承認することは甘やかすこと!?-学びに誘うアプローチ-

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執筆:八尾直輝

「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長

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承認すること ≠ 甘やかすこと

承認というアプローチは、ともすれば「甘やかすこと」と似ているように見えます。
あまり努力できていない生徒に承認を与えることは、ともすれば「努力できていない」ことを肯定することになるのではと感じる方もいるのではと思います。

でもこれは間違いです。承認とは存在を認める行動であり、結果や姿勢を評価するものではないからです。

意識的に行動を切り分けて、対応することが大切

たとえば勉強をすべき生徒が、趣味に没頭していたとしましょう。趣味で発見した面白さや、奥深さを話したそうにしているとして、我々はどう対応すべきでしょうか。

「そんな時間があるなら、勉強しなさい」と言うこともできます。私もそのような対応をたくさんしてきましたし、今でもそのような雑な対応をしてしまいそうになることもあります。
でも大切なことは「趣味に没頭している生徒」と「勉強しない生徒」を切り分けて考えることです。前者には承認を与え、その上で勉強に向かうように指導することが指導者として必要なことなのだと思います。
そういう意味で、「承認」は決して生徒を甘やかすことではなく、むしろ学びに誘う重要なアプローチと言えるのです。

著者プロフィール

八尾直輝の写真 八尾直輝 株式会社プラスティー教育研究所

「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長。 「できない」を「できる」に変換する独自の学習法と習慣形成の支援を行う「学習コーチ」というサービスを開発・提供。 共著には『ゲーミフィケーション勉強法』『小学生から自学力がつく』があり、雑誌『螢雪時代』への寄稿や、講演会の開催、学校・予備校・教育サービス開発に広く携わっている。

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