大学受験の過去問の活用方法と解くタイミングとは?過去問のメリット・注意点を徹底解説!

2022.03.01 
監修者:駿台予備学校 教務課
本とノート

大学受験までの時間は限られています。そのため、なるべく時間を有効活用して効率よく学習したいという人も多いでしょう。この記事では、効率よく学習するために過去問を解くタイミングや活用方法などを解説します。過去問を解く際に気をつけるべき注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

大学受験での過去問の使い方

過去問はただ解けばよいものではありません。過去問の使い方について解説します。

学力向上のために使うための問題集ではない

過去問の種類にもよりますが、一般的に掲載されているのは問題と解法のみです。効率よく解くためのコツや、理解を深めるための丁寧な解説は掲載されていません。そのため、過去問は学力向上目的としてはやや不向きです。まだ理解力を深める段階のときには、解説部分が充実している参考書や問題集を利用しましょう。

受験の傾向と対策を練るためのハンドブック

それぞれの大学によって、出題される内容の範囲や傾向は異なります。そのため、受験する大学にあった対策が必要です。

過去問には、過去5~7年分の入試問題が記載されています。数年分の過去問に目をとおすことにより、その大学ではどのような問題がよく出されるのか把握できます。

大学受験の代表的な過去問「赤本」と「青本」

大学受験の過去問というと、「赤本」を思い浮かべる人は多いでしょう。

赤本は1954年に日本で初めて大学受験対策のために発行された本です。しかし、過去問は赤本だけではなく、各大手予備校から青本・緑本・黒本・白本なども発行されています。ここでは、過去問として人気が高い、赤本と青本について解説します。

赤本

赤本は日本のほぼすべての大学を取り扱っているため、幅広い人が利用可能です。収録年数は大学によって異なりますが、大体3~7年分収録されています。解説文は比較的あっさりとしているため、解答を読んだだけでは理解が難しいかもしれません。学校の先生や予備校の先生に質問しながら利用する方法がおすすめです。

青本

青本は駿台が発行している過去問集です。青本は、駿台の有名講師が解答のポイントをしっかりと解説しているため、解答が比較的丁寧であるという点に定評があります。参考書のような解き方のコツなどは掲載されていませんが、赤本よりも解答が細かく書かれていてわかりやすいという特徴があります。

大学ホームページ掲載の過去問

大学によっては公式ホームページに過去問を掲載しています。大学が提供する過去問は、実際の入試問題をそのまま掲載している場合が多くあります。そのため、本番の試験問題がどのような見た目をしているのか把握可能です。ただ、解答だけで解説がないものも多く、別途赤本や青本を用意したほうがよいでしょう。

大学受験で過去問を解くメリット

大学受験における過去問は、以下のようなメリットがあります。

大学受験での出題傾向がわかる

大学受験の過去問を数年分確認すると、どのような問題がどのような形式で出題されるのか、その大学の出題傾向がわかるようになります。

大学によって出題傾向はさまざまです。志望大学の受験で合格するためには、過去問で出題傾向をしっかりと把握し、それにあった対策を行いましょう。

大学の出題レベルがわかる

大学受験の最終目標は志望大学への合格です。そのためには、出題レベルにあった学習をしなければなりません。大学のレベルを越えて難しい内容まで網羅することは時間の無駄ですし、足りない部分はしっかりと補う必要があります。そのために、どの程度の難易度の問題を解ければよいのか、過去問で出題レベルを把握しておきましょう。

出題形式を体験できる

大学の過去問を本番同様の試験時間で取り組めば、入試当日の予行練習にもなります。大学受験では、当日緊張してしまう人も多くいます。少しでも緊張を緩和し、本番慌てないためにも、一度本番同様の試験を解いておくようにしましょう。問題形式は各大学によって異なります。事前に似たような問題に取り組むことで、その大学の形式に慣れることができます。

自分の実力をはかれる

過去問とまったく同じ問題は受験当日出題されません。ただ、過去問をひととおり解くことにより、どの分野が苦手なのか未習熟分野を把握できます。大学受験までの時間は限られているため、効率よく学習していかなければなりません。過去問を一通り解いてみて、どの部分に時間をかければよいのか、自分の実力を把握しましょう。

大学受験用の過去問を活用するための3つの方法

大学受験の過去問を具体的に活用する方法を解説します。

自分のレベルをはかるつもりで解いてみる

学習のインプットが終了し、ある程度基礎学力がついた段階で、一度過去問に取り組んでみましょう。このとき、スラスラと解けるような人はそう多くないので、まったく解けなくても問題ありません。ただし、自分で問題に取り組み、間違い直しまでしておきましょう。どの部分がわからなかったのか把握し、間違えた理由や回答解説を理解しておくと効果的です。

ひととおり解答し出題傾向を知る

過去問は解けるかどうかではなく、出題傾向を知るためにも使用されます。そのため、問題解答に時間をかけるのではなく、数年分の過去問にざっと目をとおしてみます。過去に出題された問題を網羅的にチェックすることにより、どのような問題が出るのか、出題傾向を把握可能です。

定期的に実力を試すために過去問を解いてみる

過去問は一度解いて終わりではなく、定期的に解き直してみましょう。ただし、過去問を解いても学力向上は期待できません。インプット量を増やすためには参考書を使用しますが、過去問は実力を試すアウトプットに利用しましょう。過去問でわからなかった部分は、参考書やテキストを見直して学力向上や弱点の穴埋めを行います。

大学受験の過去問にチャレンジするタイミング

効率的に学習するためには、過去問にチャレンジする最適なタイミングがあります。

公立高校の場合

公立高校の場合、一般的に高校3年生の2学期後半ごろに大学受験の学習範囲が終了します。そのため、年度初めに過去問に挑戦しても効果が薄いかもしれません。目安としては、夏休みの終わり頃に一度チャレンジしてみます。その後、実力把握のために2ヶ月おきに解いてみましょう。

私立高校の場合

私立高校(特に中高一貫校)の場合、高校2年生までに大学受験の内容は終了している学校がほとんどです。インプットがひととおり済んでいるのであれば、5月のゴールデンウィークあたりに一度過去問を解いてみましょう。その後は、夏休み、10月、12月と定期的に取り組みます。

浪人生の場合

浪人生の場合、受験勉強がひととおり済んだ状態で4月を迎えます。そこで、4月に一度過去問にチャレンジし、今後1年どのような学習をしていけばよいのか、傾向と対策を練りましょう。あとは現役生と同じく、夏休み、10月、12月と定期的に解答します。

大学受験のために過去問を解く際の注意点

大学受験の過去問を解くときには、以下のような点に注意してください。

必ず復習する

過去問は、解答するだけで終わりにしてはいけません。必ず復習を行い、弱点の克服をしておきましょう。その際には、解けなかった問題の解法を覚えるのではなく、同じ分野、似たような分野について参考書やテキストを確認し、正しい知識や理解ができるようになるまで復習します。

過去問は自分の弱点を知るために利用する

過去問に挑戦し始めるころは、まったく歯が立たないこともよくあります。しかし、必要以上に落ち込むことはありません。過去問は弱点を知るために利用するものです。過去問で解けなかった問題が何かを把握し、自分の弱点や苦手分野を理解して解けるようになるために役立てましょう。

過去問が出題されると決まっていない

過去問と似たような傾向の試験が大学受験当日に出される可能性は高いですが、過去問はあくまで過去問です。そのため、過去問で出た内容だけを学習するような勉強方法はおすすめできません。過去問の内容は参考にしつつ、出題範囲はしっかりと網羅しましょう。過去問で一度も出ていなかった分野が出題される可能性は大いにあります。

満点ではなく合格点を目指す

満点をとらなくても大学受験は合格できます。無理して絶対に満点をとるまで学習レベルを上げる必要はなく、合格ラインを目指して学習しましょう。赤本や青本に、合格者の平均点や合格最低点が記載してある学校もあります。こういった数値を目標にし、傾向を練りつつバランスのよい学習を目指しましょう。

参考書と問題集の内容を習得できたと思えたらチャレンジする

過去問は大学受験の内容を網羅し終えたときに、チャレンジすることがおすすめです。インプットがまだ不十分な状態で解答しても、まったく解けずに自信を失うかもしれません。また、まだ扱っていない範囲は、どのような問題がでるのか傾向を把握することも難しいでしょう。慌てず、大体の学習範囲を終えてから挑戦してみてください。

まとめ

大学受験の過去問は、実際に解いてみる使い方のほか、志望大学の出題傾向を知るためにも使用します。各大学によって出題内容や形式は大きく異なるため、必ず過去問でどのような問題が出るのか知っておきましょう。

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