駿台入試ニュース 2023 VOL.5

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2024年度入試スケジュール・大学入学共通テストについて
大学入試センターより「令和6年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」が公表されました。前年度に引き続き、コロナ禍以前は本試験の1週間後に実施されていた追試験が2週間後に実施されます。一方で、追試験会場については「原則として全国を2地区に分け、地区ごとに1か所を設定する」と明記され、コロナ禍以前と同様の対応になります。

2024年度入試スケジュール・大学入学共通テストについて

2024年度も追試験を2週間後に実施、追試験会場はコロナ禍以前の対応に

6月9日付で大学入試センターより、2024年度大学入学共通テストの試験時間割や出願期間等のスケジュールの詳細を記した大学入学共通テスト実施要項が公表されました。2024年度入試のスケジュールは次頁のとおりで、コロナ禍以前は本試験の1週間後に実施されていた追試験が、2023年度入試と同様に2週間後に実施されます。一方で、追試験会場については、2023年度の実施要項では設置箇所数は未定とされていましたが、2024年度の実施要項では、「原則として全国を2地区に分け、地区ごとに1か所を設定する」と明記されました。これにより、2023年度の大学入学共通テストでは追試験会場は新型コロナウイルス感染症の感染状況等を踏まえて各都道府県に1か所以上設置されましたが、2024年度は東京と関西の2ヶ所設置というコロナ禍以前の試験場設置になると思われます。
また、近年は私立大においても約9割の大学で定員の一部を募集するにあたり共通テストを利用していますが、共通テストの受験前に出願が締切りとなる募集単位もありますので、各大学の公表する最新の学生募集要項を必ずご確認ください。

(詳細は下記リンク先の大学入試センターホームページ「令和6年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」をご参照ください。

大学入学共通テスト時間割は2023年度と変わらず

共通テスト本試験の出題教科・科目はすでに公表されていましたが、この度公表された試験時間割は2023年度から変更はありませんでした。1日目は文系教科、2日目は理系教科で構成されています。
一般的な国公立大志願者で5教科7(8)科目を受験する場合、第1日の試験時間は文系が9:30~18:10、理系が10:40~18:10で、特に文系は9時間近い長さで体力的にも厳しいものとなっています。第2日の試験時間は、理科が主に文系が受験する理科①と、主に理系が受験する理科②の2つのグループに分かれていることから、文系が9:30~14:50、理系が11:20~17:50です。なお、理科②で1科目選択した場合は数学②から2時間の空き時間があることにも注意が必要です。
また、2021年度入試から外国語の英語では、リーディングとリスニングが各100点となりました。合否判定に使う傾斜配点を見ても、かつてのセンター試験よりもリスニングの比重が高くなっている大学が多いので、注意が必要です。
共通テストは2024年度入試で導入4年目を迎えます。平均点が大きく変化した2022年度入試、2023年度入試同様、「読解力」や、「思考力」、「判断力」が問われる出題が続くことが予想されるため、注意が必要です。

※「地理歴史、公民」では同一名称を含む科目の組み合わせで2科目を選択することはできない。
※「地理歴史、公民」では受験する科目数を、理科では科目の選択方法を出願時に申し出ること。
※外国語の英語以外の科目、数学②の「数学Ⅱ」と「数学Ⅱ・数学B」以外の科目を受験希望の場合は出願時に申し出ること。
※理科①は1科目のみの受験は認めない。