています。 学校推薦型選抜を実施する国公立大学・学部数は173大学521学部で前年度から5学部の増加となりました。中には茨城大・理(理/化学、生物科学、地球環境科学)のように、総合型選抜を廃止し、学校推薦型選抜を新たに実施するという大学もあります。(別表を参照)
理工系分野における女子を対象とする選抜の実施大学・学部数の増加
文部科学省は2025年6月3日付で発表した「令和8年度(2026年度)大学入学者選抜実施要項」の中で、多様な背景を持った志願者への合理的配慮について明示しています。また、要項において定める試験日等の遵守が求められました。
理工系分野における女子を対象とする選抜の実施大学・学部等は38大学49学部(前年度30大学37学部)になります。新たに実施する大学・学部は8大学12学部で、大阪大・基礎工、京都大・理、工や広島大・理、工、情報科学などがあげられます。入試方法としては総合型・学校推薦型の2つに分かれています。(詳細は別表を参照。)
