No.1473

東京大学理科一類へ受験合格体験記

北 美月さん
大学・学部
東京大学 理科一類
学年(2022年度現在)
2年生
出身高校
渋谷教育学園渋谷高校
得意科目
英語・物理
苦手科目
化学(有機化学の構造分析)国語(現代文)
現役進学or浪人経験
現役
目次

コロナ禍でできた時間を受験勉強に

北さんの受験勉強スケジュール
高校1年夏~2年夏 アメリカ留学
高校2年夏 駿台予備学校入塾(スーパーα数学(Ⅲ)のみ)
高校2年3月 受験勉強開始(コロナ渦で部活動や授業が中止になった為)
高校3年 駿台予備学校受講科目追加(スーパーα物理)

受験勉強を始めたタイミングなど、受験までのスケジュールは?

高校1年生~2年生の夏まで、アメリカに留学していました。本格的に受験勉強を始めたのは、高校2年生の3月頃です。ちょうど新型コロナが流行し始めた時期で、部活動や授業も休みになり、時間に余裕ができたタイミングでした。志望校は東工大と東大で悩んでいたのですが、担任の先生とのオンライン面談で、留学で伸ばした英語を生かせる東大を勧められたこともあり、第一志望を東大に決めました。それまでは東工大を目指していたこともあり、勉強は数学と物理が中心だったのですが、大学入学共通テスト対策として、高校3年生の夏から国語や社会の勉強も本格的に始めました。

効率重視 時間を無駄にしない勉強法

受験勉強の進め方やコツ、苦手科目の対策方法があれば教えてください。

受験勉強をスタートした時期が遅く、受験科目も多かったので、少しでも時間を無駄にしないよう効率を重視しました。具体的には、頭が働きにくい朝一番には国語を、その次に頭を使う数学や物理などを勉強するというように、勉強する順番を決めていました。また、数学や物理の問題を解いているときにミスが頻発するなど、集中力が低下し始めたら、社会などの暗記系科目に切り替えていました。
苦手科目だった化学は、対策を始める時期が高校3年生の夏と遅めだったので、応用問題はいさぎよく切り捨てました。そのぶん、基礎演習で点数が稼げるように、基本的な問題を繰り返し解くようにしていました。

苦手科目は毎日必ずやる

受験勉強を始める前と後で、勉強する時間は変わりましたか?

吹奏楽部に所属していた頃は、19時半頃に帰宅していたので、学校の課題を1~2時間勉強するのがやっとでした。部活動や授業が休みになってからは、空いた時間のぶんだけ勉強時間が増えたと思います。
朝型人間なので、休日は朝5時半には起き出して、7時には勉強を始めていました。高校3年生の夏休みの勉強時間は1日10~12時間。そのうち、苦手科目の国語は、毎日1時間は必ず確保するようにしていました。

苦手科目が得点源に

受験期の成績はどのように変化しましたか?

大学入試共通テスト模試の成績は、高校2年生時点で東大はC判定でしたが、高校3年生ではB判定まで伸ばせました。
高校2年生の夏に駿台予備学校に入り、1年間は数学をメインに勉強したので、やはり数学の成績は上がりました。駿台予備学校で学んだことで、自分の意識が大きく変わったのは物理です。それまでは得意でも不得意でもない科目でしたが、駿台の物理コースを受講してからは、講師の解説する問題の解き方がとても分かりやすく、得意科目になるほど成績が伸びました。最終的には、頼れる得点源の科目になったほどです。
受験科目全体でみると、もっとも成績の伸びがよかったのは、実は苦手科目だった国語です。最初の大学入学共通テスト模試では平均以下の成績だったのが、試験本番では漢文・現代ともに満点、古文は2問以外正解と好成績を収められました。

合否判定50%ならチャンスはある

受験勉強中、不安になったときはどのようにモチベーションを維持していましたか?

東大入試実戦模試を2回受けたときは、両方ともC判定だったので多少不安はありました。ただ、結果の推移を見ると、自分の模試で得た成績と順位は、ちょうど合格と不合格の割合が半々ぐらいだったので、「私にもまだチャンスは(半分)ある」とポジティブにとらえて、モチベーションを上げるようにしていました。東大の受験に対しては “チャレンジ” という意識が強かったかもしれません。
また、クラスの約半数が東大を志望していたこともあり、友人からはずいぶん刺激をもらいました。授業が終わったあとに模試の話や勉強の進め方など、お互いに情報を交換できたのもよかったです。逆に駿台予備学校のほうは、友人と切磋琢磨するというよりも、個人で集中して授業や課題、予習復習に取り組む形で受験対策をしていました。

ジンクスと心のゆとりを生む勝負服

試験当日にやっていてよかったことや、役立った持ち物を教えてください。

すべての試験でまったく同じ服装・持ち物を準備したことです。ジンクスという意味合いが半分、前日に持ち物の準備であわてなくていいという理由が半分ですね。さらに、前日の食事もすべて同じものにして、ルーティーン化していました。
持っていってよかったなと思ったのは、受験勉強中に使っていた過去問題集です。使い込んでボロボロになった問題集をながめて、「自分は今まで、こんなにも勉強を頑張ってきたんだ」と確認することで、落ち着いて試験に臨めた気がします。

後悔しないために、続けてきた努力

試験中に後悔したことはありますか?

試験本番で後悔したことはないかもしれませんね。というのも、長く苦しい受験勉強を続ける原動力になったのが、まさしく「試験本番で後悔したくない」と思い続けてきたからです。受験勉強はスパンが長いからこそ、面倒くさいな、休憩したいな、と何度も誘惑に負けそうになったこともあります。あのとき自分に負けていたら、試験本番でも失敗して、後悔していたかもしれません。

自ら学ぶ、自由でハイレベルな環境

実際に大学に通ってみて、どのように印象を受けましたか?

大学1年生の必修である体育、第二外国語(隔週)、実験(月1回)以外は、すべてオンライン授業を受けています。大学に入って感じたのは、自由度の高さです。「なんでも自分で考えて学ぶ」といった雰囲気は、結構気に入っています。ただし、必修授業もかなり多く、授業自体の質も高いので、高校生のときよりも全体的にレベルが高いと感じます。そして、そんなハイレベルなカリキュラムをなんなくこなす周囲の姿にも圧倒されています。

駿台講師の指導、授業レベルの高さ

駿台予備学校を選んだ理由や、選んでよかった点を教えてください。

もともと駿台予備学校へ入塾したきっかけは、留学中の勉強の遅れを取り戻すためでした。高校が進学校で授業の進みが早く、留学先の授業との進度に差があったからです。
駿台予備学校を選んだ理由は、オーソドックスなのですが「理系に強い」というイメージがあったからです。実際に通ってみると、やはり講師の教え方や授業の内容の質が高いように感じました。模試の内容も他で受けたものより理系が難しく、レベルの高さを肌で実感しました。理系の道を目指していた私にとっては、噂に聞いたとおり駿台予備学校はとても合っていました。

目的意識をもって、最高のパフォーマンスを

受験勉強を経験した先輩として、これから受験を控えている後輩へアドバイスをお願いします。

受験勉強を進めるにあたって、「どうして勉強するのか」といった目的意識をしっかり持つことが大切かなと思います。理由付けはひとそれぞれあると思いますが、目的が「試験でいい点数を取るため」だけだと、毎日何十時間も勉強をこなすためのモチベーションを維持しにくいのではないでしょうか。私の場合は、「試験当日になって不安になりたくない」「あのときもっと勉強しておけばよかったと後悔したくない」という意識が常にありました。毎日コツコツと努力を積み上げた先にこそ、試験で最高のパフォーマンスを発揮できる自分がいると思うので、その日の姿を信じながら受験を乗り越えてほしいと思います。

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