学問選びのQ&A -社会科学:社会の動きを解明する-

監修者:駿台予備学校 教務課

目次

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経済学・経営学・商学のちがいは?

経済学・経営学・商学はお互いに関連の深い内容で、経済学部で経営に関連する科目が学べたり、またその逆もあります。興味をもった大学の学部・学科編成や、カリキュラム内容を調べて特徴を知ることが大切です。経済学はさまざまな経済活動を論理的に解明する学問です。基礎として、国や市場などの広い視点で研究するマクロ経済学と家計や企業を主体とするミクロ経済を学びます。また、ゲーム理論では人や組織などの意思決定について研究します。経営学は企業活動(経営戦略や企業組織など)を、商学では商取引や会計などを学びます。経営学、商学は実践的なアプローチと言えるでしょう。マーケティングは売れる仕組みを分析・研究する学問分野で、おもに経営学・商学で扱います。

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『学問選び、志望理由のモト』経済・経営・商学・会計~社会を生きる知識・スキル~

法学部の就職先は?

法学部の進路は法曹(裁判官・弁護士・検察官)や公務員などのイメージがありますが、幅広い業種で活躍しています。憲法・民法・刑法など、社会生活のよりどころとなる法について、解釈や適用を考えるが法学です。商取引・知的財産権・労働など、実社会で求められる法律の知識はいっそう専門化・多様化しています。これらに加えて、リーガルマインド(法的な物の考え方や姿勢)も身につけます。法の知識や素養は幅広い業種で活かすことができるでしょう。また、政治学では政治の歴史や理論を学んだ上で、よりよい社会を築くための政策や制度を研究します。特に政策に焦点を当てて学ぶ政策学部、諸問題の解決を総合的に学ぶ総合政策学部などもあります。

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『学問選び、志望理由のモト』法律・政治・総合政策~これからの時代を担う責任~

社会学ってどんな学問?

社会学は、人々の関係や行動を分析して、社会の諸問題の解決をめざす学問です。社会調査や統計などについても学べます。家族、地域、産業、労働、教育、マス・コミ、メディアなど社会のあらゆる事象が対象になります。たとえば、インターネットやソーシャルネットワークサービスでの人やモノのつながり、子どもとゲーム・スマホの影響など、身近なテーマを通して社会や人間について深く理解していきます。また、最近関心を集めているテーマの一つにジェンダーがあるでしょう。ジェンダーとは、生物学的な性別に対して、社会的・文化的につくられる性別のことです。国会・地方議員や企業の管理職への女性の登用、男女間の待遇(賃金)格差など、日本が解決すべき問題は多くあります。

ビジネスで活かせる資格は?

英語を社内公用語とする企業も見られる中で、英検、TOEFL(R)、TOEIC(R)など、大学入学後も継続的に受検してスコア向上をめざす学生が多くいます。大学や学部等の方針によっては進級要件として定められている場合もあります。情報系では、ITパスポート(国)、情報処理技術者試験(基本情報技術者・応用情報技術者)(国)、Microsoft Office Specialist(MOS)なども人気です。また、顧客の資金計画を支援するファイナンシャル・プランナーのためのFP技能士(国)や会計の基礎知識が学べる日商簿記検定試験、不動産取引や関連法律についての宅地建物取引士(国)、そのほか旅行業務取扱管理者(国)など、ビジネスで活かせるさまざまな資格があり、大学で取得をサポートしている場合もあります。
※(国)は国家資格を表します。

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駿台コラム:学問選びについて

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