大学受験はスケジュール管理が重要-ポイントや勉強スケジュールの立て方も解説-

監修者:駿台予備学校 教務課

大学受験は、出願を決めてから合格発表まで長い時間がかかります。そのため、受験生はスケジュール管理をしっかり行うことが大切です。この記事では、大学受験に臨む高校生や高卒生(浪人生)に向けて、大学受験のスケジュール管理について解説します。具体的なスケジュールと管理のポイントを解説するため、ぜひ参考にしてください。

目次

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大学受験のスケジュール管理が重要

大学受験に挑む際は、スケジュール管理をしっかり行いましょう。ここでは、スケジュール管理の重要性について解説します。

大学受験は長期間行われる

大学受験は長期間にわたって実施されます。私立大学の総合型選抜を受験する場合、出願時期は9月です。一般入試で大学を受験するなら、1月には大学入学共通テストがあります。さらに、国立大学、公立大学、私立大学の入学試験が始まるのは主に2月です。大学によっては、3月末に試験が終了するところもあります。

このように大学受験は長丁場になるため、数ヶ月間のスケジュールを適切に管理する必要があります。

私立大学は受験スケジュールが統一されていない

私立大学の試験のスケジュールは、大学によって異なります。日程が統一されているわけではないため、各大学のスケジュールを確認してうまく組みあわせなければなりません。試験日さえ重ならなければ、基本的には何校でも受験可能です。

ただし、受験の回数が増えるほど金銭的・精神的な負担が増えます。どの試験でも最高のパフォーマンスを発揮するには、志望大学のスケジュールを確認して無理のない受験計画を立てる必要があります。

大学入学共通テストの受験スケジュール

大学入学共通テストとは、日本の大学を志望する人を対象として実施される試験です。2020年1月まで実施されていた大学入試センター試験に代わる試験として行われています。

国立大学の受験を希望する場合、大学入学共通テストの受験が必須となります。また、私立大学のなかにも大学入学共通テストを利用するところが増えてきました。

2022年の大学入学共通テストのスケジュールは1月14日(土)~15日(日)の2日間でした。何らかの事情により受験できなかった方への追試験の日程は1月28日(土)~39日(日)です。

※参考:令和4年度試験情報|大学入試センター

国公立大学の受験スケジュール

国立大学の合否は、大学入学共通テストに加え、それぞれ大学で実施される個別試験により決定されます。個別試験は前期日程と後期日程があり、さらに公立大学のみ中期日程の受験も可能です。よって、最大で3回まで受験できます。

前期日程は2022年2月25日(金)、中期日程は3月8日(火)、後期日程は3月12日(土)からです。大学入学共通テストを利用して二段階選抜が実施される場合は、試験日程の前に通知が届きます。

※参考:国立大学の2022年度入学者選抜についての実施要領

私立大学の受験スケジュール

私立大学にはさまざまな入試の方法があり、受験スケジュールもそれぞれ異なります。具体的なスケジュールについて解説します。

総合型選抜

総合型選抜とは、大学での学びに対する意欲を重視して合否を決定する試験です。2020年度まではAO入試と呼ばれていました。書類審査や面接に加え、大学によってさまざまな選抜方法を設けているため、知識だけでなく表現力や思考力が試される場合もあります。

総合型選抜のスケジュールは、大学によってそれぞれです。目安は、出願時期が9月以降、試験が10月、合格発表が11月となっています。

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜とは、高校の推薦をもとに大学を受験できる試験です。書類審査、面接、小論文によって合否が判定されます。指定校推薦、公募制一般推薦、公募制特別推薦など、複数の種類にわかれています。指定校推薦は、高校内での選抜をクリアすると合格の可能性が高いです。

試験のスケジュールは高校や大学によってもさまざまです。一般的には、校内選考が9月、出願が10月、試験が11月、合格発表が12月となっています。

大学入学共通テスト利用方式

私立大学のなかにも、大学入学共通テストを利用できる試験があります。大学独自の試験は行われないケースが多いため、出願先を増やしたい人に適しています。

大学入学共通テスト利用方式のスケジュールは大学によって異なりますが、12から1月に出願して2月に合格発表が行われるパターンが多いです。ただし、出願の締切が大学入学共通テストの前後のどちらであるかは、大学ごとに違います。

一般方式

一般方式は、大学が独自の試験を実施して合否を判断する方法です。多くの人が受験できるよう、さまざまな試験が実施されています。具体的には、科目を選択できる科目選択型、同じ試験で複数の学部や学科を受験できる全学部統一入試、その大学の所在地ではない地方で受験できる地方試験などがあります。

ただし、全学部日程入試は、同じ日にすべての学部や学科の試験を受けられるとは限りません。入試日が同じ日程で設定されているだけであり、複数の学部や学科の併願はできない大学もあります。大学によっても試験の名称も違うため、よく確認しましょう。

一般方式のスケジュールは大学によります。目安は、前期日程が2月上旬以降、後期日程が2月下旬以降です。

大学受験のスケジュール管理のポイント

大学受験のスケジュールをしっかり管理するには、ポイントがあります。具体的なポイントについて解説します。

連続受験は3日までにする

試験を連続で受験する日数は、最大でも3日以内に抑えるように調整しましょう。受験では想像以上にメンタルや体力を消耗します。そのため、連続受験が続きすぎると疲れが出て、試験に集中しにくくなる恐れがあります。

なお、自宅から遠方の大学を受験するなら、移動時間も考慮して余裕のあるスケジュールを立てることが大切です。慣れない場所に行くとそれだけで疲れやすくなるため、無理しすぎないようにしましょう。

併願校から受ける

第1志望の大学を受験する前に、併願校の試験を受験できるようスケジュールを組むことも大切です。初めて試験を受けるときは緊張しやすく、実力を十分に発揮できない可能性があるからです。第1志望の大学の試験より先に併願校を受験すれば、試験にも慣れておけます。

難易度が低い併願校を先に受験し、自信をもって第1志望の大学の試験を受けられるようにするのが理想的です。

入学手続きの日を考慮する

せっかく志望校に合格しても、入学手続きをしそびれると合格が取り消しになる可能性があります。大学受験のスケジュールは入学手続きまで含めて考えることが大切です。入学手続きの締切日についても、出願の締切や試験日と同じようにスケジュールに落とし込んでおきましょう。

適度に休憩してリフレッシュする

受験生は常に緊張状態にあり、ストレスがたまりやすいです。本番で実力を発揮するには、適度にリフレッシュする必要があります。

受験のスケジュールを組むときは、意識的に休息日を設けましょう。勉強の合間に休憩時間を挟むことも大切です。しっかり休んでリフレッシュできれば、心身を健康な状態に保ちながら受験を乗り切れるでしょう。

受験勉強のスケジュールの立て方

受験勉強のスケジュールを立てる際も、さまざまなことを意識する必要があります。以下で具体的に解説します。

試験当日から逆算する

受験勉強のスケジュールは、試験当日から逆算して決めましょう。試験当日までに何を勉強する必要があるか把握し、学習内容と日程を決めています。受験までの日数や時間を考慮し、年間、月間、週間、1日単位の計画を作成してください。

ただし、計画を詰め込みすぎるのではなく、休息日や休憩も含めて無理のないスケジュールを組むことが大切です。

週に1日は予備日を設定する

受験勉強のスケジュールを立てても、すべてが予定通りに進むとは限りません。そのため、思うように勉強できなかった場合に備え、予備日を設けておくべきです。休息日とは別に予備日を設け、足りない勉強時間を補いましょう。

最初から予備日を設けておけば、普段から気持ちに余裕をもって無理なく勉強を継続できます。

1日の計画は具体的に決める

着実に勉強を進めるためには、1日の計画をしっかり立てる必要があります。1日あたりの勉強時間を決めるだけでなく、参考書を何ページ進めるか教科ごとに細かく設定しましょう。なお、1つの教科を長い時間勉強するよりも、複数の科目を少しずつ勉強したほうがストレスは少なくなります。

まとめ

大学試験は長丁場となるため、スケジュール管理を徹底することが大切です。試験の方法によって受験日程は異なるため、志望校が公表する試験概要をよく確認してください。合格を目指して、無理のないスケジュールを立てて勉強しましょう。

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