執筆:八尾直輝
「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長
ほめるための基準はどう考えたらいいのでしょうか。
結論から言うと「相手基準」であることがポイントです。自分との比較ではなく、相手の変化や成長に気付いている行為が「ほめる」ということなのです。
そのためには、相手の変化を観察することが欠かせません。学習の場合は以下のような変化がポイントになります。
このような変化は分かりやすい一方で、なかなか見つかるものでもありません。(そもそもこういう良い変化が数多くあれば、問題は発生しません…。)
変化が見つからないときは「継続」に注目してみましょう。継続は変化を生み出す原動力です。例えば以下がポイントです。
いかがでしょうか。「変化」に比べて発見しやすいのではないでしょうか。
このように相手目線でほめるためには、「変化」と「継続」を意識して観察することが重要なのです。
ほめるにあたって注意点が1つあります。それは「おだてずにほめる」ということです。
「おだてる」は相手に何かをやらせようとするほめ方です。「ほめること」に「今後も同じようにやり続けさせよう」という魂胆があると、それは必ず相手に伝わります。その後うまくいくかどうかは別にして、まず行動できたこと自体にフォーカスし、「心からほめる」ことを意識してください。
下記に一例として「良いほめ方」と「おだてた言い方」の対比を示します。
生徒の行動 | 良いほめ方 | おだてた言い方 |
---|---|---|
テストで良い点をとった | 「すごい!よく頑張った結果で うれしいよ!」 | 「よく頑張ったね。また次のテストでも同じように頑張ってもらいたいな」 |
朝しっかりと決めた時間に起きられた | 「〇時に起きられたね! 良い1日になりそうだね。」 | 「〇〇くんすごいね。こうやって朝起きてもらえると助かるなー。」 |
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「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長。 「できない」を「できる」に変換する独自の学習法と習慣形成の支援を行う「学習コーチ」というサービスを開発・提供。 共著には『ゲーミフィケーション勉強法』『小学生から自学力がつく』があり、雑誌『螢雪時代』への寄稿や、講演会の開催、学校・予備校・教育サービス開発に広く携わっている。
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