双方向性のあるコミュニケーション①-アドバイスよりも大切なこと-

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執筆:八尾直輝

「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長

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相談中に、勝手に自己解決する謎現象…?

悩み事があるとき、人に相談することも多くあると思います。私たちは人に相談するとき、何を求めて相談するのでしょうか。

もちろん具体的なアドバイスを求めることもあるでしょう。でもたとえ相手からアドバイスをもらえなくても、「相談して良かった!」と思うこともあります。私たちは、必ずしもアドバイスを求めて相談をするばかりではないようです。

話すことで気が楽になることもあります。さらに、話しているうちに自分の考えが整理されて、悩みが解決してしまったという経験がある人も少なくないのではないでしょうか。
相手から特にアドバイスも受けることなく、自己解決してしまう現象について今回は考えてみたいと思います。

自分で思いついたことは、納得できる

アドバイスが有用なものになるためには、「これなら、できそう!」という具体的な実行イメージがつくことが重要です。実行できなければ絵に描いた餅だからです。
相手からのアドバイスがあまり響かない原因は、アドバイスそのものの有用性というよりも、アドバイスを受けた側の納得感にあるといっても過言ではないでしょう。
先ほどのように、相談しているうちに自己解決するのは、自分で思いついたアイデアには納得感を持ちやすく、すぐに実行するイメージが湧くからです。このように、相手に向けて発した言葉が自分に作用することを、コーチングでは「オートクライン」といいます。

著者プロフィール

八尾直輝の写真 八尾直輝 株式会社プラスティー教育研究所

「勉強のやり方」を教える塾プラスティー・塾長。 「できない」を「できる」に変換する独自の学習法と習慣形成の支援を行う「学習コーチ」というサービスを開発・提供。 共著には『ゲーミフィケーション勉強法』『小学生から自学力がつく』があり、雑誌『螢雪時代』への寄稿や、講演会の開催、学校・予備校・教育サービス開発に広く携わっている。

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