コーチングと個別性②-自分のタイプ・相手のタイプ-

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執筆:八尾直輝

「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長

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自分と異なるタイプに要注意

相手との違いを明確にし、違いを意識したコミュニケーションをするためにも、モチベーションのタイプを考えることが有効です。
前回の記事のゲーミフィケーションを用いたモチベーション分類では、タイプが異なるときはもちろん、同じ場合であっても注意すべき点があることが指摘されています。(1996 Richard Bartle “Hearts, Clubs, Diamonds, Spades : Players Who Suit MUDs”)

例えば、エクスプローラー同士は要注意です。
真理を追究するエクスプローラー同士は、相手が間違っているときに、容赦なく糾弾してしまう傾向があるようです。(私もエクスプローラー要素が強いので気を付けます…。)

またアチーバーは、成績が奮わないエクスプローラーを見下す傾向があるようです。
結果が重要であると考えるアチーバーから見ると、自分の興味を優先させるエクスプローラーは、「成績を伸ばすことができない敗者」と考えてしまうのです。

まずは「ゴール型/プロセス型」に注目してみる

4つのタイプで考えるのが難しい場合は、上の表の縦軸にあたる「ゴール型/プロセス型」に注目することから始めてみましょう。同じ目標であっても、このタイプが異なることでコミュニケーションがうまくいかないことも少なくありません。

特に大人は社会人生活のなかで目標を意識することが多いかと思います。ゴール型の大人から見たとき、プロセス型の生徒を理解できないことは少なくありません。
このような状況では、「目標から逆算して、勉強しなさい!」と𠮟咤したところで、「暖簾に腕押し」になってしまうのです。

著者プロフィール

八尾直輝の写真 八尾直輝 株式会社プラスティー教育研究所

「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長。 「できない」を「できる」に変換する独自の学習法と習慣形成の支援を行う「学習コーチ」というサービスを開発・提供。 共著には『ゲーミフィケーション勉強法』『小学生から自学力がつく』があり、雑誌『螢雪時代』への寄稿や、講演会の開催、学校・予備校・教育サービス開発に広く携わっている。

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