大学受験に失敗しても終わりじゃない-先輩方の失敗談から学ぶ基本的な対策について解説-

監修者:駿台予備学校 教務課

大学受験の失敗は誰しも避けたいものでしょう。しかし、受験生の全員が大学受験に成功することはあり得ず、毎年誰かが大学受験に失敗しています。この記事では、大学受験に失敗したくないと考えている受験生に向けて、先輩の失敗談や失敗しないための対策方法などを紹介します。ぜひ参考にしてください。

目次

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先輩たちが大学受験に失敗した理由

大学受験を経験した先輩方には大学受験を失敗した人もいます。どのような理由で失敗してしまったのか、代表的なものを紹介します。

勉強における失敗

勉強方法の失敗

大学受験までの時間は有限です。そのため、効率のよい勉強方法で時間を有効活用しないと、受験までに学力向上が間に合わないかもしれません。

よくある失敗として、基礎固めや弱点克服がおろそかになっているにも関わらず、問題演習や過去問ばかり挑戦してしまうというケースがあります。現状の学力レベルに合っていない問題に時間をかけても、理解に時間がかかってしまうなどで余計な時間を費やしてしまいます。

勉強スケジュールの失敗

計画性のない勉強スケジュールを立ててしまう受験生は、大学受験で失敗しやすい傾向にあります。計画性がないというのは、学校と予備校の授業で手一杯になり自習の時間を十分にとれていない状況や、そもそもスケジュールに無理があり計画通りにいかない場合です。

スケジュール管理に失敗してしまうと、毎日勉強はしているものの苦手教科の克服や過去問対策が十分にできないまま受験当日を迎えるといったことも考えられるでしょう。

塾や予備校選びの失敗

塾や予備校はそれぞれ特徴があり、自分に合ったところを選ばないといけません。ただし、塾や予備校選びに慎重になるあまり通い始めが遅れるという失敗例もあります。第一志望合格など通う目的を明確にして、目的達成ができそうな塾や予備校を早くから探しておきましょう。

参考書選びの失敗

基礎がまだできていないにも関わらず難易度が高い参考書を使用してしまうなど、間違えた参考書選びで失敗するケースも考えられます。また、今持っている参考書を活用できていないうちに、さらに新しい参考書を購入する場合も失敗要因の一つです。

まずは現状の学力に合った参考書を選び、内容を全て活用しきったあとで新しい参考書を選ぶようにしましょう。大学受験の焦りで適切な参考書を選べなくなってしまわないよう注意が必要です。

模試の取り組み方に関する失敗

模試は現状の自分の位置を把握するだけではなく、苦手ポイントを把握できる良いチャンスです。ただし、結果だけに一喜一憂してしまうと大学受験の失敗になりかねません。

良い結果が出れば安心し、悪い結果が出れば不安に襲われるなど結果に振り回されてモチベーションが安定しないケースはよく見られます。また、復習ノートを作成するなどの取り組みをしないままで、模試の結果を有効活用できないという失敗談もよくあります。

生活面での失敗

体調管理の失敗

大学受験は当日の1日だけです。受験当日に体調を崩してしまい、大学受験に全力を出せなかったという人もいます。受験の時期は冬場で、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスが流行る時期です。手洗いうがいが不十分だった、人混みに行ってしまったため風邪をひいたなど、体調管理に失敗すると大学受験失敗にもつながるため注意しましょう。

生活リズムに関する失敗

勉強時間の確保は大切です。しかし、毎日夜遅くまで勉強するなど生活リズムが乱れた状態で勉強を続けると逆効果になる可能性もあります。たとえば、生活リズムが崩れると以下のような状態になるでしょう。

● 睡眠不足で試験中に眠くなる
● 疲労が回復しきれず集中できない
● 大事な試験に寝坊してしまう

夜更かしによる生活リズムの乱れだけではなく、食生活の乱れも集中力低下につながるため体調を配慮した学習環境を心がけましょう。

モチベーション低下による失敗

大学受験は1年という短い期間ですが、なかには途中でモチベーションが低下してしまう人もいます。モチベーションの低下が大学受験の失敗の引き金となる可能性もあるでしょう。予備校などに通うことで、勉強する環境に身を置き、受験仲間と切磋琢磨するとモチベーションも最後まで保ちやすいでしょう。

第一志望に現役合格できなかった場合の選択肢

努力して大学受験に挑んでも、第一志望に現役合格できないこともあるでしょう。そのときに、どのような選択肢があるのか解説します。

浪人する

高卒生(浪人生)となり受験勉強を続け、次年度の受験に挑戦する選択肢です。高卒生(浪人生)となる場合、基本的に予備校に通う、もしくは自宅で独学する、という2つの方法があります。それぞれの特徴について解説します。

予備校に通う

大学受験に特化した予備校に通うことで、効率的に受験対策ができます。魅力的でわかりやすい授業を行う講師から授業を受けられるため、苦手分野を短時間で克服できる可能性もあります。予備校は大学受験に関する情報も豊富で、合格を目指しやすい環境にあるでしょう。

自宅などで勉強する

自宅学習は毎日ひとりでの勉強が多くなります。自分のペースで勉強を進められますが、計画的なスケジュール管理は重要です。また、部屋に引きこもるばかりでなく、図書館やカフェで気分を変えながら勉強に集中する人も多いです。

第一志望校以外の大学に進学する

もし、第一志望ではない他の大学に合格しているのであれば、受かった大学へ進学してもよいでしょう。ただ、浪人すれば第一志望に受かったのではないか、といった心残りが起こる場合もあるため、第一志望の大学に対して強い気持ちがある人は慎重に判断するようにしてください。

専門学校に進学する

大学ではなく専門学校に進学する人もいます。専門学校は、学校によって異なる専門的な知識やスキルを身につける場所です。手に職をつけられるため就職しやすくなります。3年で卒業できる学校も多く、4年制の大学に行くよりも早く社会人になれる選択肢です。また、学校によっては4年制大学への編入ができる学校もあります。

大学受験に失敗しないための基本的な対策

大学受験の失敗を防ぐためには、以下のような対策を行うとよいでしょう。

目的意識を持つ

受験当日までモチベーションを保つためには、目的意識をしっかりと持つようにしましょう。なぜその大学に行きたいのか、理由を明確にし、受験勉強を最優先にする生活を送るようにしてください。目的意識を最後まで持つことにより、趣味や遊びに時間をかけることなく勉強を続けられるようになります。

教材を絞って勉強する

受験に対して不安になると、何冊も参考書を買ってしまう人がいます。しかし、何冊もの参考書を使用することは逆効果です。参考書は新しいものをどんどん取り入れるのではなく、同じ参考書を何度も繰り返すほうが効果的だと言われています。新しい参考書や問題集に目移りしないように、自分にあったものに絞って使用しましょう。

バランスを考えて勉強時間を配分する

各教科の勉強時間はバランスを考えて配分しましょう。苦手教科はどうしても時間がかかりますが、かかりきりになってはいけません。苦手教科に時間を割きつつ、得意教科を勉強する時間もしっかりと確保しましょう。志望校の配点を意識し、高配点の教科や問題に時間をかけるようにすることも重要です。

受験当日に向けた生活リズムを整える

勉強は大切ですが、受験当日に体調を崩してしまっては意味がありません。大学受験当日に失敗せず全力を尽くすためには、食生活や生活リズムを整えましょう。勉強時間は減りますが、睡眠時間の確保も重要です。受験当日に100%の力を発揮するために、夜ふかしせず栄養がある食事をしっかりと摂るようにします。

受験当日のケアレスミスに注意する

受験当日のケアレスミスを防ぐために、以下のようなことを行います。

● 解答欄を確認しつつ記入する
● 記述問題は必ず読み返す
● ミスをしている前提で見直しする
● 計算は2度行う

ケアレスミスを防ぐためには、とにかく確認が重要です。ミスをしている前提で、しつこく見直してみましょう。特に最初の問題で計算ミスをして、それ以降の問題をすべて間違えてしまうこともあります。単純な計算ミスにも要注意です。

まとめ

大学受験は必ず成功できるとは限らず、失敗してしまうかもしれません。しかし、大学受験へのモチベーションを保ちつつ、健康的な生活を送るようにすれば、失敗原因を減らせるでしょう。

ゴールを見据えたスケジュールを立て、最後までモチベーションを保つためには予備校の利用がおすすめです。大手予備校の駿台は、100年以上の歴史と実績で受験生を成功に導きます。ICT学習環境も揃っているので、飽きずに最後まで学習を続けられます。

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