
執筆:八尾直輝
「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長
執筆:八尾直輝
「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長
以前のコラムでも書いたように、人間は「安心感」なしで長期的に頑張ることはできません。
コーチングではそのような「安心感」を与えるはたらきっかけを「承認」と呼びます。
生徒に頑張ってもらうために、我々は生徒に意識的に「承認」を与えることを考えて行く必要があるのです。
自分の話ですが、私は小学生のときに学習塾に通っていました。途中からの入塾だったので、初めて教室に入るときはとても緊張したものです。周りの友達はすでに人間関係ができていましたし、どう接すればいいか、これから仲良くやっていけるのか、子供心なりに大きな不安を抱えていました。
そのときに、担当の先生が優しく話しかけてくれたことや、気さくに仲間に入れてくれた仲間たちの様子にとても救われました。そのような支援がまさにコーチングでいう「承認」なのです。
例えば挨拶も立派な承認行動です。名前を呼んだり、必ずしも必要のない雑談をすることも、承認行動と言えるでしょう。
承認とは「あなたがそこにいることに、私は確かに気づいている」ことを伝える行為と言われます。
明確な定義があるというよりは、その心構えが重要になるのです。
たとえば挨拶をしたとしても目線が合わなかったらどうでしょうか。乱暴に名前を呼ぶとしたら、それは逆効果かもしれません。
細かいスキルよりも、まずは相手を思う心構えが大切だということを覚えておいてください。
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「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長。 「できない」を「できる」に変換する独自の学習法と習慣形成の支援を行う「学習コーチ」というサービスを開発・提供。 共著には『ゲーミフィケーション勉強法』『小学生から自学力がつく』があり、雑誌『螢雪時代』への寄稿や、講演会の開催、学校・予備校・教育サービス開発に広く携わっている。
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