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双方向性のあるコミュニケーション②-質問がオートクラインを引き出す-

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執筆:八尾直輝

「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長

目次

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アドバイスよりも、質問をする

前回の記事のように、コーチは具体的なアドバイスを考えるよりも前に「聴く」ことが重要といわれます。相手の話を引き出し、整理することで相談者自身にアイデアを考えてもらうのです。相談を受けたときに、我々がもっとも考えるべきことは「良いアドバイザー」になることではなく、「良い聞き役」になることなのです。

質問のコツ

「良い聞き役」になるためには「良い質問」をすることが重要です。
それでは良い質問とはいったいどのような質問なのでしょうか。「探る・深掘る・確認する」の3つのコツを紹介します。

1.探る
相談者の興味・関心を探ります。様々な視点を示しながら、相手の気になっているポイントを明確にすることが目的です。
(質問例:学習がうまくいかないと相談されたとき)
「学習時間はとれている?」
「週末の時間の使い方はどうかな?」
「一番気になっている科目はなに?」

2.深掘る
相手が気になっているポイントがわかったら、さらに詳細な情報を聞き出し具体化します。
(質問例:先の例で週末の時間の使い方が気になっている様子の時)
「土日だとどっちが改善の余地がありそう?」
「土曜日の午前中の時間の使い方を教えてよ」
「朝起きてまず最初に何をしている?」

3.確認する
改善すべき課題が見えてきたら、これまでの会話の経緯をまとめる形で確認します。
(質問例:先の例で土曜日の朝の時間の使い方が悪いことが見えてきた場合)
「土曜日の朝、ダラダラしてしまうことで、週末全体の時間の使い方が悪くなっていると感じるんだね。」

著者プロフィール

八尾直輝の写真 八尾直輝 株式会社プラスティー教育研究所

「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長。 「できない」を「できる」に変換する独自の学習法と習慣形成の支援を行う「学習コーチ」というサービスを開発・提供。 共著には『ゲーミフィケーション勉強法』『小学生から自学力がつく』があり、雑誌『螢雪時代』への寄稿や、講演会の開催、学校・予備校・教育サービス開発に広く携わっている。

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