大学を知るQ&A -大学の仕組み-

監修者:駿台予備学校 教務課

目次

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学部・学科はどのように変わってきている?

一般には、学部を細分化したのが学科で、さらにコースや専攻などに分かれる場合があります。また、学群・学類は学部・学科よりも幅広い分かれ方とされています。法・商・経済・文・理・工・農などの伝統的な学部・学科に加えて、グローバル、コミュニケーション、マネジメントなどの名称のついた幅広い領域を学ぶ学部・学科も多くなりました。現代社会の問題の解決には多様な視点や高い専門性が欠かせません。そのため、時代に要請に応えた学部・学科構成に変化しているのです。同じような名称でも大学によって力を入れている分野やアプローチ方法が異なることもありますから、十分な情報収集が必要です。特に新傾向や学際分野を選ぶ際には、将来の進路も含めてしっかり検討しましょう。

ゼミナール・研究室について教えて?

自分が研究したい専門のテーマを、担当教員が少人数形式で指導する最も大学らしい学びのスタイルです。主に3・4年生から始まり、理系では「研究室」と呼ばれることもあります。専門書や文献を読んで発表・討論する、フィールドワークに出かけて調査する、本格的な実験に取り組むなど、学生が中心に展開していきます。大学院への進学を考える場合には、この機会に自分の研究テーマを明確にする必要があるでしょう。最近では学問への導入やアカデミックスキル(文献の調べ方、レポートの書き方、ディスカッション・プレゼンテーションスキルなど)の習得を目的に、1・2年生から「基礎ゼミ」などを行うことも多くなっています。

キャリア教育はどんなことが行われているの?

大学が専門分野の教育・研究に加えて力を入れているのがキャリア教育です。就職活動に向けて1年次から、自己分析、コミュニケーションやチームワークなどの社会的な基礎能力の向上、職業研究などに取り組みます。新卒一括採用、終身雇用といった日本型の雇用システムの見直しが進む中で、キャリア教育は就職のためだけでなく、その後の人生設計も含めた長期的な視点で考えることが必要です。キャリア教育は教員だけでなく、キャリアセンターと呼ばれる部門も大きな役割を担っています。キャリアセンターは就職活動の対策セミナー、公務員や資格対策セミナー、企業説明会などを企画・運営するほか、個別相談なども行い、就職活動をサポートしてくれます。

海外留学するには?

コロナ禍で急減した日本人の海外留学者数ですが、復活の兆しも見え始めたようです。海外留学を検討している人は、大学の国際交流センターなどに相談してみるとよいでしょう。国際交流センターは、留学のサポートや語学プログラムの提供、留学生との交流活動などを行っています。留学のタイプは、長期・短期の留学、語学の学習を中心とした海外研修などが用意されていることが一般的です。ヨーロッパ・北米・オーストラリアなどが多いですが、アジア、中南米など、行先も多様になってきました。また、自己開拓により、海外ボランティアや海外インターンシップに参加する学生もいます。そのほか、オンライン留学プログラムも選択肢の一つでしょう。

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