大学受験のモチベーションを上げる方法-下がる理由・どうしようもないときの対処法も解説-

監修者:駿台予備学校 教務課

大学受験のための勉強期間は1年以上の長期戦となるため、なかにはモチベーションの維持が難しくなる人もいます。しかし、志望校合格のためには、モチベーションを維持し、勉強を続けて行かなければなりません。この記事では、大学受験に向けて勉強している高校生や浪人生に向けて、モチベーションアップの方法を解説します。

目次

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大学受験のモチベーションが上がらない理由

大学受験生としてなぜかモチベーションが上がらないときもあるでしょう。なぜあがらないのか、よくある理由を紹介します。

入試までの期間が長い

入試までの期間は半年から1年と長期にわたるため、今何をすべきか、今学習していることが最終的にどのように意味をなすのか、全体像がイメージできない人もいるでしょう。また、受験までまだ先だと思ってしまうと、今勉強しなくても間にあうのではないか、と考えてしまう人もいます。

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立てた計画に無理がある

受験勉強をがんばろうとするあまり、無理のある計画を立ててしまうケースもあります。睡眠時間を削るような無謀な勉強をしないと達成できない目標や、まだ基礎力が身についていない状態で難しい問題に取り組む計画は、結局は頓挫してしまいます。計画達成できないことが続くとやる気がさがり、モチベーション維持は難しいでしょう。

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勉強方法がわからない

大学受験では高校生のときに学んだ内容が問われるため、受験科目や出題範囲が広くなっています。そのため、やらなければいけないことが膨大で、何から始めるべきか途方にくれてしまうこともあるでしょう。まずは勉強方法や学習の取り組み方を学ぶ必要があり、それを知らないとなかなか成果は上がりません。

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志望校に魅力を感じない

偏差値や場所だけで志望校を選ぶと、「絶対にここに入りたい」という気持ちが起きず、受験勉強に力が入らないことがあります。逆にいうと魅力的でどうしても進学したい大学があれば、志望大学進学に向けてモチベーションを維持したまま勉強を続けられます。

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心身の疲れが溜まっている

目的が明確で勉強方法が確立されており、魅力を感じる大学があったとしても、体や精神が疲れていると、勉強を続ける意欲は低下します。受験学年や高卒生(浪人生)は、受験勉強による寝不足になりがちですし、入試に失敗するかもしれない不安から精神的にも疲れやすいです。やる気があっても心身の疲れが溜まるとモチベーションは維持しにくくなります。

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大学受験のモチベーションが下がるとき

大学受験におけるモチベーションが下がる理由の次に、どのようなときにモチベーションが下がりやすいのか解説します。

勉強しても成果が上がらない

大学受験期は、学校や予備校の校内テストや全国模試などで、何度も自分の成績を確認することになります。しかし、勉強をしているにもかかわらず成績が上がらないとモチベーションは下がるでしょう。自分が勉強しているのと同時に、ライバルたちも勉強しています。そのなかで成績を上げるためには勉強方法の見直しや調整が必要です。

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受験勉強の環境がよくない

勉強しようと机に向かっても、集中しにくい環境ではおのずとモチベーションは下がります。雑音や家族の声がよく聞こえる場所では集中できません。また、スマートフォンや漫画、小説などをすぐに手に取れる環境も勉強以外に気が向いてしまうでしょう。こういった受験勉強に集中しにくい環境ではモチベーション維持が難しくなります。

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受験勉強できる時間がない

大学受験までの期間は決まっているのになかなか思うように勉強時間を確保できないときもモチベーションは下がりやすくなります。「今から勉強をがんばっても、どのみち入試までには間に合わない」という気持ちになってしまうと、勉強する意欲はどうしても下がるでしょう。

部活や学校行事、長い通学時間などがあると勉強時間の確保は難しいため、モチベーション維持のための工夫が必要です。

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大学受験のモチベーションを上げる方法

上記に挙げた理由やシチュエーションのなかから、どのように大学受験へのモチベーションを上げるのか、その方法について解説します。

短期的・長期的な目標を明確にする

大学受験の最終目標として、「志望校合格」「偏差値を10上げる」といった長期的な目標を掲げることは大切です。しかし、これだけではモチベーション維持は難しいでしょう。長期にわたる受験勉強でモチベーションを維持するためには、●日までに参考書を●ページ進める、といった短期的で具体的な目標を立ててみましょう。

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達成しやすい計画を立てる

学力を上げたいという気持ちが強いと、無理のある学習計画を立てがちですが、これでは逆効果です。モチベーションを保ちつつ志望校合格を目指すためには、現実的に達成できる計画を立てるようにしましょう。睡眠時間2時間なら達成できる、といった現実離れした目標ではなく、具体的に達成可能な数値を設定します。

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部屋を勉強モードにする

勉強をしているうちに、部屋の汚れや散らかりが気になる経験がある人も多いでしょう。勉強机のそばに漫画やゲームがあると、勉強時間のはずが娯楽時間となってしまう可能性もあります。そのため、勉強部屋は定期的に整理整頓し、勉強スペースとプライベートスペースをきちんとわけるようにしましょう。学校や予備校の自習室や図書室の利用もおすすめです。

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塾に通う

勉強しているのに成績が上がらない、勉強方法がわからず闇雲に勉強している、上手に計画が立てられない、このような悩みがある人に塾や予備校はおすすめです。塾や予備校に行けば、授業により最適なペースで学習が進められますし、スタッフや担任の先生に学習方法の相談もできます。

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周りに宣言する

志望大学や目指している成績を周囲に宣言すると、逃げ場を防ぎ、自分を目標達成まで追い込むことができます。自分一人で目標管理していると、目標達成できなかったときも「次がんばればいい」などと反省しなくなりがちです。真剣に目標達成するためには、思い切って周囲の友人や家族に目標宣言してみましょう。

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オープンキャンパスに行く

どうしても行きたい大学や、魅力的に感じる大学がない場合は、オープンキャンパスに参加してみましょう。オープンキャンパスでは、その学校の校舎や通っている生徒を実際に確認できます。合格後の生活を具体的にイメージできて本当に通いたい思い入れのある大学を見つけやすくなるでしょう。

コロナ禍では、オンラインで参加できるオープンキャンパスも増えていて、多くの大学を見学することができます。

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大学受験のモチベーションを維持するコツ

大学受験は長期間の取り組みになるため、上げたモチベーションを維持することも大切です。ここでは、モチベーション維持のコツを紹介します。

毎日勉強する時間を決める

日々の勉強時間を固定し、「●時になったから勉強開始する」といった感覚を身につけましょう。日々の勉強を習慣化してしまえば、やる気がないときでもとりあえず勉強を始めやすくなります。

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ライバルを見つける

受験勉強のモチベーション維持のためには、ライバルは重要な存在です。仲のよい人や、がんばれば追いつけそうな自分よりも少しだけ成績が高い人など、切磋琢磨できそうなライバルをみつけてみてください。

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成果を見える化する

勉強したことを手帳や日記に記録する、目標が達成できたらシールを貼るなど、成果を見える化してみましょう。そうすると、「自分はこれだけ勉強した」という実感を視覚的に得られ、大きな自信につながります。

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ご褒美を設定する

大学受験は長期間の戦いとなるため、要所要所の息抜きやご褒美も必須です。ずっと勉強しかしないと精神的に疲弊し、逆にモチベーションが下がります。目標達成したとき、成績があがったときに、ご褒美を設定してみてください。

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体験談・やる気の出る言葉を読む

先輩の合格体験談を読むと、「自分もがんばろう」という気持ちを保てます。逆に失敗体験談も、反面教師として効果的です。やる気が出る有名人や偉人の名言も、自分を奮い立たせるときに有効でしょう。

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どうしてもやる気が出ないときの対処法

上記のモチベーションアップの方法や、モチベーション維持のコツを試してみても、どうしてもやる気がでないこともあるでしょう。何をしても勉強をする気が起きないときは精神的に追い詰められているのかもしれません。こういった場合は思い切って、半日や1日勉強せずに休んでみましょう。それでもやる気が出ないときは周りに一度相談してみましょう。

まとめ

大学受験は期間が長く、モチベーションを維持していくことは難しいでしょう。しかし、モチベーションを保ちつつ勉強を続ければ志望校合格の確率が高まります。この記事で紹介したモチベーションを上げる方法やコツなどを参考にし、大学受験を乗り切ってください。

受験勉強に行き詰まったら、予備校を積極的に活用することをおすすめします。駿台予備校は1918年創立で100年以上の歴史と実績がある予備校です。パソコン・タブレット・スマホで利用可能な、数々のコンテンツもあるため、やる気が出ないときにも勉強に取り掛かりやすいでしょう。

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