【小論文の書き方】例文に学ぶ 構成やルール、大学入試における評価ポイント

監修者:駿台予備学校 教務課

受験科目の中でも、「勉強のやり方がわかりにくい」とよく言われているのが小論文です。試験ごとに問題文が異なるため、暗記も意味をなさず、過去問を解いても「正しい解答」があるわけではなく、自己採点ができません。この記事では、そんな小論文対策として、書くときの基本的な考え方を解説。得点を取るためのテクニックも紹介するので、参考にしてください。

目次

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1.小論文は何かを理解する

小論文と作文・感想文の違い

小論文と作文・感想文では、求められる内容が根本的に異なります。作文や感想文は、書き手自身の体験やそのときの感情をありのままに記す文章であり、個人的な視点からの自由な構成が許容されています。これらは、個人の内面的な事柄や心情の描写が中心です。

一方、小論文は、与えられたテーマに対して自分の意見を論理的に述べる文章です。ここが決定的な相違点だと言えるでしょう。

小論文の文章構成は、一般的に「序論・本論・結論」の三部構成が基本とされています。この構造を守ることで、論理の流れを明確にし、読み手に主張を伝えやすくすることができます。

小論文では、単に感想のように「好きか嫌いか」といった主観的な感情を述べるのではなく、意見を客観的な理由や事実、具体的なデータで裏付けなければなりません。 客観的な根拠を示すことで、初めて主張に説得力が生まれるのです。

また、意見にも様々な種類が存在し、どの切り口で論じるかによって文章の展開が変わってきます。

  • テーマの問題点を指摘する
  • 問題の原因や背景を分析する
  • 解決策や対策を提案する
  • ある事柄の価値や可能性を示す

など、多角的なアプローチが可能です。限られた文字数の中で、実現可能な深い対策案まで提示するのが難しい場合もあるかもしれません。そのような場合は、問題の指摘や原因の分析だけでも十分に意見として成立すると考えられます。大切なのは、単なる感想と意見の違いを常に意識し、裏付けとなる根拠とともに自分の主張を論理的に展開することです。

設問をしっかりと読んでまとめる

小論文は、論述するための文章力に加え、設問の意図を理解する読解力も必要になります。問題文の内容からズレた回答にならないように、設問の要点をしっかり読み取りましょう。

自分の考えを、論理的、客観的に書く

小論文は、自分の意見を論理的、客観的に書くという意味で、普通の作文とは少し異なります。経験したことや、感じたことを書く作文と違い、小論文は自分の意見を、根拠とともに論ずるものです。論点がわかりやすいように、客観的な文章にまとめましょう。

2.大学入試における評価基準を意識する

大学入試の小論文を合格点に結び付けるためには、採点者が何に注目しているのか、すなわち評価基準を正確に押さえておくことが重要です。

一般的に、小論文の答案は「内容把握」「構成力」「独創性」「文章力」という四つの視点から総合的に評価されるとされています。

内容把握

まず、出題者が問うているテーマや、提示されている資料(課題文や図表など)の意図をきちんと読み取り、出題者の指定した条件に沿って答えているが評価されます。

提示された立場や条件、設問の意図を無視して自己主張を展開してしまうと、論旨が優れていても、その小論文は高い評価を得ることは難しいでしょう。

構成力

序論・本論・結論という基本構成を守り、各段落に明確な役割を持たせて論旨を組み立てる力が求められます。論理的な文章とは、段落と段落、文と文のつながりが明確である文章のことです。

特に、序論でテーマに対する自分の立ち位置(主張)を明確に示しておくと、読み手(採点者)が内容を追いやすくなり、論理的な文章という評価に繋がります。

独創性

単に一般的に広く知られている事実や他人の意見をなぞるだけでは、高い評価は期待できません。小論文では、自分なりの視点や切り口を明示し、具体的な根拠や独自性のある具体例を用いて主張に説得力を持たせることが重要です。 

この独創性とは、奇抜な意見を指すのではなく、テーマに対する深い洞察や多角的な分析の結果として生まれる独自の解釈や提案力を意味します。

文章力

誤字・脱字を避け、的確な語句を選んで、読み手がストレスなく内容を理解できる文章にする力も採点対象です。文学的な表現や詩的な表現、さらには口語・略語・擬音語の乱用は避けなければなりません。

また、文体は常体(だ・である調)と敬体(です・ます調)の混在がないように統一する必要があります。大学入試の小論文では、常体で記述することが一般的です。

具体的なチェックポイント

これらの観点に照らして評価される具体的なチェックポイントは次の通りです。

大学入試の小論文は単に文章を書く力だけでなく、課題の理解度や論理展開の工夫、知識の裏付けなど、多面的に評価される試験です。採点基準を意識しつつ練習を重ねることで、確実に得点につなげられます。

設問の要求に従っているか

指定された条件や立場に基づいて論じているかどうか、つまり設問にしっかりと答えているかが大きなポイントです。出題の意図に反した議論を展開すると、高得点は期待できません。

文字数と文体の適正

課されている文字数の八割以上を書き切り、極端なオーバーを避けることが重要です。この点も、受験生としての基本的なルール遵守能力として評価されます。

また、前述の通り、文体は「だ・である」調(常体)に統一し、敬語と常体を混ぜないように細心の注意を払う必要があります。

文の構造が明快か

一文が長くなり過ぎると、主語と述語の関係が曖昧になり、結果として論理が伝わりにくくなります。

主語と述語の対応に気を配りながら、できるだけ短い文で筋道を示すように意識しましょう。これにより、文章の明快性が高まります。

書式が整っているか

原稿用紙を使用する場合の基本的な作法を守ることも、評価対象となります。具体的には、段落の冒頭を一マス空ける、句読点や促音(「っ」)にも一マス使う、名前やタイトルは指定の欄に書くなど、基本的なルールを守る必要があります。

意見と根拠の一貫性

論述全体を通じて自分の主張がぶれずに一貫して展開されているか、また、その根拠として客観的事実やデータ、あるいは想定される反論への言及が適切に盛り込まれているかも採点の対象です。

論理の飛躍がないか、主張と根拠が密接に結びついているかを確認しましょう。

基礎知識や教養の裏付け

志望分野に関する基本的な知識や一般教養を示せているかも加点要素となり得ます。学問分野の基礎を理解しているという姿勢を示すことで、より説得力のある論述が可能になります。

3.小論文の出題形式を知る

小論文の出題形式は、各大学、学部によって様々ですが、いくつかのパターンがあります。そのうちよく見られるものをご紹介します。

テーマ(提示)型

テーマ(提示)型とは、簡潔なテーマに対する自分の考えを小論文にまとめるものです。設問は2~3行でシンプルなものが多いのですが、テーマそのものが端的な設問になっていることが多いので、それに対して意見が明確になるように回答します。

例:「人口知能(AI)が社会に与える影響について、自身の考えを述べなさい。」

課題文型

課題文型では、300~2000字程度の文章または課題文を読み、その要約や、課題文に対する意見をまとめるよう求められます。課題文の主題を読み取る読解力と、それに対して意見を展開する論理性の両方が求められます。

例:「以下の文章を読み、これからの時代に求められる教師像について、意見を述べなさい。」

データ読み取り型

データ読み取り型は、提示されたグラフなどから読み取れる事象を解説しつつ、小論文にまとめるものです。理系学部などでよく見られます。グラフなどのデータを資料に使う場合は、まず何のデータかを正しく読み取り、その特徴を捉えることが大切です。

例:「以下の老年人口、高齢化率の推移を示した図から、これからの建築に関連する問題について意見を述べなさい」

英語小論文

英語小論文は、英語で設問が出されます。英語の課題文を日本語で要約して、さらに設問に答えるタイプや、大学によっては英語で小論文を書くタイプもあります。

例:「以下の英文を読み、知的な気付きに対する自身の考えを述べなさい。」
  「Read the following text and express your opinion about “intellectual awareness”」

4.小論文の基本構成を押さえる

50文字や200字など、設定文字数が少ないときは、構成を分けず自分の意見と理由を端的に書きます。600字、800字などある程度の文字量を求められる場合は、「序論」「本論」「結論」の三部構成で書くのが基本となります。

序論:小論文の書き出し方

小論文の書き出しとなる序論に書くのは、「私は〇〇と考える」などといった、自分の明確な意見です。結論とも言える自分の意見を書くことで、この小論文が何について書かれているかを読む人にわかりやすく伝え、その後に「なぜなら~」と根拠を続けます。

本論:意見の裏付けや根拠

本論では意見の裏付けとなる事実や事象を具体的に提示し、根拠の詳しい説明をしていきます。このときに、よく用いられる手法として、序論で書いた自分の意見に対する反論を挙げ、それに対応する回答を述べるものがあります。どんな意見に対しても反対意見は存在するので、それを利用することで、自分の意見に深みをもたせられます。

結論:まとめ

結論となるのは自分の意見なので、文字数によっては序論の繰り返しになります。そのため、結論にあまり多くの文字数を割く必要はなく、場合によっては割愛することもあります。十分な文字数がなく、序論と結論で同じことを述べるのが無駄になるようなら、序論をしっかり書いて、結論を省くようにしましょう。

5.書き方の基本ルールを守る

相手に読ませる文章を書くという意味では、小論文も日本語の基本的なルールをしっかりと守ることも大切です。

文字数の9割以上10割未満でまとめる

小論文では600字や800字など、文字数が指定されているので、指定文字数の9割から10割の間に収まるように文章をまとめます。600字なら540~600字、800字なら720~800字程度が目安です。
たとえば、400字詰めの原稿用紙で設定文字数が800字なら、1行が20文字なので、余白は3行以内に収めるようにしましょう。

文体は「だ・である」調に統一する

文体は、「です・ます」調ではなく、「だ・である」調に統一します。すべての文末が「である」のように、同じ語尾が続くと読みづらくなるので、リズムよく読ませる工夫も必要です。

倒置法、体言止め、比喩などは使わない

小論文は短いながらも「論文」なので、広告のようなキャッチーな文章はふさわしくありません。倒置法や体言止めなどは使わず、わかりやすい丁寧な文章を心がけましょう。比喩も論点をぼかすリスクがあるので、避けた方が無難です。

口語、擬態語、略語は使わない

語尾以外の部分でも、口語や擬態語、略語などを無意識に使ってしまうことは多いものです。小論文では、これらは減点対象となるので注意してください。文章でも使いがちな「ちょっと」「だいたい」「だんだん」「どんな」などは、すべて口語のため「すこし」「およそ」「次第に」「どのような」と書き換えましょう。「スマホ」や「メアド」なども略さずに、「スマートフォン」「メールアドレス」とします。

原稿用紙を正しく使う

原稿用紙に記入する必要がある場合は、原稿用紙の使い方のルールを守りましょう。
拗音(ゃ、ゅ、ょ などの小さく書く字)、促音(っ)、句読点などに1マス使い、段落の最初は1字下げて書くこともルールです。原稿用紙の使い方が間違っていると、減点対象になるので、正しい使い方を確認しておきましょう。

カタカナや数字の書き方

小論文の体裁が縦書きか横書きかで、数字の書き方は異なります。縦書きでは漢数字を、横書きでは算用数字を使いましょう。外来語はカタカナで書きますが、あまりカタカナ語が多いと内容が伝わりにくくなります。できるだけ外来語は避けて、ひらがな、漢字を中心に使うのが望ましいです。

学部系統別、頻出テーマと例文

学部によって、頻出テーマの傾向は異なります。

法・政治・経済学部など

社会科学系学部では、法律・政治・経済など、その分野ごとの具体的な問題がテーマとされることが多いようです。法学部であれば、「裁判制度」や「法の解釈」など。政治学部や社会学部は、「地域社会や民主主義のあり方」、「男女間の就労問題」などが、頻出テーマとして挙げられるでしょう。経済学部は、「地域や性別、家庭などさまざまなジャンルにおける経済格差」や、「経済構造の変化」に関する問題などが多く見られます。

人文・教育学部など

教育学部では、「学校教育・課外教育のあり方」や、「貧困・SNSなど子どもを取りまく環境に関する問題」などが頻出テーマです。人文学系学部の場合、言語文化学など専門学科に即したテーマになることが多いようです。それ以外では、社会問題や教育問題、歴史上の問題や現代の時事問題など、テーマは多岐にわたります。

医学・医療系学部など

医学、医療系学部の小論文は、「地域医療や終末期医療のあり方」や、「日本の医療の問題点」、「介護問題」といったジャンルからのテーマが多くなります。同じ医療系学部でも、看護や理学療法学などの専門分野によって傾向は異なり、より専門に近いテーマが出題される傾向があります。

小論文の準備と書き方のステップ

小論文を書く際は、書き始める前の準備と構成の段階が非常に重要です。いきなり本文を書き始めると、途中で論旨が迷走したり、主張が曖昧になったりするリスクがあります。以下では、各ステップを段階的にまとめます。

出題の趣旨を読み解く

小論文作成の第一歩は、まずは設問をしっかり読み、何が問われているのかを正確に理解することです。

特に、設問に「賛成か反対か述べよ」「高校生の立場から論じよ」といった条件が付いている場合は、その条件に沿って答える必要があり、問われていない事項に話題が逸れてしまうと減点の対象となります。

設問文のキーワード全てに注意を払い、要求事項を正確に把握しましょう。

主張を決めて構成を考える

出題意図を把握したら、次に自分が取るべき立場や最終的な結論を決めます。小論文では、この主張が議論の中心となります。

結論を定めたら、それを支える理由や具体的な事例を整理し、文章の骨組みを作ります。序論で主張の方向性を示し、本論ではその根拠を複数提示するという三部構成の骨組みが、論理的な文章の基本となります。

メモを活用して設計図を作る

構成を考える際は、頭の中だけで行うのではなく、紙にキーワードやポイントを書き出し、メモを活用することが有効です。

序論・本論・結論それぞれに入れる内容や、使用したいキーワードを整理すると、頭の中が明確にまとまりやすくなります。

キーワードや図を用いて視覚的に整理する方法も効果的であり、この設計図としてのメモを充実させるほど、文章化の作業がスムーズに進む傾向にあります。

文章化し推敲する

構成メモをもとに本文を書いたら、まず文字数が指定の範囲に収まっているか、内容が論理的かつ一貫しているかを確認します。

書き上げた後は、誤字脱字、表現の誤用、文体の不統一がないかを必ず推敲します。可能であれば、友人や先生などの第三者に読んでもらうことで、自分では気づきにくい客観的な視点から改善点を見つけることができます。

小論文の対策方法

実際に小論文を書く以外に、小論文の対策としては、どのような学習をすればいいのでしょうか。

志望校の過去問に学ぶ

小論文で出題されるテーマは、大学や学部によって顕著な傾向があります。志望大学で過去に出題された小論文のテーマを数年分、過去問などを活用して抽出して、傾向を確認しましょう。

また、テーマの傾向が掴みづらい場合でも、出題形式(テーマ型なのか課題文型なのか)、課題文の量、求められる回答の文字数といった、形式的な出題傾向を探ることはできます。

主張を明確にする

小論文では主張が最も重要な要素であると言えます。採点者は、受験生がどのような意見を持ち、その意見をどのように論理的に展開しているかを重視するからです。

そのため、序論で自分の立場や論じる切り口を簡潔に示し、本論で根拠となる事実やデータを示しながら理由を展開し、最後に再び主張を確認する構成が効果的です。

このとき、自分の持論や思想そのものを披露する必要はなく、課題に対して柔軟に論理を組み立てる力が試されます。

論旨を整理する方法として、「PREP法」が広く知られています。PREPは、Point(主張)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(再度主張)という順序で文章を組み立てる手法です。

主張を先に示し、その理由や根拠を述べ、具体例で裏付けたあと、最後にもう一度主張をまとめることで、読み手に分かりやすい論理構成になります。

さらに、文章中に反論を取り上げ、それを乗り越える形で自分の意見の妥当性を強調すると説得力が増します。

どんな意見にも必ず反対意見は存在するため、その反論を示したうえで、自分の立場の優位性や反論の問題点を指摘する姿勢が、テーマに対する深い洞察力を示すことにつながり、重要なポイントとなります。

時間配分に注意する

小論文は制限時間内で、完成度の高い文章を仕上げる試験です。内容が良くても制限時間内に書き終えなければ評価されません。効率よく書き上げるためには、以下の3つのパートに時間を分けて考えることが推奨されています。

  1. メモづくり・構成: 設問の趣旨を確認し、序論・本論・結論それぞれの内容やキーワードを手早く整理する時間。
  2. 清書: 構成メモに基づき、自分が原稿用紙にどの程度の速度で書けるかを把握しながら、丁寧に文章を仕上げる時間。
  3. 見直し: 誤字脱字や論理の抜けを修正する時間。

直しする時間を必ず確保することが重要です。段落ごとに軽くチェックしながら清書を進めると、最後の大きな修正が減り、タイムロスを防げます。

形式別の対策方法

ここでは形式別の対策方法について解説します。

テーマ型の対策ポイント

課題文や資料が提示されず、短い設問のみで意見を求められるテーマ型では、まず設問が何を求めているのかを読み取り、テーマから連想される要素を多角的にいくつも挙げてみます。

その中から、最も書きやすく、かつ設問の条件に沿った切り口を選んで序論・本論・結論を構成します。テーマに含まれるキーワードは必ず文章中で取り上げ、賛否や解決策など、出題者が求める観点を外さないことが重要です。

課題文型の対策ポイント

文章資料(課題文)を読ませる課題文型では、筆者が示す論点や主張を正確に把握し、その内容と自分の意見を関連づけて論じる力が求められます。

課題文の内容に触れず、単なる感想だけを書いたり、筆者の意見をなぞるような内容では高い評価は得られません。 

筆者の立場と自分の立場を明確に区別し、課題文の内容を批判、補強、あるいは発展させるなど、課題文に対する自分の見解を論理的に述べることが大切です。

課題文型を書くプロセス

課題文型を攻略するには、以下のプロセスが効果的です。

  1. 問われていることを正確に読み取る。
  2. 課題文の要点(筆者の主張と根拠)をつかむ。
  3. 課題文を踏まえて、自分が論じたいテーマ(主題)を明確にする。
  4. 主題の裏付けとなる根拠を集め、文章の流れを考えて段落構成を決める。

課題文からの引用や要約を適切に取り入れながら、自分の意見を効果的に展開していきましょう。

図表型の対策ポイント

グラフや統計資料を分析させる図表型では、数字を単に読み上げるのではなく、全体の推移や特異点(急な変化、突出した数値など)を正確に捉えることがポイントです。

割合(パーセンテージ)と実数(絶対数)を混同したり、特定の数値だけを挙げて「上昇」「下降」と説明するのは、データの誤読に繋がります。

複数の資料が示されている場合は、資料同士の関係を読み取り、そこから言えること(傾向や示唆)をまとめて自分の意見に結び付けましょう。

ミックス型の対策ポイント

課題文と図表がセットで提示されるミックス型では、課題文の要点と、図表の読み取り結果を結び付けながら自分の意見を展開します。

文章とデータの両方に言及することが求められます。筆者の主張や資料が示す傾向を踏まえたうえで、その内容に対する自分の立場や結論をまとめることが必要です。

文章と数値のどちらかに偏ることなく、バランス良く考察することが高評価につながります。

減点対象となるNG例と注意点

小論文では、基本的なルールに違反すると大幅な減点につながります。特に注意すべき点をまとめます。

文字数不足や過剰

指定された文字数より極端に少ない、または大幅にオーバーすると減点対象になります。必要な文字数の9割以上書くことを心がけ、オーバーしている場合は、繰り返しや不要な表現を削るなどして調整しましょう。

論理の一貫性がない

文章の途中で主張が変わったり、意見と結論が一致していないと説得力がありません。本論で述べた根拠が結論につながるように、一貫した論理展開を意識してください。

口語や略語の使用

口語表現や略語、擬音語などは小論文には適しません。「ちょっと」「スマホ」といった言葉は「少し」「スマートフォン」と書き換えましょう。

段落分けや原稿用紙の使い方

原稿用紙を使う場合は、段落の最初を1字下げる、促音や句読点も1マス使うなどの基本ルールを守ります。また、1つの段落では1つのメッセージを伝えるようにし、読みにくい長文を避けることも重要です。

これらのポイントを守ることで不要な減点を防ぎ、あなたの内容をしっかり評価してもらえるようになります。

加えて、設問内容を単に言い換えるだけの序論や、問われていない話題に逸れる内容は減点対象です。

図表を用いた問題では、データを「点」で読むのではなく「線」で読み、全体の傾向や転換点を示すことが求められます。また、比率と絶対数の違いを取り違えるなど、グラフの読み間違いは大きな失点になるので注意が必要です。

日ごろから自分なりの意見を考える癖をつけよう

小論文は、ある程度頻出テーマを絞り込めても、その時にならないと設問はわかりません。どのような問題が出ても対応できるように、日ごろから自分なりの意見を考える癖をつけておきましょう。

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