<第4回>どうなる?これからの大学入試②

-「総合型選抜」と「学校推薦型選抜」-

受験のモチベーション維持

2020年度入試までは、大きく①一般入試、②AO入試、③推薦入試の3つに大別されてきました。2021年度からは、①が一般選抜、②が総合型選抜、③が学校推薦型選抜へと名称が変更されます。

総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)、この2つは、これまで学力があまり問われていないような例が少なくありませんでしたが、今後は何らかの方法で入学時の学力について必ずチェックされるようになります。そして、志望にあたっては自分で考えたことなのか、今まで以上に主体性を問われることになります。以下、特徴をまとめてみましょう。

●総合型選抜(旧AO入試)

・学校長の推薦は必要ではなく、基本的に誰もが自由に出願できる。

・面接、調査書やエントリーシートなどの出願書類、小論文などで総合的に審査する。

●学校推薦型選抜(旧推薦入試)

・学校長の推薦が必要である。

・調査書などの出願書類、面接などで審査する。英語4技能化が言われるようになり、調査書の評定平均値などに加えて、英語外部資格・検定試験の成績も出願資格に加える大学も現れている。

・指定校推薦…大学が過去の合格実績をもとに推薦を依頼する高校等を指定する。
公募制推薦…大学の定めた一定の基準を満たせば誰でも出願できる。
に分かれる。

とにかく大学入学を早く決めたい!学部にはこだわらない!と安易に進路を決定した結果、大学入学後に、講義に関心を持てない、ついていけなくて進級・卒業できないようでは困ります。難関大学では従来総合型選抜でも高学力が求められてきましたが、2021年度入試からは、どの大学でも学力チェックを行うことになっており、部活動や委員会活動、ボランティア活動や資格取得だけを頑張っていればいいというわけにはいかなくなることに注意が必要です。しかし第一志望校で出願基準・成績などを満たしている場合には、受験チャンスを増やす意味でも総合型選抜や学校推薦型選抜への出願も考えてみましょう。

(2020年2月5日掲載)