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成績を伸ばす下地づくり-安心感と危機感には順番がある-

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執筆:八尾直輝

「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長

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マズローの示した「欲求の階層」

心理学者のマズローは自著『A Theory of Human Motivation』で人間の欲求の階層を示しました。人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されており、低次の欲求が満たされるごとに、もう1つ上の欲求が出現するという理論です。

5つの欲求を簡単に説明すると以下のようになります。

  • 自己実現の欲求
    …自分にしかできないことを成し遂げたい
  • 自我の欲求
    …尊敬されたい、能力を認められたい
  • 所属の欲求
    …集団に所属して安心感をもちたい
  • 安全の欲求
    …身体的に安全、かつ経済的にも安定した環境で暮らしたい
  • 生理的欲求
    …生命活動を維持したい

「安心感」のあとに「危機感」がくる

学びの場における安心は「所属の欲求」、成績を伸ばしたいという気持ちは「自我の欲求」にあたります。「所属の欲求」が満たされないと、「自我の欲求」は出現しません。

つまり、安心して学べる環境がなければ、「成績を伸ばしたい」という気持ちになれないのです。つまり成績を伸ばすことに貪欲になれていない生徒に不足しているのは、危機感よりも安心感である可能性があるのです。

著者プロフィール

八尾直輝の写真 八尾直輝 株式会社プラスティー教育研究所

「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長。 「できない」を「できる」に変換する独自の学習法と習慣形成の支援を行う「学習コーチ」というサービスを開発・提供。 共著には『ゲーミフィケーション勉強法』『小学生から自学力がつく』があり、雑誌『螢雪時代』への寄稿や、講演会の開催、学校・予備校・教育サービス開発に広く携わっている。

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