駿台入試ニュース 2022 VOL.5
- 2023年度入試スケジュール・大学入学共通テストについて
- 大学入試センターより「令和5年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」が公表されました。前年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症等への対応として、例年本試験の1週間後に実施される追試験が2週間後に実施されます。
2023年度入試スケジュール・大学入学共通テストについて
2023年度も追試験を2週間後に実施
6月10日付で大学入試センターより、2023年度大学入学共通テストの試験時間割や出願期間等のスケジュールの詳細を記した大学入学共通テスト実施要項が公表されました。2023年度入試のスケジュールは次頁のとおりで、例年本試験の1週間後に実施される追試験が2022年度入試と同様に2週間後に実施されます。これは、志願者が新型コロナウイルス感染症などの感染症に罹患した場合等でも追試験で対応ができるようにするための措置を講じたものですが、追試験会場の設置箇所数については、現時点では未定となっています。
また、近年は私立大においても約9割の大学で定員の一部を募集するにあたり共通テストを利用していますが、共通テストの受験前に出願が締切りとなる募集単位もありますので、各大学の公表する最新の学生募集要項を必ずご確認ください。
大学入学共通テスト時間割は2022年度と変わらず
共通テスト本試験の出題教科・科目はすでに公表されていましたが、この度公表された試験時間割は2022年度から変更はありませんでした。1日目は文系教科、2日目は理系教科で構成されています。
一般的な国公立大志願者で5教科7(8)科目を受験する場合、第1日の試験時間は文系が9:30~18:10、理系が10:40~18:10で、特に文系は9時間近い長さで体力的にも厳しいものとなっています。第2日の試験時間は、理科が主に文系が受験する理科①と、主に理系が受験する理科②の2つのグループに分かれていることから、文系が9:30~14:50、理系が11:20~17:50です。なお、理科②で1科目選択した場合は数学②から2時間の空き時間があることにも注意が必要です。
また、2021年度入試から外国語の英語では、リーディングとリスニングが各100点となりました。合否判定に使う傾斜配点を見ても、かつてのセンター試験よりもリスニングの比重が高くなっている大学が多いので、注意が必要です。導入3年目を迎える共通テストは「共通テスト問題作成方針」の狙いに沿った出題へいっそう進化していくことが予想されます。また、コロナ禍の完全収束まではまだ時間が掛かると思われますので、2022年度入試においてもコロナ禍対策については最新の情報に注意してください。