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大学受験で浪人するメリット・デメリットは?-向き不向きや勉強方法別の特徴も紹介-

監修者:駿台予備学校 教務課

大学受験において第一志望には落ちたものの、ほかの大学に受かっていると浪人するかどうか迷う人も多いでしょう。この記事では、大学受験で浪人しようか悩んでいる学生に向けて、浪人生活がどのようなものか、メリットやデメリットなどについて解説します。浪人に向いている人の特徴についての内容もあるため、浪人しようか迷っている人は参考にしてください。

目次

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大学受験浪人生が送る生活とは?

大学受験浪人生は、志望校合格に向けて毎日ほとんどの時間を勉強に費やす生活となります。アルバイトなどで受験費用や学費を稼がなければならない人もいますが、大抵は朝から夕方まで予備校で授業を受け、その後も夕食や入浴以外の時間はほぼ勉強にあてられます。

予備校に行かない人の場合も、起きてから寝るまでの時間はほぼ勉強になることが一般的です。もちろん息抜きに趣味の時間を設けることも必要ですが、生活の多くが勉強となります。

大学受験で浪人するメリット

大学受験で浪人することは避けたいと思う人も多いでしょうが、以下のようなメリットもあります。

志望大学を目指せる

現役時代に第一志望の大学に落ちてしまった人は、再度挑戦できます。志望大学に合格できなくても、ほかの大学に進学する、大学進学ではなく就職や専門学校に進路を変更する、といった選択肢もあります。

しかし、なかには浪人すれば行きたい大学に行けたのではないか、といった後悔をする人もいるでしょう。浪人して悔いのないよう勉強すれば満足できる大学受験となります。

学力アップが期待できる

浪人の一年間しっかり勉強にあてれば、学力アップが期待できます。学力が上がれば受験する大学の幅が増え、受験生にとってよりよい進路を選べるようになるでしょう。ただし、浪人したからといって必ず学力が上がるわけではありません。浪人生活のなかで、効率よく効果的な勉強を続けることが必要です。

精神力がつく

大学受験で浪人する場合、受験生を2年続けることになります。現役生と違い学校でのイベントもなく、コツコツと勉強する毎日です。つらい思いをすることもあるかもしれませんが、努力を長期間続けた分、精神的に強くなれます。現役合格のときとは異なる成長を期待できるでしょう。

勉強に集中できる

現役時代は部活や学校行事などで勉強以外に費やす時間も多いでしょう。大学入学後もサークル活動やアルバイトなどで、なかなかしっかりと勉強できない人もいるかもしれません。しかし、浪人すれば日々のほとんどの時間を勉強に集中できます。一つのことに集中して取り組めるのは、大変貴重な体験といえるでしょう。

将来について考える時間ができる

高校までとは違い、大学は学部によって学ぶことが大きく異なります。場合によっては、将来なりたい職業がみつかっても、違う学部に入りなおさなければならないこともあるでしょう。そのため、大学入学前に将来についてしっかりと考えることはとても大切です。浪人生活の一年間で、なりたい職業や何に興味があるのか、しっかりと考える時間をとれます。

長く付き合える友人ができる

大学受験で浪人すると予備校に通う人が多いでしょう。予備校では、「大学受験合格」という同じ目標をもった仲間たちと日々勉強に励むことになります。浪人生活を同じ状況でがんばっている仲間と過ごすことで友情が深まり、将来に渡り長く付き合える仲間もできるでしょう。

大学受験で浪人するデメリット

浪人にはメリットが多い反面、すべてを解決するわけではありません。大学受験で浪人するデメリットも解説します。

志望大学に合格できない場合もある

浪人したとしても志望大学に合格できないこともよくあります。なかには、現役時代に合格していた大学に落ちてしまう人もいることが現実です。それでも、浪人生活の一年間は成長につながるものですが、結果として合格できないと時間の無駄だと感じる人もいるでしょう。

費用がかかる

浪人生の多くは一年間予備校に通います。かかる費用は予備校によって異なりますが、一般的に1年間に100~120万円ほどの費用が発生します。なかには予備校に行かずに宅浪(自宅で学習)する人もいますが、参考書や模試代はかかることに注意しましょう。

同級生よりも年上になる

進学する大学や学部によっても異なりますが、浪人生よりも現役生のほうが多いケースが一般的です。そのため、浪人すると同級生よりも年上になり、先輩と同い年になります。年齢について気になる人にとってはデメリットになるでしょう。

プレッシャーがかかる

現役時代は「落ちたら浪人すればいい」といった気持ちがあるかもしれませんが、浪人生は次こそは必ず合格しなければいけない、と考えがちです。そのため、浪人生のほうが受験に対する精神的プレッシャーはかかります。成績や周囲からの期待に対して追い詰められる人もいます。

浪人は就職に影響する?

大学受験で浪人すると、おのずと就職活動開始時の年齢も上がります。そのため、就職で不利になるのではないか、と不安に感じる人もいるでしょう。しかし、実際には就職に影響することはほとんどありません。
現役で進学しても留年する人もいますし、一浪や二浪くらいは新卒と同じ扱いをする企業がほとんどです。なかには、なぜ浪人したのか面接で聞かれる可能性もありますが、浪人時代のことを前向きに話せれば問題ないでしょう。

大学受験浪人が向いている人・ケース

大学受験浪人をしたほうがよい、浪人が向いている人やケースについて解説します。

志望大学に入りたい理由が明確にある場合

どうしても入りたい志望大学や学部があり、その理由がはっきりとしている場合は、志望大学を目指して浪人したほうがよいでしょう。もし、諦めて違う大学や学部に進学しても、後悔が残ってしまい大学生活を楽しめないかもしれません。また、明確な目標があると、長い浪人生活でもモチベーションを保てるでしょう。

一つのことに打ち込んだ経験がある場合

浪人生活を送る難しさは、一年間コツコツと勉強を続けることです。一つのことに打ち込めるような性格でないと、結局現役生のときよりも成績が落ちる可能性もあります。そのため、何か一つでも一生懸命取り組んだ経験がある人は浪人に向いているでしょう。部活や習い事で受験勉強をしっかりとできなかった人は、浪人生活で勉強時間を取り戻せます。

本人と関係のない理由・不運で不合格だった場合

現役生のときに、電車の遅延や病気など、自分にはどうにもできないことが理由で不合格だった人は、浪人して再挑戦する価値があります。本来の力をすべて発揮できなかった場合、違う大学や違う進路を選んでも、どうしても後悔が残ってしまいます。後悔せず次のステップに進むためにも、浪人して再挑戦したほうがよいでしょう。

大学受験浪人が向いていない人・ケース

逆に大学受験浪人は向いておらず、志望大学進学以外の進路を選んだほうがよい人やケースについて紹介します。

不合格の原因を軽く考えている場合

なぜ自分が落ちたのかわからない人や、まったく勉強せず受験に挑み、「少し勉強すれば受かるはずだ」と安易に考えている人は浪人には向いていません。大学受験に再挑戦するときは、なぜ合格できなかったのか自己分析や、合格までに必要な勉強が何かを把握することが大切です。再挑戦して現役よりも改善できる状況でなければ、大学受験浪人はおすすめできません。

自己管理が苦手な場合

浪人生活の一年間は長いようで短い期間です。スケジュールをしっかりと立てコツコツと勉強を進めていかなければ、志望大学に受かる学力がつかない可能性も高いでしょう。予備校ではスケジュール管理を助けてもらえますが、それを実行するのは自分自身です。自己管理が苦手で、自ら勉強に取り組む姿勢ができない人は、浪人での学力アップは期待できません。

金銭的に厳しい場合

浪人すれば、就職するまでの期間が伸びますし、予備校の費用もかかります。そのため、金銭的に厳しい場合は浪人しないほうがよいでしょう。ただし、現役時代には受からなかった国立大学に受かったときなどは、総合的にかかる費用は減る可能性もあります。

大学受験で浪人する場合の勉強方法

大学受験浪人の勉強方法として、予備校、自宅で宅浪、オンライン受講の3つの選択肢があります。それぞれどのような方法か解説します。

予備校に通う

代表的な浪人生の勉強方法として、予備校に通うというものがあります。予備校に通えば、入試までに勉強が間に合わない状況も起こりにくくなります。入試までのカリキュラムに沿った授業が行われ、学習スケジュールが立てやすくなるからです。また、講師のサポートを受けられるため、わからないことがあっても質問できて安心して学習できます。

また、朝から夕方まで授業を受けるため、おのずと正しい生活リズムが確立されます。入試は朝から行われるため、夜型になってしまう心配がある人は予備校がおすすめです。

自宅で勉強(宅浪)する

浪人の勉強方法には、予備校などには行かず、独学で勉強を進めるスタイルもあります。大学受験では講師による授業も大切ですが、学力を上げるためには自習も重要です。宅浪であれば、すべての時間を自習にあてられるため、自分のペースで勉強できます。
また、予備校に行かないメリットとして大きな点は費用面でしょう。自宅で勉強すればよいため、かかるお金は参考書と生活費のみです。ただ、自分一人で浪人生活を送ることは、高い自己管理能力と精神力が必要でしょう。

オンライン受講を利用する

オンラインで授業を受けられる塾や予備校もあります。家のそばに通える予備校や塾がない場合でも、こういった手段で浪人することも可能です。

オンライン受講は自宅にいながら授業を受けられるため、移動時間はかかりません。通常かかるであろう、往復の通塾時間を勉強にあてられるため、総合的な勉強時間を増やせます。また、宅浪にはないサポートを受けられるため、カリキュラムや志望校に関する相談も可能です。

まとめ

第一志望の学校に合格できなかった場合、大学受験浪人を選択することもあるでしょう。浪人生活はプレッシャーがかかりがちで、精神的につらいこともあるでしょうが、決してデメリットだけではありません。自己管理をしっかりと行い勉強を続ければ、結果はどうあれ成長につながるでしょう。

大学受験浪人をするならば、予備校に通うことがおすすめです。駿台予備学校は、1918年創立で100年以上の歴史と実績があります。2022年度入試では、東大・京大合格者数No.1という結果となりました。ICT学習環境も充実していて、数々の自習用コンテンツが利用可能です。

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