
執筆:八尾直輝
「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長
執筆:八尾直輝
「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長
「ほめ力」を向上させるために、以下の3つのメッセージを使い分けるとより効果的です。
1.YOUメッセージ(あなたはすごい!)
「〇〇くんの計算の速さはピカイチだね」
「英単語の知識はクラスでもトップレベルだよ」
2.Iメッセージ(私はあなたをすごいと思う!)
「驚いた!どういうやり方をしたか教えてもらえる?」
「頑張ってくれて、とてもうれしいよ」
3.WEメッセージ(あの人もあなたをすごいと言っていた!)
「〇〇さんがこんなに努力して、お母さんも喜ぶね!」
「〇〇さんがいるから、みんなも集中できているんだよ」
「〇〇さんはいつも自習室で頑張っている、と△△さんが言っていたよ」
3つのメッセージのうち、特に「Iメッセージ」を上手に使えるようになりましょう。「Iメッセージ」はコーチの感情として伝えるので、そこには嘘がなく本音で話してくれていると生徒に理解してもらいやすくなります。
逆に「照れ」などから、一歩引いた立場からYouメッセージを用いたほめ言葉になってしまうことがあります。Youメッセージは客観的な印象を与える一方で、「コーチの本音」と感じにくくなってしまうというデメリットがあることに注意しなくてはなりません。
「いいね」「すごい」を繰り返すだけでは気持ちは伝わりませんし、だからといって自分のキャラクターと違う言葉を使っても、本心から言っているように聞こえません(いつも冷静なあなたが「感動した!」と言い始めたら、相手は逆に戸惑うでしょう)。
まずほめ言葉を多く知り、その中で自分が自然に使えるものを選び、実際に使って練習してみましょう。
例えば、一言でほめる時にどんなレパートリーが考えられるでしょうか。試しに書き出してみてください。
「いいね」「すごい」「すてき」
「さすが」「なるほど!」「お見事!」
「絶好調だね」「びっくりした!」
「頑張ってるね」「さすが努力家!」
自分で使えそう、と思ったものからぜひ練習してみてください。
◆ 一言でほめるときの声掛け例
「お見事!難しい問題なのに、諦めずに取り組めてすごいね」
「なるほどー、良いやり方だね!知らなかったよ」
「ずっと集中している、絶好調だね」
「さすが努力家!毎日、計算練習をコツコツ続けられてすごいね」
「今日も勉強おつかれさま。よく頑張ってるね」
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「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長。 「できない」を「できる」に変換する独自の学習法と習慣形成の支援を行う「学習コーチ」というサービスを開発・提供。 共著には『ゲーミフィケーション勉強法』『小学生から自学力がつく』があり、雑誌『螢雪時代』への寄稿や、講演会の開催、学校・予備校・教育サービス開発に広く携わっている。
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