大学受験期は志望校に本当に合格できるかどうかのプレッシャーのなか生活するため、不安やストレスを抱えやすいでしょう。そのようななか、親の一言によって余計に落ちこむことや、逆にモチベーションが高まることがあるでしょう。この記事では、大学受験生に向けて、親に言われて嬉しかったこと、嫌だったことなどを紹介します。
大学受験生が親に言われて嬉しかった言葉
大学受験生が親に言われて嬉しかった言葉で、よくあるものを紹介します。
「お疲れさま」という労いの言葉
受験勉強は自分のために行うこととはいえ、親に「お疲れさま」「勉強を毎日頑張ってるね」などの言葉をかけてもらうと、非常に嬉しいものです。身近な人に自分の努力を認めてもらうと自信につながります。
実際に、毎日労ってもらうと学習意欲が高まり、モチベーションがアップするともいわれています。労いの言葉一つで勉強に対する気持ちは変わるでしょう。
「あなたなら大丈夫」という励ましの言葉
「こんなに頑張ってるならきっと受かる」「あなただったら大丈夫」といった励ましの言葉は、受験生にとって不安を和らげる材料になります。
受験生は「本当に合格できるのだろうか」、「今やっていることは無駄になるんじゃないか」、といった不安を抱えて生活している人も多いでしょう。不安があると勉強に集中できなくなるため、こういった言葉で緊張をやわらげてもらえると、学習に専念できるようになります。
「やりたいようにやりなさい」という尊重してくれる言葉
大学受験において、どの学校、どの学部を選ぶのか、ということは人生において大きな選択の一つでしょう。自分で決めた進路に自信がもてずに勉強が手につかなくなることもあるかもしれません。
そのようなときに親から、自分の選択は正しい、好きにやりなさない、と言われると大きな自信につながります。「やりたいようにやりなさい」という言葉に対して突き放されているように感じる人もいるかもしれませんが、相手を信頼しなければ出ない言葉です。
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大学受験生が親にしてもらって嬉しかったサポート
大学受験生が親にしてもらうことは、嬉しい言葉をもらうだけではないでしょう。どのようなサポートが嬉しかったのか、具体例を紹介します。
食事のケア
毎日健康に勉強を続けるためには、栄養バランスの整った食事が必要となります。勉強で忙しい大学受験生は、自分で手の込んだ食事を用意するのは難しいでしょう。こういったときに、親が丁寧に食事のケアをしてくれると、とてもありがたいものです。
また、毎日高校や予備校に通っている場合、お弁当をもたせてくれる親もいます。お弁当を用意してもらえれば自分で昼ごはんを買う必要がなくなり、昼休みの空いた時間に勉強できるようになります。
生活面のケア
日々の生活を送るうえで親にさまざまなケアをしてもらえると、大学受験生にとって強い助けとなります。受験勉強に集中しすぎると、深夜遅くまで勉強し生活リズムが崩れる、食事を抜いてしまう、といったことになりがちです。こういったとき、朝にきちんと起きて食事をとるように促してもらえると、大学受験期間を健康に過ごせます。
また、親が家事や身の回りのことを負担してくれると、大学受験生がより勉強に集中できるようになるでしょう。
精神的なフォロー
大学受験期は常に勉強しなければならないというプレッシャー、大学に合格できるかどうかの不安があるもので、精神的に不安定になりやすいときです。不安を感じているときに、先述したような温かい言葉をかける、優しく見守るといった精神的なフォローがあると、大学受験生は安心できます。
具体的には、疲れているときに甘いものを差し入れする、成績が下がったときも優しい声掛けをする、といったささやかなものでも、大学受験生の心を支えられるでしょう。
大学受験・勉強・入学手続きのサポート
勉強しているときは家を静かにするように努めるなど、大学受験生が集中して勉強できるようにサポートしてもらえると、勉強に関わるストレスを軽減できます。
また入試本番の時期になると、各学校へ願書を出す、受験料を支払う、遠い場合は宿泊宿を予約する、といったさまざまな手続きが必要です。このような勉強以外の部分を代わりに行ってもらえると、受験生は安心して入試に望めます。
大学受験生が親に言われて嫌だった言葉
逆に、大学受験生が親に言われて嫌な思いをすることもあります。どのような言葉か紹介します。
「もっと勉強をしなさい」とプレッシャーをかける言葉
勉強しなくてはならないことは自分が一番わかっているのに、親に「もっと勉強しろ」といった声を掛けられるとイライラしてしまう人は多いでしょう。勉強する時間やスタイル、学習内容にまで口を出すような過干渉をされると、余計なプレッシャーを感じてしまい逆効果です。
親としてはやる気を引き出そうとしているのでしょうが、「このままでは受からない、もっとがんばらないと」といった言葉も逆に大学受験生のやる気をなくしてしまいます。
「無理だろう」と可能性を否定する言葉
大学受験期は、ただでさえ不安になりやすくナーバスなときであるため、親からの「お前には無理だ」、「絶対受からない」というような否定する言葉は聞きたくないものです。
親はどこかに受かってほしいという思いから「志望校を偏差値が低いところに変更したら?」という提案をすることもあります。しかし、これは大学受験生のモチベーションを下げるため、成績に影響する恐れもあります。
「なかなか伸びないね」という何気ない言葉
親としてはふともらしてしまった感想なのでしょうが、「成績が上がらない」「塾に通ってる意味がない」といった言葉も、大学受験生を深く傷つけます。成績や勉強の成果がなかなか上がらないことは、本人が一番気にしていることです。
大学受験生自身が悩んでいることを言われてしまうと、大きなストレスになってしまいます。
「あの子は受かった」という他者と比較する言葉
自分は前よりも勉強して頑張っているのに、その行為は認めず他者とばかり比べられることはつらいものです。大学受験生本人の努力は無視して「あの子はもっと成績が高かった」、「あの子はもっと勉強してた」という言葉を投げかけられれば、自信を失ってしまいます。
自分に自信がもてず、努力をしても意味がないと感じてしまうと、勉強へのモチベーションが低下します。
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大学受験生の親との接し方
大学受験生のとってどのような親の接し方が嫌な気持ちがするのか、について解説します。
過干渉
過干渉とは、必要以上に行動や考え方にまで干渉を及ぼすことをいいます。大学受験生の場合、親に志望校の選択にまで口を出される、生活スケジュールも親の意向を強制される、といった過干渉を親にされて嫌な思いをしたことがある人もいるでしょう。過干渉の親には、「見守ってほしい」旨を伝え、適度に距離をとるようにしましょう。
無関心
大学受験生が何をしているのかまったく興味をもたない、無関心も問題です。大学受験生の志望校や、いつごろ受験が始まるのかも知らない親に、細やかなサポートは期待できません。無関心の親のなかには、どのように距離をとればいいのかわからない場合もあるため、試験の日程や受ける大学の情報など、情報共有してみましょう。
価値観や進路の押し付け
大学受験を経験してきた親に多いのですが、自分の経験から大学受験に関する価値観や、進路を押し付けてくる人もいます。大学受験生本人の意向は聞かず、自分の考えや知識が正しいと信じ込んでしまっている状態です。親の余計なアドバイスはストレスに感じますが、冷静に話を聞き、最終的には自分で決めるようにしましょう。
まとめ
大学受験生は家と高校、予備校だけの世界になりがちで、普段以上に親の言動が大きいものになります。温かい言葉や必要なサポートをしてくれる親はありがたいものですが、ときには嫌なことを言われることもあるでしょう。つらいときには学校や予備校の先生に相談してみてください。
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