駿台入試ニュース 2022/2023 VOL.7
- 2023年度国公立大学入学者選抜の概要
- ・総合型選抜、学校推薦型選抜実施の大学・学部数はいずれも増加
・多様な背景を持った者を対象とする選抜を実施する大学は65大学
2023年度国公立大学入学者選抜の概要
2022年10月11日付で文部科学省より「令和5年度入学者選抜について」(2022年7月末現在の数値)が発表されました。国公立大学全体では、入学者選抜の実施大学・学部数は178大学 616学部(前年度176大学
610学部)で2大学6学部の増加、募集人員は128,182人(前年度127,330人)で852人増加しました。
国立大学、公立大学別で見ると、国立大学は82大学403学部で前年度から2学部増加し、募集人員は95,047人(前年度94,901人)で146人増加となりました。公立大学は、96大学213学部(前年度94大学209学部)で、前年度発表資料では集計に含まれていなかった川崎市立看護大や公立化された周南公立大(旧徳山大)が新たに追加されたこともあり2大学4学部が増加、募集人員は33,135人(前年度 32,429人)で706人増加となりました。
総合型選抜、学校推薦型選抜実施の大学・学部数はいずれも増加
総合型選抜を実施する国公立大学・学部数は104大学343学部(前年度102大学335学部)で2大学8学部の増加となり、実施する国公立大学数は全体の58.4%を占めました。新たに総合型選抜を実施する大学・学部は、宇都宮大の農学部、静岡大のグローバル共創科学部、高知工科大の理工学群、周南公立大の経済学部・福祉情報学部などあわせて8大学13学部となっています。
学校推薦型選抜を実施する国公立大学・学部数は172大学496学部(前年度170大学486学部)で2大学10学部の増加となりました。新たに学校推薦型選抜を実施する大学・学部は、一橋大のソーシャル・データサイエンス学部、京都大の経済学部、名古屋市立大のデータサイエンス学部、川崎市立看護大の看護学部など11大学12学部となっています。
多様な背景を持った者を対象とする選抜を実施する大学は65大学
文部科学省は2022年6月3日付で発表した「令和5年度大学入学者選抜実施要項」の中で、多様な背景を持った志願者への合理的配慮について明示しました。今回の「令和5年度入学者選抜について」では、多様な背景を持った者を対象とする選抜を実施する大学・学部等が新たな項目として加わりました。実施する大学は65大学で、旭川医科大、名古屋大、神戸大、横浜市立大、兵庫県立大など医学部や工学部、教育学部で実施する大学が多く見られました。(詳細は別表を参照。)