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学問選びのQ&A -自然科学:自然や技術を探求する-

監修者:駿台予備学校 教務課

目次

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理学と工学のちがいは?

理学は、数学・物理・化学・生物・地学など、自然科学の基礎理論を研究する学問です。わが国の科学者もノーベル賞を受賞するなど、科学の進歩に大きく貢献しています。これに対して工学では、基礎研究の成果を応用し、人の暮らしに貢献するものや技術を開発します。「機械」「電気・電子」「情報・通信」「材料」「応用化学・工業化学」「土木・建築」「資源・原子・エネルギー」などの従来の分野に加えて、情報、医療、金融、経営などまで担う分野が大きく広がっています。AI(人工知能)の目覚ましい進化も、これからのものづくりに大きな影響を与えていくことでしょう。 大学により教育体制が異なりますので、インターネットで公表されている研究内容を確認したり、オープンキャンパスで研究室見学に参加したりして、興味のあるテーマに取り組むことのできる志望先を検討しましょう。

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『学問選び、志望理由のモト』理工・情報・環境~人と技術の共存~

バイオや遺伝を学ぶには?

バイオテクノロジー(生命工学)とは、生物の遺伝子などの構造の研究を実社会に役立てる技術のことです。品種改良や食品開発、再生医療や創薬など、幅広いテーマにアプローチすることができます。生物科学科、生命科学科などのほか、さまざまな分野と関連があり、理学部・工学部の研究室でも研究が行われています。さらに、ゲノム(遺伝情報)やバイオインフォマティクス(生命情報科学)などの研究にも展開しています。 農・水産・畜産学は、バイオテクノロジーから環境まで大きな広がりを見せています。たとえば、食料自給率を高めるための生産性の向上は、重要なテーマのひとつでしょう。自然界との共存が求められているこれからの社会で、注目を集めている分野と言えます。まず自分のやりたいテーマを明確にしてから、大学・学部・学科を考えていくとよいでしょう。

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建築士の資格について教えて

建築士(国)には、一級・二級・木造の区別があり、資格ごとに設計できる建物に制限があります。受験には指定科目を履修する必要がありますので、建築・土木系の学部・学科に進学するのが一般的です。今は高度成長期に建てられた高速道路などのインフラや、建物・住宅などの老朽化が懸念されています。建築・土木は貢献性の高い分野と言えるでしょう。 建築・土木学では、建物や都市基盤(道路・橋・ライフライン)などの設計や施工、構造や材料の研究に取り組みます。人口減少や生活の多様化などにより、時代に合った都市計画も必要になっています。また、自然災害への対応、バリアフリーやユニバーサルデザインの推進など、その社会的役割はますます大きくなっています。建築や土木の専門知識に加えて、社会や経済、利用者の知識など、幅広い問題への理解が求められます。

医療系をめざすアドバイスは?

医学、歯学、看護学、薬学などを学ぶ学部・学科では、教養や専門科目、実習などを学び、国家試験をめざしていくカリキュラムが編成されています。特に医療機関での実習を通して、臨床の実際や医療制度の課題などについて理解を深めておくことは重要でしょう。チーム医療に不可欠なコミュニケーション力も養うことができます。医師は臨床医や研究医、産業医や災害派遣、看護師は医療機関以外に在宅看護など、多様な働き方があります。また、最近では人々のメンタルの支援も重要になっています。心理学を学ぶことでカウンセラーなどをめざすことができます。心理学は、基礎心理学から、臨床、教育、産業などの応用へ展開していきます。臨床心理士(民間資格)、公認心理師(国家資格)などがあり、大学院への進学が推奨されます。 臨床心理士をめざすには指定の大学院を修了することが原則です。

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駿台コラム:学問選びについて

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