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進路を決める -目標の見つけ方-

監修者:駿台予備学校 教務課

自分を未来で活かすために、価値ある目標を見つけよう。世の中に山積するさまざまな問題に挑むために、私たちの「知」の力がますます問われています。「知」には、知識として知るだけでなく、「考える」「判断する」(知恵)という意味もあります。言い換えれば「知」は、「生きる力」そのものにほかなりません。「知」を広げ、深めてくれるのは、学問の世界です。なにを学ぶかを考えることは、皆さんの将来や生き方を決める選択とも言えるでしょう。学問や大学について理解を深め、自分にとっても、社会にとっても、ワクワクするような夢や目標を描いてください。

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総合知をめざせ

総合知とは

2021年4月から施行された「科学技術・イノベーション基本法」において、人文科学・社会科学・自然科学のあらゆる分野の知見を総合的に活用して社会課題に対応していく方針が示されました。たとえば、自動運転車を人々にとって本当に有益なものにしていくためには、技術だけでなく、法律の整備や倫理観の問題も避けて通ることができないでしょう。ただし、総合知では、文系・理系のような役割分担(分業)にとらわれず、さまざまな知を統合・共創して、複雑な課題を解決していくような視点が望まれます。ダブルメジャー(主専攻と副専攻)のような形で、人文科学・社会科学・自然科学の領域を柔軟に学び、異分野への深い理解と尊敬をもって議論できるような能力や資質が求められます。大学や大学院の教育もこのような動向や期待に沿って改革を進めています。

well-beingという考え方

科学技術の進歩は、人々の生活に恩恵をもたらすと同時に、社会にさまざまな影響を与えてきました。地球温暖化や気候変動、エネルギー、少子高齢化、格差など、問題が多様化・複雑化する現代では、研究や技術開発が「一人ひとりが多様な幸せ(well-being)を実現できる社会」の構築を目的とするようになると考えられています。言い換えれば「人間中心の社会」です。そこでは、これまで紹介してきたように、国内外を超えた総合知の活用が期待されます。そして、総合知に参加するのは、専門の研究者だけでは決してありません。社会の問題に関心をもったら、誰でも一員になることができます。さまざまなプロジェクトやコンテストに参加する高校生も増えてきています。総合知を活かすことができる人材を育成するためには、息の長い取り組みが必要です。皆さんも、自分に合った進路を見つけるとともに、学ぶことに楽しさや生きがいを感じられるような学生・社会人になってほしいと思います。

(参考:文部科学省『令和5年版科学技術・イノベーション白書』

学びたいこととマッチした学問を選ぼう

学問のフィールドは大きな広がりを見せています。プラス思考で興味のある領域を積極的に調べてみましょう。

学問の領域

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