大学受験対策として、塾や予備校に通うことを検討する人は多くいます。ただ、それぞれの塾や予備校で雰囲気や授業内容は異なるため、一度体験授業を受けたほうがよいでしょう。この記事では、塾や予備校の入塾を考えている高校生や浪人生に向けて、体験授業のメリットや注意点などについて解説します。どこに入塾するのか迷っている人は参考にしてください。
塾・予備校の体験授業とは
体験授業とは、入塾するのかどうかを決めるために受ける授業のことです。基本的に無料のところが多いですが、なかには有料の体験授業もあるため、事前によく確認しておきましょう。また、体験授業はどのような授業を行っているのか雰囲気を感じる目的であるため、回数や受けられる期間に制限があることが一般的です。
塾・予備校の体験授業を受けたほうが良い理由
塾や予備校に入塾するときは、なるべく体験授業を受けてから、どこの塾や予備校に入るのか決めたほうがよいでしょう。なぜなら、塾や予備校に入るときや入会費や毎月の学費などで、何万円もの費用がかかるからです。入塾後にあわないと感じて違う塾や予備校に入り直すと、費用の負担が大きすぎてしまいます。
塾・予備校の体験授業を受けるメリット
塾や予備校で体験授業を受けると以下のようなメリットを受けられます。
他の生徒の様子・授業の雰囲気がわかる
塾や予備校によって、授業や教室の雰囲気はまったく異なります。自分にあったところであれば楽しく通えますが、雰囲気があわないと通塾がつらくなってしまいます。パンフレットやホームページをみるだけでは、どのような雰囲気で授業が行われるのかはわかりづらいため、実際に足を運んだほうがよいでしょう。
最新の受験動向など情報を得られる
体験授業であっても、教えてくれるのは大学受験を専門とする先生たちです。そのため、授業内で最新の受験動向や、ためになる話を聞ける可能性があります。今まで知らなかった勉強方法も教えてもらえることもあるため、情報収集のために体験授業に参加することもおすすめです。
塾・予備校の体験授業を受ける流れ
塾や予備校の体験授業を受けるためには、以下のような手順になります。
体験授業を予約する
それぞれの塾や予備校で予約の方法は異なるため、公式サイトやパンフレットを確認してください。ただ、申込方法としてはWeb予約、電話予約が一般的です。Web予約であっても、のちほど電話がくるところが多いでしょう。塾や予備校と電話で話す機会があれば、そのときに持ち物や注意点を聞いておくと安心です。
体験授業を受ける
あらかじめ予約した日時の体験授業を受けましょう。当日は初めての校舎で道に迷うこともあるかもしれません。何かあっても間にあうように早めに家を出るようにしましょう。もし直前で行けなくなった場合は、塾や予備校に連絡しておきましょう。
授業後面談を受ける
塾や予備校にもよりますが、体験授業のあとに面談が設定されるところもあります。その場で塾や予備校に関する質問や、体験授業に関する疑問点などを相談可能です。何か少しでも不安なことがあれば面談のときに相談しておきましょう。疑問点が解消でき、信頼できると感じてから入塾を検討するようにしてください。
塾・予備校の体験授業の前に準備すること
塾や予備校での体験授業を受けるときに準備すべきことについて解説します。
持ち物を準備する
塾や予備校によって持っていくものが異なるため、参加する体験授業で何が必要なのかをチェックし準備します。一般的に必要となるものは、ノートと筆記用具、プリントや手紙を入れるためのクリアファイル、飲み物です。なかには、模試や学校の成績表が必要なところもあります。靴を脱ぐスタイルの場所であればスリッパも用意しましょう。
服装は制服でなくてもOK
高校生の場合、塾や予備校には制服で行かなくてはならないと思う人もいますが、基本的に服装の規定はありません。学校のあとに体験授業に行くのであればもちろん制服でも構いませんが、土日に行くのであれば私服でもよいでしょう。授業を受けやすいラフな格好でも問題ありません。
塾・予備校の体験授業を受けるときのチェックポイント
体験授業は入塾するのかどうかを決める大きなポイントです。体験授業のときにチェックすべきことについて解説します。
授業の進め方・講師が自分に合っているか
授業の進め方や講師の雰囲気が自分にあっているかどうかは、入塾するかどうかを決定する一番重要なポイントです。いくらその塾や予備校がたくさんの合格者を輩出していたとしても、自分にとってあわなければ意味がありません。自分の成績をあげられ、なるべくストレスを抱えずに通えるところを選びましょう。
勉強に集中できる環境か
体験授業で塾や予備校にはいったときは、教室や自習室の状態も確認しておきましょう。狭い教室に机がたくさん詰められているところや、掃除が行き届いておらず汚いところでは、勉強に集中できません。冷暖房が適切に効いているか、トイレは清潔で十分な数が確保できているか、外からの騒音が邪魔にならないか、といった環境についてもチェックします。
通うのが苦にならないか
体験授業で実際に校舎に足をはこぶときには、毎日通えるかどうかも考えてみてください。自宅から塾や予備校までの距離や、夜間に歩いても危なくないかどうか総合的に考えます。たとえ評判がよく、自分にあっている塾や予備校だとしても、通いにくいところにあると通塾がつらくなってしまいます。
塾・予備校の体験授業を受けるときの注意点
塾や予備校の体験授業を受けるときには、いくつか注意点があります。どのようなものか解説します。
複数の塾・予備校の体験授業を受ける
体験授業を1つ目に受けたところがどんなによいと思ったとしても、複数の塾や予備校の体験授業を受けるようにしましょう。1つしか体験授業を受けないと比較できませんし、より自分にあう塾や予備校がみつかる可能性もあります。
ただ、あまり多くの体験授業に行くと、逆にどこにすべきか迷いモチベーションが下がってしまうこともあります。そのため、通いやすい場所にある2、3校にしぼることがおすすめです。
入塾しないと決めた場合はきっぱりと伝える
体験授業を受けた塾や予備校から、入塾を促す電話が来ることがあります。すでに入塾しないと決めたのであればごまかさずにはっきりと断っても問題ありません。ほかの塾や予備校に決めた、塾に通うこと自体辞めることにした、など正直に断りましょう。
入塾した場合と同じ講師・クラスか確認する
塾や予備校にとって、体験授業は外部の生徒にアピールするよいチャンスとなります。そのため、体験授業は普段は受けられないような人気講師が担当する場合もあるそうです。もし、体験授業を受けた講師が気に入って入塾する場合は、入塾後もその講師の授業を受けられるかどうか確認しておきましょう。
できれば保護者と一緒に行く
体験授業自体は保護者と一緒には受けられません。ただ、その後の面談や説明会などに参加するのであれば、保護者がいたほうがスムーズです。そのほうが費用に関する疑問や、実際に入るコースの相談などもできるようになります。塾や予備校にかかる費用負担は大きいため、必ず保護者と相談して入塾するかどうかを決めましょう。
まとめ
塾や予備校の体験授業は、その場の雰囲気や空気感がわかるよい機会です。入塾を検討しているときには、できるだけ体験授業を受けてからにしましょう。また、体験授業を受ける際には、施設の清潔さや使いやすさなども総合的にチェックしてください。
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