大学受験対策は独学でできる?-独学のメリットやリスク、予備校が向くケースなど解説-

監修者:駿台予備学校 教務課

希望の大学に合格するためには、自分に合った方法で受験に取り組むことが大切です。大学受験対策には予備校などに通う方法の他に独学もありますが、独学を検討しても実際に自分に合う方法なのか分からず、迷う人も少なくありません。
そこで、この記事では独学のメリットやリスク、独学が向いている人の特徴などについて詳しく解説します。大学受験対策に独学を検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

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大学受験における独学の方法とは?

大学受験における独学とは、先生などを頼らず自分一人で受験勉強に取り組むことです。自分一人で行う受験勉強では、予備校や塾に通ったり家庭教師を付けたりせずに受験対策を行います。独学では市販の参考書や問題集を使用したり、受験や学習に関するwebサイトを活用したりして勉強するのが一般的です。

独学で受験対策をするメリット

独学で受験対策を行うことにより期待できる主なメリットを3つ紹介します。

場所や時間を問わず学習できる

予備校などは授業を受ける場所や時間が決められていますが、独学は勉強する場所も時間も自由です。そのため、自分の好きなタイミングで学習できます。さらに、自宅での独学なら、予備校などに通った場合にかかる移動時間も勉強時間に充てられます。

自分のペースで学習できる

学習を自分のペースで進められ、学習時間を自分の得手不得手に応じて配分できる点も、独学のメリットです。学習理解のスピードには個人差がありますが、独学なら理解に時間のかかる人でも、授業についていけず勉強に行き詰まるなどのストレスがありません。

学習方法や参考書を自分で選べる

独学は学習方法を自分で決められます。例えば、苦手な教科の学習を重点的に行ったり基礎の復習に力を入れたりなど、自分の状況や希望に応じた学習が可能です。また、使用する参考書なども、自分が見やすいものや理解しやすいものを自由に選べます。

独学で大学受験対策を行うリスク

大学受験対策の独学にはメリットがある一方、リスクもあるため、しっかり把握しておきましょう。

受験に関する情報が不足する

大学を合格するためには学力の向上だけではなく、受験の情報収集や受験対策上のポイント習得も重要です。予備校に通っていれば、それらを講師などから教えてもらえるでしょう。

しかし、独学の場合はそれらを自分で行わなければなりません。大事な情報や対策方法を知らないと受験で不利になる場合もあります

モチベーション維持が難しい

受験では日々の学習の積み重ねが結果につながるため、勉強のモチベーションを維持することが大切です。モチベーションの維持には、同じ志を持つ仲間ややる気を奮い立たせるライバルが周囲にいる環境での学習が有効です。

しかし、独学では同じ場所で接する切磋琢磨できる存在はいません。独学は自分のペースで勉強できますが、独学の環境ゆえにだらけてしまうなど、モチベーションを維持できない人も多くいます。

勉強のペース配分ができない

自分のペースで勉強できることは独学のメリットですが、周囲と学習速度に差が生じてしまうリスクもあるため注意が必要です。

予備校などに通えば、講義などの進行状況を目安に勉強のペース配分がしやすくなります。しかし、独学で身近に受験勉強をしている人がいないと、どのくらいのペースで勉強を進めればよいのかの感覚をつかみにくく、自分の勉強の遅れに気付けない恐れがあるのです。

自分に合う参考書選びが難しい

自分に合う参考書を選ぶためには参考書の内容を見比べる必要がありますが、大学受験対策用の参考書は数多くあります。しっかり内容を比較しながら探そうとすると、多くの時間が必要となるため、勉強時間にも影響してしまうでしょう。

独学での大学受験対策が向く人の特徴

大学受験対策に独学が向いている人の特徴を4つ紹介します。自分が独学に向いているかを判断する際の参考にしてください。

基礎学力がある

独学は、参考書を活用できるレベルの基礎学力が身に付いた人に適した方法です。予備校なら学力レベルに応じたクラスが用意されていて、基礎から教えてもらえる場合もありますが、独学ではそもそも基礎学力がないと参考書を理解できず、勉強が先に進まない可能性があります。

集中できる場所を確保しやすい

勉強の効率を高められるような、集中できる環境を自分で確保できる人であるかも、独学に向いているかを判断する材料の1つです。予備校であれば講義室や自習室など勉強できる環境が整っています。

しかし、独学では自宅や図書館など、集中して学習できる場所を自分で確保しなければなりません。

自己管理ができる

自分で学習計画を立ててしっかり実行できるような、優れた自己管理能力を持っていることも独学には大切です。独学の場合、予備校のように受験に向けたカリキュラムを他の人に組んでもらえません。

勉強の進め方だけではなく、参考書の用意や模試の申し込みなど受験に関わるすべてを自分で考え、進めていく必要があります。

受験の悩みを相談できる相手がいる

勉強方法や志望校選び、成績の伸び悩みなどで困った際に、精神的負担を軽減できるような相談相手が身近にいない人は、勉強に行き詰まる可能性が高いです。したがって、独学に向かない場合があります。

現役生であれば学校の先生や友達などを相談相手にできます。しかし、同じ境遇の仲間がいない高卒生(浪人生)などは、予備校などに通っていないと相談相手を作りにくいため要注意です。

独学で受験勉強するためには

独学で受験勉強を行う際に、実践すると効果が期待できる対策を具体的に5つ紹介します。

過去問題集で弱点を明確にする

試験本番で1点でも高く点数を取るためには、自分の弱点を明確にし、克服しておくことが大事です。弱点を明確にするためには過去問題集を解く方法が役立ちます。弱点の把握は学習方針を立てるときにも必要です。

ただし、過去問題集を解くだけでは学習の土台となる基礎学力は付きません。そのため、弱点の克服以前に基礎学力をしっかり身に付けておくことが必須です。

模試を受けるようにする

自分の現状の学力を把握するために、模試を定期的に受けることも大切です。模試の結果から見えるその時々の弱点に応じて学習計画の立て直しを行えば、効率的に勉強できます。弱点の把握や復習には、模試で間違えていた問題を書き出す復習ノートの作成が便利です。

自分に合った学習方法を試行錯誤する

弱点は人によって異なるため、自分の弱点を克服できる方法を考えることが大事です。自分の弱点を克服できる、自分に合った学習方法を模索して見つけなければなりません。例えば、オリジナルの復習ノートの作成も弱点克服対策になります。

受験サイトを活用する

インターネット上には、受験の情報サイトやオンライン上で授業を受けられるサイトなどがあります。これらを上手に活用すればスマートフォンやパソコンで効率よく受験対策できるでしょう。

ただし、インターネット上の情報には誤った内容も多く存在するため、サイトの利用には注意が必要です。

自分に合う参考書や問題集を見つける

独学では参考書や問題集が先生の代わりとなります。参考書や問題集次第で成績が変わることもあるため、複数の参考書を比較しながら慎重に自分に合うものを選ぶことが必要です。苦手な科目は、特に理解しやすい丁寧な解説が付いているものを選ぶようにしましょう。

独学での大学受験対策に自信がない人は予備校がおすすめ

独学のリスクを知り、自分には向かないと思ったら、予備校の利用がおすすめです。そもそも、本人の学力や志望校によっては独学では対応が難しいケースもあります

予備校のメリットや、大学受験対策に予備校が適している人の特徴などを詳しく解説しますので、合格のために予備校の利用も検討している人は参考にしてください。

予備校で大学受験対策を行うメリット

予備校を利用して大学受験対策を行うと期待できるメリットを4つ紹介します。

合格に向けた効率的な学習ができる

予備校なら、大学受験の専門家の分析や過去のデータなどによるノウハウを元に作った、カリキュラムやテキストを使用して効率的な学習をすることが可能です。予備校のカリキュラムなどにはプロの裏付けがあるため、学習計画も勉強方法も自分で決める独学のように不安感を覚えることなく、学習に取り組めます。

切磋琢磨しながら学習を進められる

ライバルでもある他の受験生が勉強する姿を見て刺激を受けたり、時には受験生仲間と会話を楽しんでリフレッシュしたりしながら、学習を進められる点も予備校のメリットです。また、一人でいると気持ちが緩みやすいものですが、周囲に他の受験生がいると、勉強への集中力や程よい緊張感を維持しやすくなります。

学習方法や学習計画について相談できる

予備校なら受験に関する悩みが生じたときに的確なアドバイスを受けられます。進路に関する知識や学習法の指導経験が豊富なプロがいるからです。

例えば、自分に合っていると思っていた方法で進めていた学習が、うまくいかなかったときなどにも、最適な学習方法や学習計画を相談できるため軌道修正できます。

自習室が使える

多くの予備校では自習室が用意されていて、予備校に通っている生徒であれば自由に利用できることが通常です。自習室は勉強することを目的に設けられている場所であるため、学習に集中できる静かな環境が用意されています。

予備校での大学受験対策が向く人の特徴

大学受験対策として予備校に通う方法が向いている人には、主に2つの特徴があります。

予習復習を自主的に行える

自主的に予習や復習ができる人や基礎学力が一定以上身に付いている人は、予備校向きです。学習の土台となる基礎学力があり、予習や復習をしっかり行っていると、授業を理解しやすくなるため予備校での時間を有効に使えます。

反対に、基礎学力がなかったり、予習や復習をしなかったりすると、授業についていけなくなる可能性があるため注意が必要です。

授業に合わせて勉強時間を確保できる

予備校は授業の日程や時間が決められているため、授業以外の勉強時間を自分で確保できる人が向いています。アルバイトや部活などがある場合には授業に出られるように調整が必要です。

現役生であっても高卒生(浪人生)であっても、授業と併せて予習や復習、過去問の演習などをしっかり行うことは重要です。そのため、授業に追われるだけの生活になることは避けなければなりません。

まとめ

大学受験は独学でも対策は取れますが、現状の学力と志望校によっては独学だけでは難しい場合もあるでしょう。また、自己管理で学習を進める自信がない人や、無駄なく効果的に学習したい人などには予備校の利用がおすすめです。

駿台予備学校ではパソコンやタブレット、スマートフォンでの利用が可能な自習用コンテンツがあるため、効率的な学習ができます。また、100年以上の歴史から培ったノウハウや東大・京大合格者数No.1となった実績などを活かした、進路のアドバイスや学習コーチングなどのサポートも充実していて安心です。

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