2025年度より新課程入試が始まります。駿台では、新課程に対応した万全のカリキュラムで受験対策ができます。駿台の先生に、新課程入試に向けて授業でどのように対応しているかを聞きました。
英語
駿台予備学校
英語科講師
増田悟
新課程入試に向けて、2023年に大学入試センターは英語の問題作成方針を公表しています。
リーディングについては問題構成に若干の変化はありますが、従来の「英文の内容を素早く正確に理解し、的確な情報処理を通して設問を解いていく」という姿勢に大きな変更はありません。リスニングについても、大きな変更はない見通しです。国公立大の2次試験や私立大入試にも大幅な変化はないでしょう。そうです、「新課程だ!どうしよう?」と不安になることはありません。新課程入試で要求される英語力を身につけるには、駿台が実践している正統派の学習法が最も効果的なのです。
駿台では、「50分授業」の特色を生かして、皆さんの英語力を確実に上げるためのカリキュラムを組んでおり、正確な文法力と十分な語彙力に基づいて、構文・長文読解・和文英訳・自由英作文といった多面的な学習を行います。また、ほぼすべての教材に音声付録がついており、リスニング対策も万全です。さらに、授業中に行われるテスト演習を通じて実践力も鍛えていきます。もちろん、授業後に疑問点がある際は、講師に直接質問ができる環境も整っています。さあ、新課程入試を恐れる必要はありません。第一志望合格を目指して一緒に頑張りましょう。
駿台には「選抜・英語」や「難関・英語」、「標準・英語」など多数の講座があります。ご自身の志望大学や現在のレベルにあわせてご受講ください。
数学
駿台予備学校
数学科講師
八木祐一
新課程入試において、数学で新たに学習する分野は大きく3つあります。
1つ目は、数学Aの確率の分野における「期待値」です。この分野は、昔の高校数学でも扱っており、共通テスト、2次試験共に出題されやすい分野となりますので、駿台の様々な教材で取り扱う予定です。
2つ目は、数学Iのデータの分析における「仮説検定」です。この分野は、今回初めて高校数学で扱われるようになったところであり、過去の教材では学習できない分野となります。主に、共通テストで出題されると予想されますので、駿台では「共通テスト対策数学演習」などの、共通テスト対策の授業で主に扱う予定です。
3つ目は、数学Bの確率分布における「統計的な推測」です。この分野は、仮説検定以外は旧課程でも教科書では扱っていましたし、共通テストでも選択問題で出題されていましたが、試験範囲には入っていない大学がほとんどでした。新課程におきましても、試験範囲外である大学が多いですが、「共通テスト数学ⅡBC」の選択分野で選択する受験生が増える分野であると予想されますので、駿台では「共通テスト対策数学演習」などの、共通テスト対策の授業で主に扱う予定です。
駿台では、新課程への変化に対して、臨機応変に対応していきますので、安心して駿台の授業を受講してください。
駿台には「難関・数学ⅢC」や「難関・数学ⅡBⅢC」、「標準・ⅠAⅡBC」など多数の講座があります。ご自身の志望大学や現在のレベルにあわせてご受講ください。
現代文
駿台予備学校
現代文科講師
岩科琢也
新課程入試の現代文において、最も留意しなければならない点は大学入学共通テストの改変になると思われます。国語は従来の共通テストから試験時間が10分増え、現代文の大問が1題追加されることになります。特に新たに出題されることになる第3問は図表やグラフを含めた複数のテクストの読解を行う問題が出題されることが予定されており、これまで以上に「生きて働く知識・技能」、「未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力」、「学びに向かう力・人間性」が求められることになると言えるでしょう。
駿台予備学校では、こうした新課程入試の変更点に対応して、カリキュラムおよびテキストの再編成を継続的に行っています。具体的には、大学入試センターが2022年11月に公表した試作問題を分析し、これをモデルに新たな問題を作成して、各学年のテキストに組み込んでいます。これまで出題されてきた論理的な文章や文学的な文章に加え、いまだ過去問が十分に存在せず、対策を講じることが難しい実用的な文章の問題にも、受験生の皆さんが万全の対策を行えるようなカリキュラム・テキスト・授業が駿台にはあります。新課程入試に向けた学習は安心して駿台に任せてください。
古文
駿台予備学校
古文科講師
松本裕喜
2025年より始まる新課程入試の共通テストでは、国語全体の大問が5つ、試験時間が90分となり、古文の配点は45点となります。こうした形式上の変化はありますが、大学入試センターの発表した「『国語』の問題作成方針に関する検討の方向性」の、古文に関わる箇所を参照すると、「引き続き、…(中略)…古典(古文、漢文)を題材として、試験時間(90分)との関係に留意しつつ、それぞれの題材の意義や特質を一層生かした出題となるよう工夫する」とあり、これまでの共通テストと比較して、内容面で大幅な方針の変更がないことが認められます。
共通テスト古文の出題形式の特徴の一つとして、複数のテクストを比較・統合する問題が出題されている、という点が挙げられます。駿台では、習熟度に応じ、高校1年次からこうした形式の問題にも触れてもらい、単に「複数の文章が出題される」ということでなく、「複数の文章を比較・統合する問題として、どのような話題が考えられるのか」「どのような意図でこれらの文章が示されているのか」など、より深い理解に達することがきるように工夫を凝らしたカリキュラムを編成しています。
また、いかに入試の形式が変動しても、与えられた文章を精確に読解する力を涵養することが、古文、ひいては国語という教科の根本・本質であることは決して変わりません。駿台の古文の授業では、文法・単語といった知識をどのように運用すればよいのか、どうすれば文章を読めるようになるのか、といった点を重視し、ともすれば文法などの知識に偏りがちな古文という科目において、どのように学習を進めていけばよいのかを示します。
漢文
駿台予備学校
漢文科講師
三宅崇広
「新課程入試」となっても、「古典」の一分野である「漢文」の試験では、大きな改変は考えられません。しかし、「共通テスト」をはじめとした近年の入試漢文が求める、上手な情報処理に基づく迅速かつ正確な漢文読解力を構築しておくことは不可欠です。
「共通テスト」になって、問題文の分量も増え、【問題文Ⅰ】【問題文Ⅱ】のような2つの資料から正解を導く出題が定着していますから、効率的かつ効果的な受験(試験時間を上手に使うこと)の重要度が非常に高まっています。
また「共通テスト」では、以前のセンター試験のような基本句形の知識で簡単に答えが絞れる設問が見られなくなっていますから、句形・語順をはじめとしての漢文読解の基礎力と文脈把握力は盤石なものにしておく必要があります。
漢文としての語彙力も、充実させなければなりません。しかし漢文の語彙力は、単純な知識ではなく、問われている語の意味を文章中から導き出す国語力なのです。駿台の漢文カリキュラムは、あなたが立ち向かわなければならないこのような入試漢文に、教材・授業・講師があらゆる面から完全にリード+バックアップいたします。お任せください!駿台なら漢文も大丈夫です!
駿台には「難関・現代文」や「難関・古文」、「標準・国語(現代文・古文)」など多数の講座があります。ご自身の志望大学や現在のレベルにあわせてご受講ください。
物理
駿台予備学校
物理科講師
三幣剛史
物理は新課程になっても、全体としては内容の出入りがなく、旧課程と変わりがありません。学習内容の変化を気にする必要はないでしょう。
しかし、各社の教科書をよく見てみると、ある変化に気づきます。本文以外にコラムなどの囲み記事をさらに充実させ、身近なところに潜む物理を素材とした実験や考察が多く扱われるようになっています。教科書によっては、それに対する例題が載っているものもあります。共通テストがすでにそうであるように、実験や「考える力」を重視した入試問題がこれから徐々に増えていくかもしれません。問題文がさらに長文化し、読解力が要求されることも予想されます。その点では、新課程というより、“新時代”になったのかもしれません。
では、そんな“新時代”の受験生は、どのような学習をしていけばよいのでしょうか。学習方法をこれまでと変えなければならないのでしょうか。いえ、そうではありません。問われるのは、高校範囲の物理の考え方とそれを具体的な現象に運用する能力です。それらが身についていれば、たとえ初めて見る現象や実験でも、正しく考察することができます。
駿台では、どのような問題にも対応できる確固たる学力を養成します。出題傾向が変わろうとも、物理法則は変わりません。心配無用です。
化学
駿台予備学校
化学科講師
高田幹士
新課程になり、化学では「熱化学」の分野が大きく変わります。この変化は学ぶ皆さんよりも教える側にとって大きな変化です。新しく単元が付け加わるだけならまだよいですが、「熱化学」自体は昔からある分野であり、今回の課程から教え方が今までと180°変わると言っても過言ではありません。その結果、教える側ははっきり言って大混乱で、多くの学校の先生方もかなり不安を感じていると思います。その混乱や不安は、学ぶ側の皆さんにも当然、影響するでしょう。
最初は我々も不安でしたが、この混乱や不安を解消するべく、駿台化学科では全員が同じ問題意識を持ち、どのように教えたら皆さんに伝わるか、どうしたら教える我々が混乱せずに済むか、入試問題がどのように変わるかを徹底的に考え、議論し、チーム一丸となって、かなり前から入念に準備を進めてきました。
その結果、テキスト、授業共に、我々駿台化学科の新課程版「熱化学」への準備は万全です。自信を持って提供しますので、安心して駿台で「熱化学」を学んでください。もちろん、既存のどの分野も同じ情熱で準備していますから、ぜひ、駿台で一緒に化学を楽しみましょう。意欲的な皆さんをお待ちしています。
生物
駿台予備学校
生物科講師
河崎健吾
駿台では、新課程の「生物」を研究し、効率よくスムーズに学習していけるように、テキスト全体を大幅に刷新して新課程に対応します。
現行過程と比べて新課程では、大きな変更点は2つです。一つは、現行課程の教科書で最後に学習していた「進化」と「系統」の分野が、新課程の教科書では第1章にまとめられたことです。もう一つは、現行過程で各分野に分かれていた植物に関する内容(植物の配偶子形成と受精、発生、ABCモデルなど)が、教科書の後半の「植物の環境応答」に加わりまとめられたことです。
新課程の教科書の第1章では、現行過程の遺伝子分野で扱っていた突然変異や、生殖で扱っていた減数分裂と受精、動物の配偶子形成などが、進化のしくみを学習する上で新たに第1章に配置されています。この大きな変更は単に学習する順番が先になったということだけではありません。高校で学習する「生物」のほぼすべての分野において、「進化」をベースに学習していくことを意味しています。この第1章を効率よく学び、他の分野につなげていけるかが新課程の「生物」の学習ポイントになります。
駿台では、新課程の「生物」を徹底的に研究して作成したテキストをもとに講義を行い、新課程に準拠した模試や講習で新課程「生物」を攻略します。安心して駿台で「生物」を学んでください!
地学
駿台予備学校
地学科講師
木村修
地学基礎、地学について、新指導要領が挙げる新しい時代に必要となる育んでいくべき3つの資質・能力は、
①科学的に探究するために必要な観察、実験などに関する基本的な技能(知識及び技能)
②観察、実験などを行い、科学的に探究する力(思考力、判断力、表現力等)
③地球や地球を取り巻く環境に主体的に関わり、科学的に探究しようとする態度と、自然環境の保全に寄与する態度(学びに向かう力、人間性等)
となっています。これらの達成を目標として教科書は書かれています。地学基礎では、日常生活と社会との関連についてや環境問題についての内容が含まれており、地学では、地学の基本的な概念や原理、法則についての内容が含まれています。更に、上に挙げた目標を効果的に達成できるよう、観察や実験についての内容や、図やグラフ等の資料を参照するものが多く含まれています。教科書で学習をする際は、本文を読むだけでなく、観察や実験についての内容も(簡単に行えるもののみでも構いませんので)実際に行ってみたり、図やグラフ等も注意深く読んでいくと良いでしょう。学校で地学基礎や地学を学んでいる受験生の皆さんは、授業の際に行う実験や観察にも興味をもって取り組むと良いでしょう。
今までの地学基礎や地学の入学試験においても、観察や実験を念頭に置いたもの、図やグラフ等の資料を読み取る必要のある問題が出題されてきましたが、新課程以降はこれまで以上にそれらに関する問題が出題されることが予想されます。以上のことを念頭において駿台のテキストは構成されています。大学の入学試験のうち、内容としても興味をもてる良問で、かつよく出題される問題を含むものを中心に選ばれており、図やグラフ等の資料の読み取りの練習も十分に行えるようになっています(「地学図表集」が配付される講座もあります)。授業においても、地学基礎、地学の入学試験で必要となる知識や考え方、表現方法を十分にお伝えしていきます。幅広い地学の分野を楽しみながら学んでいきましょう。
駿台には「難関・物理」や「難関・化学」など多数の講座があります。ご自身の志望大学や現在のレベルにあわせてご受講ください。
日本史
駿台予備学校
日本史科講師
鈴木和裕
2025年から新課程に入り、共通テストの日本史選択は「歴史総合+日本史探究」で実施され、従来の「日本史B」の流れを引く「日本史探究」に加え、近現代史を中心に世界史と日本史を融合した「歴史総合」も必修になります。大学入試センターが発表した試作問題では「歴史総合」が100点中25点あり、大きな負担に感じると思われます。
しかし、試作問題を見る限りでは、資料などの読解が中心で難易度の高い用語は出題されておらず、それほど難しい問題は出題されないと予想できます。実際にどのような問題が出題されるかは本番までわかりませんが、歴史用語などの知識よりも、資料の読み方など歴史の考え方をしっかり学んでおけば解答できる問題になるでしょう。
国公立大や私立大では「歴史総合」に関する対応は様々で、志望校の試験情報は要項などを丁寧に調べる必要があります。こうした状況のなか、駿台では講師陣が新課程対応の教材研究を進め、通常授業や季節講習、模擬試験での対応を検討しています。次年度は共通テスト対策を中心に、「歴史総合+日本史探究」を意識した講座内容で受験生を指導します。
世界史
駿台予備学校
世界史科講師
相田知史
2025年からスタートする新課程の世界史入試では、共通テストや多くの大学入試で「歴史総合」と「世界史探究」を組み合わせた出題が想定されています。共通テストでは100点のうち25点が「歴史総合」から、75点が「世界史探究」から出題される予定です。出題形式はこれまでの傾向をふまえ、教科書レベルの基本的な知識に加え、会話文や資料、問題文の正確な読み取りを必要とする正誤問題が特徴となるでしょう。
「歴史総合」には日本史の内容も含まれますが、その多くは日本が世界史の中でどう関わったのかという視点を重視しています。「世界史探究」では先史時代から現代までの歴史を「なぜ?」という問題意識をもって取り組むことが求められます。世界史は暗記が必要である科目であることは事実ですが、大切なのは丸暗記にとどまることなく歴史の流れを理解して覚えることです。教科書では地名や人名などの太字の用語だけに目がとらわれがちですが、その用語を説明している文章を読むことを厭わないでください。
駿台の世界史の高校生クラスでも、新課程の視点や内容を意識したテキストと授業で「入試直結」をめざします。
地理
駿台予備学校
地理科講師
宇野仙
新課程入試に漠然とした不安を抱いている受験生も多いことでしょう。その中で地理は「現行課程から変化が少ない科目」と言われています。ただ、新課程では新たに『地理総合』が必履修科目となったことで、共通テストをはじめとした入試においても『地理総合』でしか見られない分野(GIS、SDGs、防災など)の出題が増えることが予想されています。
多くの受験生が選択することになる共通テストの『地理総合・地理探究』の試作問題では、『地理総合』の分野から大問6題中2題が出題されました。そこで駿台のカリキュラムでは、現行課程の『地理B』に代わる『地理探究』の中で『地理総合』の内容をやるような強引な指導は一切せず、『地理総合』のためだけのテキストを作成し、別途、授業時間を設けて万全の指導を行っていきます。
また『地理B』に代わる『地理探究』では、参考書を使った独学や詰め込み学習では対応しきれない、「分野横断的内容」や「時事問題」に関連した出題の増加が予想されています。もちろんこの点においても、最新の入試問題に精通しているだけではなく、実際に模擬試験の作題も行う、真の地理入試のプロである駿台講師が最新の内容をもとに熱い講義を展開していきます。駿台で新課程の地理の対策を盤石にしましょう!
公共
駿台予備学校
公民科講師
吉田和真
「公共」の学習範囲は、ほとんどが「倫理」、「政治・経済」と重なっています(ウエートは、「政治・経済」と重なっている範囲の方がかなり大きくなっています)。
高校の「公共」の学習で期待されているのは、学び方です。「教科書の内容を理解して終わり」ではなく、習得した知識を活用して、社会で起きている問題の本質をとらえ、対処方法を考えるといった姿勢が大切になります。つまり、「よく考えながら学ぶ」ということです。そうである以上、「公共」の入試問題は、現行の共通テストの公民諸科目以上に、思考力を問うものになることが予想されます。
「公共」で習得すべき知識事項は基礎的なものです。範囲が重なっているため、共通テストの「公共、政治・経済」選択者は、「政治・経済」で深く学ぶ事項に「公共」の倫理分野の事項を上乗せすれば、ほぼ網羅できます。明治大学、立教大学、立命館大学をはじめ、私立大学にも「公共、政治・経済」を選択科目にする動きが広がっています。「公共、倫理」選択者の場合は、「『倫理』プラス『公共』の政経分野」というイメージになります。「地理総合、歴史総合、公共」を選択するのであれば、「公共」で政経と倫理の両分野をカバーしてください。
駿台では、これらの知識を効率的に習得することができます。そして、授業では、みなさんに頭を使って考えてもらいます。思考力も伸ばしましょう。
駿台には「難関・日本史」や「難関・世界史」など多数の講座があります。ご自身の志望大学や現在のレベルにあわせてご受講ください。